更新日[ 2024/12/25 ]
Uターン・Iターン・Jターンの意味|メリット・デメリットなどを紹介
Uターン・Iターン・Jターンは、いずれも転職やライフスタイルの変化などを伴う、都市部から地方への移住を意味します。本記事では、それぞれの違いや、移住のメリット・デメリットを紹介します。U・I・Jターンの転職方法や、転職成功事例についても触れているので、移住・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
Uターン転職を迷っていませんか?
- 地元での転職先が見つからない
- 地方への転職でキャリアや収入が下がるのではないかと心配
- 年齢的に地方で再就職できるのか不安
目次
- Uターン・Iターン・Jターンの意味
- Uターンの意味
- Iターンの意味
- Jターンの意味
- Uターン・Iターン・Jターンのメリット
- ゆとりが生まれやすい
- 固定費を抑えられる
- 自治体によっては支援がある
- Uターン・Iターン・Jターンのデメリット
- 利便性が下がる
- 引っ越しや移動の費用がかかる
- 求人が少ない
- Uターン・Iターン・Jターンで転職先を探す方法
- Uターン転職成功事例
- 事例1:愛知県から長崎県へのUターン転職
- 事例2:広島県から長崎県へのUターン転職
- 九州・沖縄への転職は「リクパーキャリア」
- まとめ
Uターン・Iターン・Jターンの意味
Uターン・Iターン・Jターンは、一般的に都市部から地方都市(以下、地方)に移住することを意味しますが、移動方向や移住先に違いがあります。それぞれの特徴を紹介します。
Uターンの意味
故郷から離れて都市部に進学・就職していた人が、故郷に戻ってくることをUターンといいます。就職や転職などによる移住の場合もあれば、介護や子育てのためにUターンを選ぶケースもあります。一度は故郷を出て生活したものの、慣れた環境で暮らしたいと考えて、Uターンを選択する人もいます。
Iターンの意味
Iターンとは、故郷から離れて別の地域に移住することです。おもに都市部に生まれ、育った人が地方に移住することを指します。田舎での生活に憧れてIターンする場合や、旅行で訪れた場所を気に入って、そのまま移住してしまう場合などがあります。
Jターンの意味
Jターンは、進学や就職などを機に、故郷を離れて暮らしていた人が移住する、という点ではUターンと似ています。ただし、Jターンの場合は故郷に戻るのではなく、故郷に近い地方に移り住むことを意味します。故郷に戻って暮らしたい気持ちはあるものの、仕事が少なかったり、利便性がよくなかったりといった理由で、Jターンを選ぶケースが多く見られます。都市部よりは自然が多く、落ち着いた場所で暮らせることや、故郷に近く、いつでも故郷に帰れる場所でありながら、より利便性が高い環境で生活できるというメリットがあります。
Uターン・Iターン・Jターンのメリット
住み慣れた故郷への移住、自然豊かな田舎への移住には、
・ゆとりが生まれやすい
・固定費を抑えられる
・自治体によっては支援がある
といったメリットがあります。
ゆとりが生まれやすい
時間な余裕ができ、精神的なゆとりにもつながりやすいことがUターン・Iターン・Jターンで得られる大きなメリットのひとつです。都市部は家賃が高く、職場から離れた場所に住まざるを得ないことが多く、必然的に通勤時間が長くなる傾向にあります。長時間の通勤に体力的・精神的な負担を感じる人は少なくありません。
Uターン・Iターン・Jターンでは通勤時間を短縮できる可能性があり、加えて、都市部ほど混雑していないため、移動による負担は都市部ほど大きくはありません。独立行政法人労働政策研究・研修機構が公表した「UIJターンの促進・支援と地方の活性化―若年期の地域移動に関する調査結果―」での転職Uターンした人を対象とした調査(有効回答者数235)によれば、通勤の負担が「減った」と回答した人が最多で、全体の46.8%を占めています(「増えた」は31.9%、「変わらない」は21.3%)。さらに、余暇の時間が「増えた」と回答した人が全体の47.7%と最多で、次いで「変わらない」が26.8%、「減った」が25.5%という結果でした。
