更新日[ 2024/12/27 ]
東京から地方への転職・移住のメリットとは?注意点と求人の探し方も解説
ライフスタイルの変化やキャリアの見直しをきっかけに、東京から地方への転職・移住を考える方が増えています。
しかし、地方での働き方や生活にはいくつかの注意点があります。
本記事では、地方移住を検討している方に向けて、東京から地方へ転職・移住するメリットや注意点を解説するとともに、求人探しの方法やUターン転職の成功事例をご紹介します。
転職して地方移住をお考えですか?
- Uターン転職を成功させるために必要な情報が知りたい
- 地方ではキャリアアップの機会が少ないのではないかと不安
- 求人数が少ない地域で転職先を見つける方法が知りたい
目次
- 東京から地方へ転職・移住するメリットとは?
- ワークライフバランスの向上が期待できる
- 地域コミュニティを通じた交流ができる
- 地方公共団体・自治体の移住支援を受けられる場合がある
- 地方へ転職する際に押さえておきたい注意点
- 転職活動に金銭的なコストがかかる
- 求人数が少ない傾向にある
- 収入が下がる可能性がある
- 生活費が上がる可能性がある
- 地方への転職に向けた効果的な求人の探し方
- 転職サイトを利用する
- ハローワークを活用する
- 地方自治体が主催する転職イベントを活用する
- Uターン転職に強い転職エージェントを活用する
- 東京から地方への転職成功事例
- 東京から地方への転職なら、リクパーキャリア
- まとめ
東京から地方へ転職・移住するメリットとは?
地方によって特性は異なりますが、一般的に次のようなメリットがあります。
ワークライフバランスの向上が期待できる
地方への移住は、ワークライフバランスの改善につながる可能性があります。地方では、通勤のストレスが軽減されやすく、東京のような過密な通勤ラッシュが少ない地域も多くあります。その結果、通勤時間が短縮され、よりストレスの少ない生活が実現しやすくなります。
さらに、地方の生活環境は地域によって異なりますが、広い住宅や豊かな自然に恵まれた地域も多く存在します。都会に比べて人口密度が低いエリアでは、広々とした空間で生活できることが一般的です。これにより、リラックスできるプライベートな時間を確保しやすくなり、生活の満足度が高まる可能性があります。
地域コミュニティを通じた交流ができる
地方への移住には、地域コミュニティに参加しやすくなるというメリットがあります。都市部では人の流動が激しく、近隣との関係が希薄になりがちですが、地方では地域のコミュニティがしっかりと形成されていることが多いです。地域イベントや行事に参加することで、住民同士の交流が深まり、互いに支え合いながら生活できる機会が増えます。
また、Uターン転職の場合、地元に戻ることで以前からの人脈や地域の特性を活かせる点が魅力です。全く新しい地域に移住する場合と比べ、地元であれば既存のネットワークを活用できるため、適応がスムーズに進む可能性があります。さらに、親しい友人や知人、家族の近くで生活できることで、予期しない事態が起きた際にも安心感を持って対応できるのが大きなメリットです。
地方公共団体・自治体の移住支援を受けられる場合がある
地方公共団体(自治体)によっては、条件を満たす移住者に支援を行っています。支援内容は自治体ごとに異なりますが、移住時の負担を抑えられる可能性があります。事前に支援内容を確認しましょう。
例えば、福岡県では特定の市町村に移住する方を対象に、移住支援金を支給しています。支給には複数の条件を満たす必要がありますが、支援金額は単身での移住の場合60万円、世帯での移住の場合100万円+子ども一人につき最大100万円です。
参照元:福岡県|福岡県へ移住を考えている方へ!移住支援金を活用し、福岡県で働きませんか?
