更新日[ 2024/12/25

中途採用の面接対策|定番の質問や回答例・答え方のポイント

中途採用の面接では、これまでの経験やスキルを効果的に伝えることが内定獲得のカギとなります。
本記事では、面接でよく聞かれる定番の質問やその回答例を紹介し、面接官に好印象を与える答え方のポイントや注意点を詳しく解説します。
希望するキャリアを実現するため、自分の強みを最大限にアピールできるよう、この対策を参考にしてください。

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目次

  • 中途採用の面接で定番の質問・回答例・答え方のポイント
    • ◆自己紹介
    • ◆職務経歴
    • ◆転職理由
    • ◆志望動機
    • ◆自己PR
  • 中途採用でも面接の基礎対策は不可欠
    • 簡潔で論理的な回答を心がける
    • 落ち着いた態度で対応する
    • 十分な事前準備を行う
      • <転職エージェントによる面接事前準備の例>
    • 余裕を持った時間管理をする
  • まとめ

中途採用の面接で定番の質問・回答例・答え方のポイント

◆自己紹介

面接の冒頭で自己紹介を求められることはよくあります。これは、履歴書だけでは分からない応募者のコミュニケーション能力や要約力を短時間で確認するためです。また、応募者の緊張をほぐし、面接をスムーズに進めるアイスブレイクとしての役割もあります。
自己紹介は、自身の強みや価値観を簡潔に伝える絶好の機会です。面接官に好印象を与えるためにも、要点を1分程度でまとめ、しっかりと準備しておきましょう。

【質問例】
「まずは簡単に自己紹介してください」

【回答例】
「○○と申します。本日は貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございます。私は○○大学を○年に卒業後、○○社で営業職としてキャリアをスタートし、5年間にわたり法人営業に従事してまいりました。現在は○○社で営業部門のリーダーを務め、特に新規顧客の開拓や既存顧客の深耕に力を入れています。最近では、新規顧客開拓プロジェクトで目標の120%を達成し、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献しました。御社が今後強化されると伺った新市場開拓に、私の経験とスキルを活かして貢献できると考え、応募いたしました。本日はよろしくお願いいたします。」

【答え方のポイント】
1.氏名
2.簡単な経歴(学歴や職歴)
3.現職について(社名、職種、ポジション)
4.実績や身につけたスキル
5.入社への意欲

この順序で簡潔にまとめると、面接官に効果的に伝わります。また、応募先企業が求めるスキルや経験に焦点を当てることで、アピール力をさらに高めることができます。

◆職務経歴

面接官は、応募者が自社で活かせる経験を詳しく知りたいと考えているため、必ず職務経歴について質問します。職務経歴は、他の応募者と差別化を図るための重要なポイントです。職務経歴書に記載した内容を頭に入れて、齟齬が生じないようにしながら、自信を持って伝えることが求められます。
自身のキャリアを振り返り、応募先企業の成長戦略や課題解決にどのように貢献できるかを再評価し、具体的なエピソードとともに伝えることが大切です。

【質問例】
「今までの職歴、経歴を教えてください」
「実績はありますか」
「◯◯のスキルをどのように活かしていましたか」

【回答例】
「私は機械系のエンジニアとして、製品開発と品質管理に従事してまいりました。主に新製品の設計から試作、生産に至るまでのプロセスを担当し、特に製品の性能向上とコスト削減に注力してきました。例えば、あるプロジェクトでは、製品の材料コストを10%削減しながら品質を維持するための新しい設計手法を導入し、利益を大幅に増加させました。このように、技術的な課題の発見と解決を通じて、会社の成長に貢献してきました。」

【答え方のポイント】
・複数の職種を経験している場合は、応募する仕事に関連性の高い経験を中心に話しましょう。
・異業種への挑戦を目指す場合は、専門用語を避け、面接官に分かりやすい説明を心がけることが重要です。
・売上高や成果については、具体的な数値を挙げると説得力が増します。
・職務経歴書に書いてある内容をそのまま話すのではなく、補足的な情報を加えて面接官に新しい視点を提供しましょう。

◆転職理由

転職理由は、面接官が「入社後に同じ理由で辞める可能性がないか」を判断するために頻繁に尋ねる質問です。そのため、転職理由は長期的なキャリア戦略自己成長に基づくものであることを明確に伝える必要があります。
自身のキャリアビジョンを軸に、なぜ次のステップとしてその企業が適しているのかを論理的かつ具体的に説明することが求められます。また、ネガティブな印象を与えないよう、慎重な言葉選びが重要です。

【質問例】
「なぜ転職しようと思いましたか」
「今の会社を辞めたい(前の会社を辞めた)理由は何ですか」

【回答例】
「経理業務を経験しましたが、慣例重視の社風のため新しい提案が難しく、終電までの勤務や休日出勤が常態化し、スキルアップの時間を確保することも困難でした。その点、御社では新しい働き方を積極的に進めていると伺い、自分の経験を活かしながらキャリアを広げる挑戦ができると感じ、転職を決意しました。」


【答え方のポイント】
・「上司が嫌いだった」「給料が安かった」などの不満や愚痴を避ける
転職によって叶えられるキャリアを強調する。
・応募先企業での具体的な目標や挑戦を組み込み、ポジティブな印象を与える。

