更新日[ 2024/11/13 ]
Uターン転職のメリットとは?デメリットと併せて解説
地方から都会に移住した方が再び地元に戻って働くUターン転職は、多くのメリットがあります。
本記事では、今後のキャリアやライフプランを考えながらUターン転職を検討している方に向けて、そのメリットとデメリットを詳しく解説します。
Uターン転職を成功させるためのポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
こんなお悩みありませんか?
- 九州への転職で年収が
下がらないか心配 - 九州でキャリアアップしたいけど、
自分に合う企業が分からない - 家族と一緒に過ごしながら
安心して働きたい
目次
- Uターン転職で得られるメリットとは?
- 生まれ育った故郷で働ける
- 仕事を通して地域貢献できる
- 育児・介護をしやすい環境が整っている
- ワークライフバランスを整えやすい
- 地域との交流が生まれやすい
- 物価が安く、生活費・固定費を節約できる
- 地方公共団体・自治体が独自のサポートを実施している
- Uターン転職で起こり得るデメリット
- 収入が減る可能性がある
- 求人が見つかりにくい
- Uターン転職を成功させる4つのポイント
- 1.家族と事前に話し合っておく
- 2. 転職理由を明確にする
- 3. 事前に情報収集を行う
- 4. 移住先の地域に特化した転職エージェントを利用する
- まとめ
Uターン転職で得られるメリットとは?
一度都会で働いた後に、故郷に戻って働くUターン転職は大きな決断が必要です。だからこそ、どのようなメリットが得られるかを理解していなければ、一歩踏み出すのは難しいかもしれません。まずは、Uターン転職で得られるメリットについて詳しく解説します。
生まれ育った故郷で働ける
慣れ親しんだ土地で仕事ができることは、Uターン転職の大きなメリットのひとつです。地方から都会に出て就職すると、慣れない土地での仕事にストレスを感じることも多いでしょう。新しい環境に適応することに疲れを感じることも少なくありません。しかし、地元であればそのようなストレスが軽減され、土地勘や人脈を活かしながら働くことも可能です。
仕事を通して地域貢献できる
これまでの知識やスキルを活かし、地域の経済活性化や産業振興に貢献することが可能です。転職先として地元企業を選択すれば、働き手としてだけでなく、地域の生産活動や消費活動に貢献することもできるでしょう。
また、若い世代がUターン転職で戻ってくることで、地域が活気づき、税収の増加にもつながります。さまざまな角度から地元を支えることができるので、生まれ育った故郷に愛着があり、地元の発展に役立ちたいと考えている方にとって、Uターン転職は魅力的な選択肢と言えるでしょう。
育児・介護をしやすい環境が整っている
故郷に戻ることで、実家により近い場所で生活することも可能になります。両親の生活を見守ることができるため、介護が必要になった際にも安心です。また、子どもがいる場合、両親から育児や家事のサポートを受けることができれば、助かる場面も多いでしょう。
さらに、自治体によっては、都心に比べて保育園や幼稚園の入園審査や倍率が低く、育児をしながら働くための環境が整っている場合があります。自然豊かな地方では、子どもが外で遊べる場所も充実しており、のびのびと育児ができることもメリットです。
ワークライフバランスを整えやすい
都会での仕事は、通勤時間が長く、毎日の満員電車での移動がストレスとなることも多いです。地方であれば、職場に近い場所に住むことができ、通勤のストレスを大幅に軽減できます。また、残業が少ない職場も多く、ワークライフバランスを整えやすい環境が期待できるでしょう。ただし、地域や企業によっては人手不足が理由で残業が発生することもあるため、転職活動では十分な情報収集が必要です。
地域との交流が生まれやすい
地方では、地域コミュニティが発展していることが多く、住民同士のつながりが強いことも特徴です。近隣住民との交流が増え、困ったときには助け合うことができるのは大きなメリットです。また、故郷に戻ることで、昔の友人や知人と再び関係を築けることもあります。人とのつながりを大切にしたい方にとっては、Uターン転職は生活の質を向上させるきっかけになるでしょう。
物価が安く、生活費・固定費を節約できる
都心や都会に比べると、地方は物価が安い傾向にあります。最も顕著なのが家賃です。全国賃貸管理ビジネス協会が行った「全国家賃動向調査」の2024年6月の結果によると、東京都の家賃水準を100%とした場合、北海道や東北、四国などの多くの県では約60%に抑えられています。
東京都に次いで総平均賃料が高い神奈川県でも、東京の家賃水準を100%とすると85%に抑えられます。東京の家賃は突出して高いので、都心に住んでいた方やUターン転職で地方に戻る方は、固定費を大きく削減できます。
さらに、地方では家賃だけでなく、食品や日用品にかかる費用も抑えられることが多いです。これは、一般的に土地代や生活コストが都会に比べて低いことが一因とされています。固定費に加えて生活費も節約できるため、出費を抑えたい方にとっては大きなメリットです。
ただし、地域によっては車が必須となるため、車の購入費や維持費などが発生することもあります。都会ではかかっていなかったコストが増える結果、出費の総額は変わらないケースもあるため、注意が必要です。
参照元:全国賃貸管理ビジネス協会 全国家賃動向 2024年6月調査
地方公共団体・自治体が独自のサポートを実施している
地方公共団体や自治体が独自のサポートを実施し、Uターン転職を後押しするケースも増えています。
自治体によってサポート内容は異なりますが、移住者を支援するために仕事の紹介や転職後の住居斡旋を行っているところもあります。移住支援金制度を提供している自治体もあり、移住に伴う金銭的負担を軽減することが可能です。
例えば、福岡県は条件を満たす方が指定の市町村に転入する際に移住支援金を支給しています。Uターン転職に伴う仕事探しや引っ越し費用の負担が気になる方は、移住先の自治体のWebサイトなどで詳細を確認してみてください。
参照元:福岡県|福岡県へ移住を考えている方へ!移住支援金を活用し、福岡県で働きませんか?
