更新日[ 2024/11/13 ]
30代で初めての転職は厳しい?成功させるポイントを解説!
30代で初めての転職を考える背景には、「これまでの経験を活かしてキャリアを見直したい」または「ライフスタイルの変化に合わせた働き方を求めている」といった理由があるでしょう。
この記事では、30代で初めての転職がどのくらい難しいのか、データをもとに解説します。
さらに、初めての転職を成功させるための進め方や注意点も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
- 30代の転職は厳しい?
- 30代の転職率と転職成功率は?
- 30代の転職理由で多いのは?
- 30代の転職が厳しいと言われる理由3つ
- 理由1:30代以降の募集枠が少ない
- 理由2:未経験OKの求人数が減少する
- 理由3:未経験の分野への対応が難しい
- 30代で初めて転職する場合の進め方
- 在職中に転職活動を進める
- これまでの経験・スキルを再確認する
- 面接対策を万全に行う
- 転職エージェントを活用する
- 30代で初めて転職をする際の注意点
- 転職活動に時間がかかる場合がある
- 未経験職種への就職は難しいことも
- 内定後のスケジュール調整まで気を抜かない
- まとめ
30代の転職は厳しい?
30代での転職は、20代に比べて厳しいと言われることが多く、実際に転職を考えながらも踏み出せない方も少なくありません。ここでは、データをもとに、30代の転職が本当に厳しいのかどうかを検証していきます。
30代の転職率と転職成功率は?
株式会社マイナビが実施した「転職活動における行動特性調査 2023年版」によると、直近1年間で転職活動を行った30代の割合は男性で18.4%、女性で10.7%となっています。実際に転職に成功した割合は、男性が16.4%、女性が2.1%でした。これに対して、20代の転職成功率は男性が22.6%、女性が23.3%と、30代よりも高いことがわかります。このデータから、30代の転職成功率は20代に比べて低い傾向があると言えるでしょう。
参照元:株式会社マイナビ「転職活動における行動特性調査 2023年版」
30代の転職理由で多いのは?
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況」によると、30代の自己都合による転職理由には以下の傾向があります。
30〜34歳では、「労働条件(賃金以外)がよくなかった」(36.7%)、「賃金が低かった」(25.5%)、「会社の将来に不安を感じた」(25.1%)が上位を占めています。
一方、35〜39歳では、「会社の将来に不安を感じた」(29.1%)、「労働条件(賃金以外)がよくなかった」(25.9%)、「満足のいく仕事内容でなかった」(25.0%)が主な理由です。
これに対して、20〜24歳では「人間関係がうまくいかなかった」(28.4%)が最も多い理由となっています。
30代の転職では、会社の将来性や労働条件に対する不満から、より良い環境ややりがいを求める傾向が強いことがわかります。
30代の転職が厳しいと言われる理由3つ
データからもわかるように、30代の転職が厳しいとされる理由は主に以下の3点に集約されます。
理由1:30代以降の募集枠が少ない
転職市場では、企業の主な採用ターゲットは20代であり、30代以降の求人数は減少する傾向があります。特に、30代後半からはその傾向が一層顕著です。
また、30代向けの求人はマネージャーなど管理職のポジションが多く、一般職に比べて募集枠が限られているため、応募できる求人が少なくなり、転職の難易度が上がる傾向があります。
理由2:未経験OKの求人数が減少する
30代になると、全体の求人数だけでなく、未経験者を歓迎する求人も減少する傾向にあります。企業は若い人材を中長期的に育成し、自社の戦力として長く活躍してもらいたいと考えるため、未経験者の採用では長期的に働ける可能性が高い20代を求めることが多いのです。 一方で、30代の転職者には、企業側は即戦力としての実績やスキルを期待しています。
そのため、新しい分野や職種に未経験で挑戦する場合、20代に比べてハードルが高くなる傾向があります。
理由3:未経験の分野への対応が難しい
30代になると、未経験の分野や新しい職場に適応する難しさが出てくるケースもあります。
これまでのキャリアで積んできた経験や実績がある分、同じ分野での転職ではその専門性が評価され、スムーズに業務を進めながら周囲との信頼関係を築きやすいでしょう。 しかし、その専門性があるからこそ、新しい分野への適応が難しくなることもあります。過去の経験に基づいた考え方に固執しがちで、新たな分野の知識やスキルの習得、職場の文化や業務スタイルに慣れることに苦労する場合も少なくありません。
多くの企業では、未経験者を求める求人の場合、柔軟性に富んだ20代を採用する傾向が強いです。
未経験の分野でも柔軟に対応できる姿勢をアピールできなければ、30代で異なる職種への転職は難しくなるでしょう。
30代で初めて転職する場合の進め方
30代での転職は、20代に比べると難易度が高いと言われることが多いですが、正しいアプローチを取れば成功させることは十分に可能です。ここでは、30代で初めて転職する際の流れと、転職活動を進める上でのポイントを解説します。
在職中に転職活動を進める
30代で初めて転職する際は、在職中に転職活動を進めることが大切です。
30代向けの求人は20代に比べて数が限られているため、転職活動には時間がかかることがあります。もし退職後に転職活動を始めると、生活費のために貯金を切り崩さなければならず、内定がなかなか得られない場合、金銭的な不安が生じるリスクがあります。
収入がないと生活が不安定になり、焦りから妥協して転職先を選んでしまい、結果として現職より条件の悪い職場に転職する可能性もあります。このようなリスクを避けるためにも、収入を維持しながら転職活動を進めるのが理想です。
