更新日[ 2024/12/25 ]
第二新卒で地方に転職は可能?転職成功のコツや探す方法を解説
新卒で入社してから数年以内の第二新卒での転職活動は、新卒の際に行う就職活動とは異なります。本記事では、社会人経験がある第二新卒が、地方への転職メリットや、転職先を探す方法などを解説します。
こんなお悩みありませんか?
- 地方に転職したいけど、キャリアアップができるか不安
- 転職活動を始めたばかりで、どこから手を付けるべきか分からない
- 今の年収が下がらないか心配
目次
- 第二新卒でも地方への転職は十分可能!
- 第二新卒で地方に転職するメリット
- ポテンシャル採用が狙える
- 未経験の職種や異業種にチャレンジしやすい
- 生活費を抑えられる
- 第二新卒で地方の転職先を探す方法
- ハローワーク
- 転職サイト
- 転職エージェント
- 第二新卒で地方への転職を成功させるコツ
- 自己分析を徹底してスキルを洗い出す
- 転職先に求める条件に優先順位をつける
- 企業研究を丁寧に実施する
- エージェントからのアドバイス
- 第二新卒で地方に転職する際の注意点
- 内定が確定してから退職する
- 複数企業からの内定獲得を狙う
- 地方への転職成功事例
- まとめ
第二新卒でも地方への転職は十分可能!
第二新卒に明確な基準はありませんが、主に新卒で入社してから2〜3年以内に転職を考えている人を指します。第二新卒の場合、社会人としてのスキルや経験を重視される中途採用よりも、新卒に近い求職者として転職活動を行えます。
現在、地方では深刻な人手不足が課題となっており、多くの企業が若手を採用することで、柔軟な考え方や新しい視点を取り入れ、組織の活性化を図ろうとしています。このため、社会人としての基礎知識を持つ第二新卒は、地方企業から歓迎されやすい状況にあるため、第二新卒の地方への転職は十分可能です。
第二新卒で地方に転職するメリット
ポテンシャル採用が狙える
ポテンシャル採用とは、求職者の現在の能力や経験よりも、将来性や成長の可能性を重視する採用手法です。特に地方企業の中には、即戦力となるスキルや経験を持つ人材よりも、柔軟性や今後の成長が期待できる若手人材を求める企業も少なくありません。第二新卒は、社会人としての最低限のマナーや知識を身につけている一方で、前職の社風や働き方に染まりきっていないため、新しい職場への適応がしやすいという点が評価されます。また、地方では若い人材の確保が難しくなっているため、仕事への熱意や意欲がある第二新卒の求職者は、スキルの有無にかかわらず転職活動で有利になるケースが多く見受けられます。このように、ポテンシャル採用の観点からも、第二新卒は地方企業にとって魅力的な存在となっています。
未経験の職種や異業種にチャレンジしやすい
第二新卒は年齢が若いため、未経験の職種や業種への転職が成功しやすい傾向にあります。特に地方では深刻な人手不足が続いており、異業種からの転職者を積極的に受け入れる企業が増えているのが現状です。企業は社内に新しい視点を持った若い人材を取り入れたいと考えており、これにより新卒だけでなく第二新卒も広く募集するケースが見られます。また、第二新卒は社会人経験を有しており、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルを身につけているとみなされるため、その経験を活かして異業種への転職でも活躍が期待されています。
生活費を抑えられる
地方に転職し生活する場合、都市部に比べて物価が低いため、家賃や食費、日用品などの生活費を大幅に削減できるというメリットがあります。特に家賃は顕著で、東京などの大都市でワンルームマンションを借りる場合と比べ、地方では同等の物件を半額程度で賃貸できることもあります。
物価は地域によって異なりますが、スーパーでの食材や外食にかかる費用も都市部より安く済みます。毎月の支出で大きな割合を占める家賃や、日々の食費などを抑えられるため、地方転職後には生活にかかる支出が都市部の暮らしより軽減されると言えます。
第二新卒で地方の転職先を探す方法
ハローワーク
ハローワークとは「公共職業安定所」のことで、厚生労働省が管轄する施設です。職業紹介や職業相談など、さまざまなサービスを提供しており、全国各地に展開しているため、地方での転職活動においては便利な存在です。また、ハローワークでは求人情報の閲覧ができ、職業相談員による転職相談も受けられます。特に地方の中小企業の求人が多く、地域密着型の求人を見つけやすい点が特徴です。また、大学や短大、高専、専門学校の学生や第二新卒を対象とした「新卒応援ハローワーク」など、特定の対象者向けに提供されるサービスもあります。