地方へ転職する際に押さえておきたい注意点
地方移住には多くのメリットがある一方で、事前に理解しておくべき重要なポイントもあります。特に、地方での転職を成功させるために意識しておきたい4つの注意点を以下にご紹介します。
転職活動に金銭的なコストがかかる
東京近郊での転職活動は交通費が比較的抑えられる場合が多いですが、地方での転職活動では移動距離が長くなる分、交通費が増加する可能性があります。新幹線や飛行機を利用する場合には、さらに高額な費用が発生することもあります。
また、現地での面接が必要な場合は、宿泊費や飲食費なども追加でかかるため、あらかじめ予算を考慮しておくことが重要です。
求人数が少ない傾向にある
地方では、東京に比べて求人数が少ない傾向があります。そのため、希望に合った求人が見つかりにくく、転職活動が難航する可能性があります。地方の企業数は東京よりも少なく、中途採用を積極的に行う企業が限られていることも一因です。
さらに、希望する求人が見つかっても、職種が限定されていたり、即戦力を求められるケースが多いため、選択肢が狭まることがあります。
収入が下がる可能性がある
東京に比べて、収入が下がる可能性がある点にも注意が必要です。厚生労働省が公表した「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、地域別の賃金は以下のとおりです。
【地域別の賃金】
●全国平均:31万8300円(318.3千円)
・北海道:28万8500円(288.5千円)
・宮城県:28万8900円(288.9千円)
・東京都:36万8500円(368.5千円)
・大阪府:34万0000円(340.0千円)
・広島県:29万6900円(296.9千円)
・香川県:27万9400円(279.4千円)
・福岡県:29万7300円(297.3千円)
求職者のスキルや経験、そして就職先の企業によって収入は変動するため、地方移住で必ずしも収入が下がるわけではありません。ただし、東京と地方の賃金差があることを考慮した上で転職活動を進めることが大切です。収入の変動については事前にリサーチを行い、希望するライフスタイルや生活費とのバランスを見極めましょう。
参照元:厚生労働省|令和5年賃金構造基本統計調査の概況
生活費が上がる可能性がある
地方の物価は東京に比べて比較的安い傾向がありますが、地域によっては生活費が東京より高くなる場合もあります。たとえば、地方では公共交通機関の整備が不十分な地域もあり、自家用車を所有する必要が出てくることがあります。その場合、自動車の購入費や維持費(燃料代、保険料、車検費用など)が追加でかかる可能性があります。
また、寒冷地や猛暑地など気候が厳しい地域では、エアコンや暖房の使用頻度が増えるため、光熱費が高くなることも考慮する必要があります。
こうした要因により、予想以上に生活費が増えることもあります。東京から地方への転職を検討する際には、これらの費用を含めて生活費の全体像を把握し、計画的に準備を進めましょう。
地方への転職に向けた効果的な求人の探し方
地方での転職を成功させるためには、効率的な求人探しが重要です。以下のような方法を併用しながら希望する求人を探しましょう。
転職サイトを利用する
転職サイトを利用することで、全国各地の求人情報を簡単に確認できます。これにより、希望する地域での求人状況を把握しやすくなります。転職サイトの最大の利点は、時間や場所に制約されることなく、自分のペースで求人を探せる点です。スマートフォンやPCからアクセスできるため、忙しい日常の中でも隙間時間を活用して求人検索が可能です。
ただし、大手転職サイトは全国規模の情報を網羅している一方で、特定の地域に特化した求人が少ない場合もあります。そのため、地域密着型の転職サイトを併用することで、特定の地方にフォーカスした求人情報を効率的に得ることができるでしょう。
ハローワークを活用する
ハローワークを利用することで、企業紹介をはじめとする幅広いサポートを受けることができます。全国に広がるネットワークを活かし、希望する地域の求人を簡単に検索できるのが特徴です。
さらに、ハローワークでは特定の地域の企業が参加する「合同説明会」を不定期で開催しています。この説明会には複数の企業が集まるため、一度に多くの情報を得たい方や、比較しながら転職先を検討したい方におすすめです。
地方自治体が主催する転職イベントを活用する