参照元:UIJターンの促進・支援と地方の活性化
固定費を抑えられる
Uターン・Iターン・Jターンで地方に移住することにより、固定費を抑えられる可能性が高い点もメリットとして挙げられます。地方は都市部に比べて、全般的に物価が安い傾向がありますが、特に家賃には大きな違いが見られます。数多くの賃貸住宅管理業者が協会員になっている全国賃貸管理ビジネス協会(全管協)が2024年6月に実施した調査では、47都道府県の1部屋あたりの家賃平均(契約ベースによる統計)は以下の通りでした(以下は抜粋したデータ)。
北海道:44,696円
宮城県:49,848円
東京都:75,886円
神奈川県:59,835円
愛知県:51,934円
大阪府:58,643円
兵庫県:53,942円
山口県:37,092円
愛媛県:39,049円
福岡県:52,190円
全国平均:52,994円
最高額の東京都と第2位の神奈川県とでも約16,000円、最低額の山口県とでは約39,000円もの差があります。特に東京からそのほかの地方に移住した場合には家賃の分、固定費を大きく抑えられることがわかります。
参照元:全国賃貸管理ビジネス協会|2024年6月
自治体によっては支援がある
自治体によっては、別の都道府県からの移住に対して支援(補助金)を支給しているところもあります。Uターン・Iターン・Jターンによる移住費用や住宅取得費の補助、就業・創業支援金、子育て世帯への補助など、自治体ごとに支援内容は異なりますが、さまざまな補助金の支給を受けられます。なかには企業と自治体とが連携して、移住者をサポートしている場合もあります。
例えば、内閣官房・内閣府総合サイト「地方創生」に掲載されている取り組みでは、地方での起業支援金として最大200万円、地方に移住して地元企業に就職するなどした場合の移住支援金として最大100万円(単身世帯の場合は最大60万円)が支給されます。自分に適した支援を活用することで、移住にかかる費用や生活費の負担を抑えられます。
参照元:起業支援金・移住支援金・地方就職支援金 – 地方創生
Uターン・Iターン・Jターンのデメリット
メリットがある一方で、便利な都市から地方へ移住することによるデメリットも考慮しておく必要があります。例えば、
・利便性が下がる
・引っ越しや移動の費用がかかる
・求人が少ない
といったことです。
利便性が下がる
地方は都市部に比べて交通公共機関による移動手段が少なく、商業・娯楽施設も少ない傾向にあります。Uターン・Iターン・Jターンによって利便性が下がる可能性が高いと考えられます。通学や通院の移動距離が比較的長くなってしまうことは、子育てや介護をともなった移住ではデメリットになり得ます。地方では多くの場合、生活するために自動車は欠かせず、この点もデメリットとして挙げられます。
引っ越しや移動の費用がかかる
さまざまな費用がかかることも挙げられます。引っ越しに費用がかかるのはもちろんのこと、住む地域や職場の場所によっては移動のために自動車を購入しなくてはならない場合もあります。
求人が少ない
Uターン・Iターン・Jターンのデメリットとして、都市部に比べ地方では求人の選択肢が限られる点が挙げられます。2020年に会社四季報オンラインが行った「都道府県別の上場会社本社数リスト」の調査によると、上場企業の本社が東京に集中しており、その割合は全体の53%(2,029社)に達します。このデータは上場企業に限定されますが、地方での求人数が少ない現実を反映しており、特に条件の良い求人を希望する場合、その差を一層感じ、求職者が高い条件を求めるほど、転職先の選択肢が見つかりにくくなる可能性があります。
参照元:47都道府県別「上場会社の本社数」リスト最新版|会社四季報オンライン
Uターン・Iターン・Jターンで転職先を探す方法
現在、都市部に住んでいてUターン・Iターン・Jターンを検討している場合、転職先を探す手段としては、友人や知人からの紹介、ハローワークの活用、そして求人サイトや転職エージェントの利用が一般的です。特に、求人サイトや転職エージェントを活用する際は、地方の求人に強いサービスを選ぶことが重要です。また、近年ではリモートワークが広がり、勤務地に縛られない働き方を提供する企業に転職するという選択肢もあります。