転職サイト
インターネット上で求人情報を閲覧し、応募するためのツールとして、転職サイトがあります。求職者は自分で求人情報を検索し、興味のある求人が見つかれば、転職サイトを通じて応募することができます。ただし、転職サイトは一般的に相談員やキャリアアドバイザーによるサポートがないため、転職活動は全て自分で情報収集を行いながら進める必要があります。
転職サイトには、業界や職種を限定せずに幅広い求人情報を提供する「総合型」と、特定の業界や職種に特化した「特化型」の2種類があります。第二新卒が転職サイトを活用して地方への転職を目指す場合、Uターン就職向けや第二新卒向けの求人が多い地方特化型転職サイトや、求人数が豊富な大手の総合転職サイトを利用することが効果的です。
転職エージェント
転職エージェントは、求職者に対して求人の紹介や転職活動のサポートを行うサービスです。キャリアアドバイザーがキャリアカウンセリングを実施し、求職者の希望やスキルに基づいた最適な求人を提案します。また、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、選考に向けた準備や企業との交渉など、さまざまなサポートを受けながら転職活動を進めることが可能です。
転職エージェントの特徴の一つは、一般に公開されていない好条件の求人が多いことです。企業が競合他社に知られたくない求人情報や、短期間で人材を募集したい求人などが含まれています。これにより、自分の希望に合った求人に対して、選考対策のサポートを受けながら応募することができ、理想の職場に転職できるチャンスが広がります。
第二新卒で地方への転職を成功させるコツ
自己分析を徹底してスキルを洗い出す
第二新卒が地方に転職する際には、まず自己分析を行うことが非常に重要です。自己分析を通じて、これまでの社会人経験から得たスキルや強み、弱みを明確にします。過去の経験や身につけた能力を洗い出した後、自分の仕事に対する考え方や挑戦したいことを書き出すことで、自分が本当にやりたい仕事や適性がある業務を見極めることができます。このプロセスは、面接で企業にアピールしたい内容を整理するのにも役立ちます。社会人経験を持つ第二新卒の自己分析は、新卒時の就職活動とは異なり、より現実的な分析が可能です。自分に適した業務を再確認することで、転職後のミスマッチを防ぐことができます。また、自分が最終的に目指すキャリアの明確化も不可欠です。将来のキャリアを定めておくことで、面接時に今後のビジョンや目標をスムーズに伝えることができます。
面接では、自己分析でまとめた結果を基に、転職後に企業にどのように貢献できるかを具体的に示すことが重要です。
転職先に求める条件に優先順位をつける
第二新卒が地方への転職活動を行う際、希望する条件を全て満たした求人を見つけるのは容易ではありません。そのため、条件に優先順位をつけることで、全ての希望条件に合う求人が見つからない場合でも、自分の納得できる転職先を決めやすくなります。転職活動を始める前に、給与、勤務地、仕事内容、休日、企業文化などさまざまな条件の中から、自分にとって重要な条件を明確にしておくことが大切です。
また、将来のキャリアにおいて身につけたいスキルや、ワークライフバランスの確保といった譲れない条件も明確にしておきましょう。「これは絶対に譲れない」と思う条件をいくつかに絞り、その条件に合うかどうかを選定基準にすることで、求人の選定を効率的に行うことができ、転職活動をスムーズに進めることができます。
企業研究を丁寧に実施する
企業に応募する際、事業内容や経営方針、企業文化を深く理解することはが重要です。丁寧に企業研究を実施することで、事業や求める人材像への理解が深まり、転職後のミスマッチを防ぐことができます。具体的には、企業の基本情報からターゲット市場、競合他社などを詳細に調査し、企業の将来性や他社と比較した強み、弱みなどを把握します。
丁寧な企業研究を行うことで、自分の経験や価値観が企業にどのようにマッチするか、入社後にどのように貢献できるかを明確にすることができます。この情報は、面接での志望動機を答える際にも非常に役立つため、企業情報と自分のアピールポイントを整理する良い機会にしましょう。
エージェントからのアドバイス