ただし、現職の業務と転職活動を両立するため、日々の忙しさが増すのは避けられません。職場に迷惑をかけずに円満退職するためにも、現在の業務に支障を出さず、プライベートの時間を効率的に活用して転職活動を行う必要があります。
転職活動を成功させるには、スケジュールを立て、計画的に進めることが鍵です。大まかな退職時期を設定し、それまでに内定を得られるように行動していきましょう。
これまでの経験・スキルを再確認する
企業が30代の求職者を採用する際には、即戦力として活躍できることを重視しています。そのため、初めての転職活動では、これまでの経験やスキルを再確認し、自分の強みを把握することが重要です。これまでの職務内容や役職、身につけたスキルを棚卸しし、自分を的確にアピールできるポイントを見極めることで、転職先とのミスマッチを防ぐことができます。
アピールすべき点が明確になれば、応募書類の作成や面接での対応もスムーズになります。
スキルや経験の棚卸しを行う際には、単に経歴を羅列するだけでなく、関わったプロジェクトや取り組み、達成した成果を具体的にまとめることが大切です。たとえ大きな成果でなくても、プロジェクトメンバーや上司から評価された経験なども含めて整理してみましょう。
希望するポジションに対して、どのようにアピールできるかを意識しながら、自分の強みを明確にしていきましょう。
面接対策を万全に行う
30代で初めての転職を成功させるためには、しっかりとした面接対策が欠かせません。特に30代以降の転職活動では、面接で転職理由を深掘りされることが多いため、説得力のない理由では企業側に「またすぐに辞めてしまうのではないか」と懸念を抱かれる可能性があります。こうした懸念を解消するためには、志望動機と一貫性のある転職理由を明確に伝え、企業側に「長期的に働いてくれるだろう」と感じてもらうことが非常に重要です。
さらに、企業は即戦力となる人材を求めているため、応募者のスキルが自社のニーズにマッチしているかを重視します。入社後にどのように貢献できるか、課題解決にどのように取り組むかを具体的に示せるよう、自分の強みや経験を整理して、面接に備えましょう。
転職エージェントを活用する
30代で初めての転職を考えるなら、転職エージェントの活用がおすすめです。前述のとおり、30代以降は求人数が減少し、独力での転職活動が難しくなるためです。
転職エージェントを利用すれば、専門的なアドバイスを受けながら、個人では見つけにくい求人情報にアクセスできるメリットがあります。さらに、面接や応募書類のアドバイスも受けられるため、効率的に転職活動を進めることが可能です。加えて、エージェントは企業との条件交渉や面接の日程調整も代行してくれるため、転職活動の負担が大幅に軽減されます。
こうしたサポートを受けることで、自分に合った求人を見つけやすくなり、転職成功の可能性が高まるでしょう。
30代で初めて転職をする際の注意点
正しい転職の流れを理解し、自分の強みをしっかりとアピールする準備ができれば、30代でも初めての転職を成功させることは十分に可能です。
しかし、30代での初めての転職には注意すべきポイントもあります。以下に詳しく解説します。
転職活動に時間がかかる場合がある
30代で初めての転職を考える際は、転職活動に時間がかかる可能性を考慮しておきましょう。20代に比べて30代向けの求人は少なく、特に未経験者を歓迎する求人はさらに限られています。そのため、希望に合った求人が見つかるまでに時間がかかり、想定よりも転職時期が遅れることもあります。
株式会社マイナビの「転職活動における行動特性調査 2023年版」によると、転職に成功した30代男性の43.9%が1〜3カ月以内に転職活動を終えた一方で、17.2%が4〜6カ月を要したとされています。30代女性の場合も、57.1%が1〜3カ月以内に転職活動を終えましたが、21.4%は4〜6カ月かかっています。
30代での転職活動の期間は、半年を目安にスケジュールを立て、計画的に進めることが大切です。
参照元:株式会社マイナビ「転職活動における行動特性調査 2023年版」
未経験職種への就職は難しいことも
30代の転職市場では、即戦力としてのスキルが強く求められるため、未経験職種への挑戦は難易度が高くなります。企業は、求める専門スキルや実績を既に持つ人材を優先する傾向があるため、30代で新たな職種や業界に挑戦する場合、内定獲得に時間がかかることも少なくありません。
さらに、仮に転職が成功しても、年収が現在よりも下がる可能性があるため、これらのデメリットも事前に考慮することが大切です。
内定後のスケジュール調整まで気を抜かない
30代で初めての転職活動で内定を獲得できたとしても、その後のスケジュール調整にも注意が必要です。
内定通知を受けた後は、現職での退職準備と新しい職場への入社日調整を行わなければなりません。特に入社日の延期は、内定取り消しのリスクにつながる可能性もあるため、慎重に対応しましょう。また、引っ越しが必要な場合は早めに手配し、余裕を持って新たな職場でのスタートを切れるよう計画を立て、各所との連絡を滞りなく進めることが大切です。
まとめ
30代での初めての転職は確かにハードルが高いですが、入念な準備と効果的なアプローチを取れば、成功のチャンスは十分に広がります。
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▼30代の転職についてはこちらの記事もご参照ください▼
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- 監修者
- 下﨑 和志 (しもざき かずし)
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リクルーティング・パートナーズ株式会社 人材エージェント事業部 マネジャー。事業会社人事を経て、結婚・第一子誕生を機に地元福岡へUターン転職。ハイキャリアから次世代リーダーまで幅広い層の転職を支援。【国家資格 キャリアコンサルタント】