地方自治体が主催する転職イベントは、多くの企業を一度に見て回りながら、その場で直接説明を受けられる点が大きなメリットです。待遇や仕事内容に関する疑問点があれば、その場で担当者に質問でき、具体的な働き方をイメージしやすくなります。
さらに、自治体独自の支援制度について情報を得られることもイベントの魅力です。たとえば、高知県ではUターン・Iターンを検討している転職者向けに「オンライン高知就職・転職フェア」を開催しています。このイベントでは、県内企業や求人情報に詳しいスタッフによるキャリア相談が受けられるほか、企業訪問や選考面接時の交通費を半額助成する制度も提供されています。
参照元:オンライン高知就職・転職フェア2024夏
Uターン転職に強い転職エージェントを活用する
東京から地方への転職活動を進める際には、Uターン転職に特化した転職エージェントを活用するのもおすすめです。こうしたエージェントは、地域特有の求人情報や転職活動のポイントに詳しく、地方転職ならではのアドバイスを提供してくれます。
たとえば、東京から九州・沖縄への転職を希望する場合、九州・沖縄の転職市場に精通したエージェントを利用することで、地域に特化した求人情報やサポートを受けることができます。地域密着型の経験豊富なコンサルタントがあなたの転職活動を支援し、安心して移住と新たなキャリア形成を進められるようサポートしてくれます。
東京から地方への転職成功事例
地方転職に興味がある方に向けて、ここでは「リクパーキャリア」を活用してUターン転職に成功した事例を紹介します。
【東京から大分へUターン転職|30代男性N様の成功事例】
就職を機に地元大分を離れ、東京の大手企業で機械系エンジニアとして勤務していたN様(30代男性)。奥様の出産をきっかけに大分への異動を希望したものの叶わず、転職を決意されました。しかし、希望していた勤務地ではスキルをいかせる求人が少なかったため、リクパーキャリアを利用し、希望にマッチする半導体関連メーカー1社に絞って転職活動を開始しました。
転職活動ではまず念入りに企業研究を行い、応募ポジションと少しでも親和性のあるスキルや実務経験をコンサルタントと二人三脚で棚卸しを実施して、応募書類に記載しました。加えて、同じエンジニアとは言え、分野が異なっていたため、半導体について学んでいること、新しい知識でも意欲的に習得する覚悟があることもアピールポイントとして伝えました。さらに過去の内定者の傾向から、応募企業が技術面と同じくらい、社内外とのコミュニケーションスキルを重視することを把握していたため、現職で身に付けたコミュニケーションスキルやリーダーとしてのマネジメント経験を重点的にアピールするようにアドバイスを行いました。
その結果、見事内定を獲得。年収はやや下がったものの、「大分で子育てをしたい」というN様と奥様の希望を実現することができました。
東京から地方への転職なら、リクパーキャリア
リクパーキャリアは、九州・沖縄へのUターン転職に強みをもつ転職エージェントとして、転職活動をスムーズに進めるための強力なサポートを提供しています。
リクパーキャリアのコンサルタントは、求職者が気付いていない「譲れない条件」や「希望の優先度」を明確にするため、面談や求人紹介を通じて丁寧にサポート。また、時にはご家族への説明方法についてもアドバイスを行うなど、求職者や周囲の方々が快適に新しい環境に適応できるよう支援します。
九州と沖縄エリアの多彩な地方求人を取り扱っているため、Uターン転職を検討中の方はぜひご活用ください。
まとめ
東京から地方への移住は、「ワークライフバランスの向上」や「地域交流の活性化」など、多くのメリットが期待できます。しかし一方で、「転職活動に伴う金銭的な負担」や「求人数の少なさ」といった注意点もあります。そのため、地方転職を検討する際には、事前にしっかりとリサーチを行い、転職エージェントなどのサービスを賢く活用することが成功の鍵となります。
▼Uターン転職についてはこちらの記事もご参照ください▼
Uターン転職の履歴書に載せる志望動機の書き方は?成功するコツや例文を紹介
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- 監修者
- 下﨑 和志 (しもざき かずし)
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