Uターン転職成功事例
ここでは、実際にUターンで転職・移住した方の成功事例を2つ紹介します。いずれも九州へのUターン転職の事例です。
事例1:愛知県から長崎県へのUターン転職
Oさんは、長崎県の造船関連企業で工場の製造管理を担当していましたが、キャリアの中で四国の造船会社へ出向。その後、さらに他県の空調設備を手掛けるグループ会社への出向が決まります。
長崎県で暮らす家族と離れ、単身赴任で働いていましたが、製造管理の仕事に戻りたいという強い希望がありました。また、家族と共に長崎で暮らしたいという思いもあり、Uターン転職を決意しました。転職活動を 開始して直面した困難は、希望年収と長崎県での年収相場の差が大きく、選考を受けられる企業自体が限られているという状況でした。
転職活動が難航していたとき、知人からの紹介により、「リクパーキャリア」へ登録しました。転職活動を続けるなかで、
・製造管理の募集がない企業でも、製造管理のポジションで検討してもらえないか交渉してくれて面接に至った
・真にUターンを歓迎する企業を紹介してくれた
など、強力なサポートを得られたとのことです。その結果、無事に長崎の地場大手企業で製造管理職として内定を獲得することができました。家族と一緒に暮らせるようになり、同じ九州にある実家にも子どもを連れて頻繁に足を運べるようになったそうです。
事例2:広島県から長崎県へのUターン転職
以前はアウトソーシング会社のエンジニアとして働いていたSさんは、年収やキャリアアップの頭打ちを感じており、以前から30歳を目途に次のキャリアを考えようと決めていました。いずれは故郷の長崎県に戻りたいという気持ちがあったことと奥様の出産を機に、互いの両親が住んでいる長崎県の方が安心と考えたことから、Uターン転職活動をスタートさせました。
別の転職エージェントからは長崎県以外の求人を提案されたのに対して、「リクパーキャリア」からは長崎県に限定した転職情報の紹介があったため、登録しました。
利用してよかった点として、
・会社の技術力、収入、子育てしやすい環境・制度など、希望をもとに企業を紹介してくれたこと
・合格の可能性を上げられるような書類作成のバックアップを得られたこと
などを感じたそうです。想定質問を元にした面接対策も充実しており、無事、長崎県の半導体メーカーへの転職が決まりました。前職より収入が上がったうえ、職場は子育て支援にも寛容で、互いの両親の近くで子育てができる安心感も得られて満足しているそうです。
九州・沖縄への転職は「リクパーキャリア」
福岡市中央区に本社を置く「リクパーキャリア」は、九州・沖縄へのUターン・Iターン・Jターンをサポートする転職エージェントです。九州・沖縄の転職市場に精通したコンサルタントが、求職者ひとりひとりに寄り添ったサポートを実施しています。
単に内定を受けて終わりではなく、年収交渉や入社日の調整、円満退社のためのアドバイスなど、内定後もサポートを継続する点も特徴のひとつです。九州・沖縄の地場企業とのつながりが強みなので、企業に直接聞きづらい質問や条件交渉についてもぜひご相談ください。企業と求職者の間に立って、転職活動の成功に向けてサポートします。
九州・沖縄へのUターン・Iターン・Jターンを検討している方は、「リクパーキャリア」への登録を是非ご検討ください。登録は無料です。
まとめ
Uターン・Iターン・Jターンには利便性が下がる恐れがあるといったデメリットがありますが、「時間的にも精神的にも余裕ができる」「落ち着いた環境で生活できる」など、数多くのメリットもあります。他県からの移住者・転職者に対しては、補助金を支給する自治体もあります。実際に転職活動を進める際には、ご自身での情報収集に加えて、その地域での転職に強いエージェントからサポートを受けることもおすすめです。
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- 監修者
- 下﨑 和志 (しもざき かずし)
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