Uターン転職で起こり得るデメリット
Uターン転職には多くのメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。Uターン転職は、今後のキャリアやライフスタイルに大きな影響を与える重要な選択です。そのため、デメリットを十分に確認し、問題がないと判断した上で意思決定することが重要です。
収入が減る可能性がある
地方の給与水準は、都心に比べて低い傾向があります。厚生労働省が行っている「賃金構造基本統計調査」の2023年の結果によれば、最も給与額が高いのは東京で、39万7,000円でした。これに対して、地方では30万円台前半や、場合によっては30万円を下回るエリアも多く、Uターン転職によって収入が下がるケースが少なくありません。
前述のように、地方に移住することで固定費や生活費を削減できる可能性がありますが、収入が減ることで生活レベルが変わらない場合もあるため、事前の検討が重要です。近年ではリモートワークの普及により、都会の企業に勤務しながら地方で生活することが可能になっていますが、これも出社不要の職種に限られることが多く、収入を維持できるのは稀なケースです。これらの要素を踏まえ、慎重に判断することが大切です。
参照元:e-Stat 賃金構造基本統計調査/令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 都道府県別
求人が見つかりにくい
Uターン転職を考えたとしても、仕事が見つかりにくく、理想の転職が難しいというデメリットが生じる可能性があります。地方の求人数は都会に比べると少ない傾向が強いです。厚生労働省が調査している「一般職業紹介状況」の結果によると、2024年5月の新規求人数は東京都が129,626人で最も多く、10万人を超えているのは東京都のみです。地方では求人数が大幅に減少し、理想的な仕事を見つけるのが難しくなる可能性があります。
Uターン転職にはこうしたデメリットが伴うため、慎重に検討する必要があります。
参照元:e-Stat 一般職業紹介状況(職業安定業務統計) / 一般職業紹介状況 / ~令和6年5月
Uターン転職で後悔するケースについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
▼関連記事▼
Uターン転職で後悔するのはどんなこと? メリットや後悔しないための進め方も紹介
Uターン転職を成功させる4つのポイント
Uターン転職にはデメリットもありますが、事前の準備をしっかり行うことで成功の可能性を高めることができます。ここでは、Uターン転職を成功させるための4つのポイントを紹介します。
1.家族と事前に話し合っておく
Uターン転職を成功させたいなら、事前に家族と話し合うことが重要です。地元に戻りたいという希望で転職活動を進め、内定を得た後に家族に反対され、泣く泣く辞退せざるを得ないケースも意外と多くあります。
・配偶者の仕事はどうするのか?
・子どもの幼稚園や保育園は希望の場所に入れるのか?
・子どもの転校タイミングはいつが適切か?
・そもそも家族は移住を望んでいるのか?
これらのポイントを家族できちんとすり合わせることが必要です。家族と一緒に移住する場合、家族の希望条件やライフプランもすり合わせたうえで優先順位を決めなければ、Uターン転職は成功しません。転職活動を始める前に、まずは家族と十分に話し合ってみましょう。
2. 転職理由を明確にする
Uターン転職を成功させるためには、まずその理由を明確にすることが重要です。Uターン転職には、都会から地方への引っ越し費用や各種手続きが伴い、通常の転職に比べて手間や費用がかかります。そのため、リスクも大きく、失敗すると大きな後悔につながる可能性があります。
なぜUターン転職が必要なのか、その理由をしっかりと考え、目的意識を持って準備を進めることが成功のポイントです。
3. 事前に情報収集を行う
Uターン転職を成功させる鍵となるのが、入念な情報収集です。まず、Uターン先の自治体などに支援制度の有無や求人情報を確認しましょう。
可能であれば、転職活動を始める前に現地を訪れることをおすすめします。昔住んでいた故郷でも、当時と大きく変わっていることがあります。現状を確認することで、Uターン転職が今の自分に合っているかを冷静に判断できます。思い込みで地元が良いと感じている場合もあるため、現実を見極めることが大切です。
4. 移住先の地域に特化した転職エージェントを利用する
Uターン転職には、転職エージェントの利用をおすすめします。Uターン転職のデメリットとして年収が下がることが挙げられますが、転職エージェントを利用することで、エージェントが採用企業と条件交渉を行い、理想の条件での転職を実現できる可能性が高まります。
特に、移住先の地域に特化した転職エージェントを利用すると、その地域の事情に精通しているため、Uターン転職をスムーズに進められます。
「リクパーキャリア」は、九州・沖縄地域の転職に強みを持つ転職エージェントです。九州・沖縄へのUターン転職を検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
Uターン転職のメリットには、故郷で働きながら地方に貢献できることや、育児や介護がしやすく、ワークライフバランスを整えやすいことなどが挙げられます。都会での生活や働き方に疑問を感じ始め、Uターン転職を検討している場合は、メリットだけでなくデメリットも十分に確認したうえで転職活動を進めることが大切です。
九州・沖縄エリアの
求人・転職相談なら
リクパーキャリア
九州・沖縄エリアの
地場企業求人多数九州を代表する大手企業の求人あり
職務経歴書や自己PRの書き方を
アドバイス
- 監修者
- 下﨑 和志 (しもざき かずし)
人材エージェント事業部 マネジャー【国家資格 キャリアコンサルタント】
リクルーティング・パートナーズ株式会社 人材エージェント事業部 マネジャー。事業会社人事を経て、結婚・第一子誕生を機に地元福岡へUターン転職。ハイキャリアから次世代リーダーまで幅広い層の転職を支援。【国家資格 キャリアコンサルタント】