第二新卒の転職において、書類作成や面接対策は特に重要です。多くの場合、業務経験が限られているため、自己PRや志望動機で意欲や熱意をしっかりとアピールする必要があります。また、転職理由についても慎重に整理しておくことが求められます。前職を短期間で辞めたことに対して企業側は疑問を持つため、その理由を明確にし、ポジティブな表現にまとめることが大切です。
Uターン転職を希望する場合には、地元への思いや、Uターンを考えるきっかけとなったエピソードを具体的に伝えると良いでしょう。新卒に近い立場の第二新卒が転職活動を行う際には、応募書類や面接での言葉の選び方に特別な配慮が必要です。
このような状況で特におすすめなのが、手厚い面接対策を提供する転職エージェントの活用です。面接対策を行ってくれるなど、サポートが充実しているため、しっかりと準備をして自信を持って転職活動に臨むことができます。
第二新卒で地方に転職する際の注意点
内定が確定してから退職する
転職活動には思った以上の時間がかかることがあります。特に、退職後に転職活動を始めると無職の期間が長引くリスクが高まります。無職の期間に転職活動を進めると、経済的な不安や精神的なプレッシャーから焦りが生じて、納得のいかない転職をしてしまうケースがあります。在職中に転職活動を行うことは簡単ではありませんが、経済的な不安を感じにくいため、焦らず活動を進めることができ、納得できる転職先を探すことが可能です。内定が確定してから退職することで、ブランクなく次の職場に移行することができます。
複数企業からの内定獲得を狙う
1社に絞って転職活動をするよりも、複数の求人に応募して転職活動を行い、複数の内定獲得を狙うのがおすすめです。複数の内定を得ることで選択肢が広がり、内定を獲得した企業の中から自分に最も適した転職先を選べます。また、複数の内定があることで、条件交渉を有利に進められる場合もあります。
内定取り消しなど万が一の事態に備えたリスク対策と考えることもできるでしょう。
入社時期を明確に定めている場合でも、同時並行で選考を進めることで転職活動全体を効率よく進められるのも大きなメリットです。
地方への転職成功事例
大阪から熊本への地方転職を成功させた、20代機械系エンジニアのEさんの事例を紹介します。Eさんは地元の九州から関西の大学に進み、卒業後もそのまま関西で就職。主力製品の新開発プロジェクトに携わるなどやりがいを感じる一方で、製造工程の一部のみにしか携われない限定的な業務内容に、将来のキャリア形成に関する懸念も持っていました。プライベートにおいても、同じ九州が地元のパートナーとの結婚や今後のライフプランを考慮した結果、九州へのUターン転職を希望し、転職活動を開始します。
社会人経験が2年程度のため、即戦力の人材を募集する求人の内定を狙うのは難しいものの、現職で得た経験やスキル、業務を行う中で心がけていることや業務改善につながった行動など、現職での具体的なエピソードを含めた自己PRを作成し、応募先企業の企業研究や製品理解を深めて選考に臨みました。
応募書類や面接では深く掘り下げた内容の志望動機を伝え、学生時代の研究内容も含めて応募先企業のニーズに合うポイントを最大限にアピールしました。結果、第一志望の地場大手メーカーからの内定を獲得し、地元九州へのUターン転職を成功させることができました。
まとめ
人材不足問題を抱える地方では、若手人材を求めている企業も少なくありません。特に社会人経験がある第二新卒は貴重な存在であり、地方への転職も十分可能です。「リクパーキャリア」は、九州・沖縄の転職市場に精通している転職エージェントです。九州・沖縄で働きたい求職者一人ひとりの転職を支え、納得のいくキャリア形成のサポートを行っています。
▼Uターン転職についてはこちらの記事もご参照ください▼
Uターン転職のメリットとは?デメリットと併せて解説
東京から地方への転職・移住のメリットとは?注意点と求人の探し方も解説
▼福岡県の転職事情についてはこちらの記事もご参照ください▼
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- 監修者
- 髙野 智愛 (たかの ちより)
キャリアアドバイザー【国家資格 キャリアコンサルタント】
海外大学卒業後、大手製造小売企業に新卒入社。同人事部において年間400名を超える国内外の採用業務に従事。 その後、結婚・第2子出産を機に転職し、誰かのターニングポイントに関わりつつ、地元九州へ恩返しをしたいという想いからキャリアアドバイザーへ転身。 若手層を中心に、いち社会人として、時には女性として、母としてなど様々な視点から転職支援を行っています。
【国家資格 キャリアコンサルタント】