このように、転職理由を前向きなキャリアの選択として説明することで、面接官に熱意と信頼感を伝えることができます。

◆志望動機

面接官は、志望動機を通じて応募者の入社意欲の高さ企業への理解度を見極めます。応募先企業について十分に調査し、その理念や社風を深く理解しておくことで、ミスマッチな人材と見なされるリスクを回避できます。
単に企業の魅力を語るだけでは不十分であり、自身の価値観やビジョンが企業にどのように貢献できるかを具体的に示すことが求められます。

【質問例】
「当社を志望する理由は何ですか」
「企業選択の際に重要視していることを教えてください」

【回答例】
「不動産営業として住宅販売や賃貸物件の仲介を担当し、お客様から信頼されることに喜びを感じています。しかし、現在の会社では取り扱う物件が限られており、お客様のニーズに応えられないことが増えてきました。御社は幅広い物件を提供し、業界唯一の〇〇サービスも展開しているため、より多くのお客様の課題を解決できると感じました。私の経験を活かして、お客様のニーズに応える提案ができると確信し、御社を志望いたしました。」

【答え方のポイント】
・応募先企業を選んだ理由を明確にする。
・「条件」ではなく、「この会社だからこそ選んだ」と伝える。
・応募先企業の特徴や強みに触れ、自分の経験やスキルがその企業でどう活かせるかを具体的に述べる。

志望動機が不明確であると、「なぜ当社を選んだのか」という疑問を招く可能性があります。そのため、応募先企業の特性に合わせた具体的な理由を伝え、納得感を持ってもらえるよう工夫することが重要です。

◆自己PR

これまでのキャリアで培ってきたスキルやリーダーシップを、応募先企業でどのように活かし、さらに発展させて企業の成長に貢献できるかを示すことが重要です。将来的なビジョンを持ち、その実現のために具体的に行動する意欲を伝えることで、面接官に強い印象を残すことができます。
入念な自己分析を行い、自分の強みや経験を適切な言葉で伝えられるよう準備することが肝心です。

【質問例】
「自己PRをしてください」
「あなたの強みや長所を教えてください」

【回答例】
「私の強みはリーダーシップです。前職ではプロジェクトリーダーとして、受注から納品までのフロー改善に取り組みました。業務管理システムの導入を提案し、社内の各部署と連携してプロジェクトをリードした結果、受注から納品までの時間を1日短縮し、残業時間も3割削減しました。チームを牽引しながら目標を達成することに自信があり、御社でもこのリーダーシップを発揮して貢献したいと考えています。」

【答え方のポイント】
・即戦力であることを示すとともに、将来的な成長が期待できる人材であることをアピールする。
・応募先企業で発揮できる強みやスキル、達成したい目標を明確に伝える。
・成功体験を含めた具体的なエピソードを加えることで、説得力を高める。

自己PRでは、自分のスキルや経験を応募先企業のニーズに結びつけ、「だからこそ自分を採用する価値がある」と思ってもらうことがポイントです。

中途採用でも面接の基礎対策は不可欠

転職市場で競争力を高めるには、徹底した自己分析と応募企業への深い理解が不可欠です。面接の準備は、単に定番の質問に答えるだけではなく、どのように自分を「競合他者から差別化するか」を考えることが重要です。

簡潔で論理的な回答を心がける

面接では限られた時間内で自分をアピールするため、簡潔かつ論理的に要点を伝えることが求められます。まず結論を述べ、その後に理由や説得力のある事例を加えることで、相手にとって分かりやすい説明になります。
前置きが長すぎると、面接官が話の全体像を把握しづらくなり、意図が十分に伝わらない可能性があります。話す内容をあらかじめ整理し、無駄を省いた構成で話す練習をしておくことが重要です。

落ち着いた態度で対応する

面接中は緊張しがちですが、焦らずに落ち着いた態度を保つことが大切です。どれだけ準備を重ねても、聞き取りづらい話し方をしてしまうと、面接官にコミュニケーション能力を疑われる可能性があります。
緊張を軽減するためには、事前に十分な練習を行い、面接の状況に慣れておくことが効果的です。特にオンライン面接では、対面よりも意識的にゆっくりと話すことが求められます。相手に聞き取りやすい声量やペースを心がけることで、スムーズなコミュニケーションを図ることができます。

十分な事前準備を行う

徹底した準備は、自信を持って面接に臨むための基盤です。本番で想定される定番の質問に対しては、適度な間合いを保ちながら、スムーズに話を展開できるようになるまで繰り返し練習することが望ましいです。
さらに、家族や友人、転職エージェントに面接官役として協力を依頼することで、自分では気づけない課題を指摘してもらえる可能性があり、非常に有益です。
また、自身を動画で撮影して確認する方法も効果的です。動画を活用することで、話すスピードや声量、表情を客観的に観察でき、改善点を具体的に把握できます。自分の強みを面接官に最大限に伝えられるよう調整が可能です。
事前準備を通じて、自信を深めながら、面接本番で自分の魅力をしっかりとアピールできるようにしましょう。

<転職エージェントによる面接事前準備の例>

転職エージェントは、面接対策のプロフェッショナルです。リクパーキャリアでは、応募企業ごとに「面接対策シート」を作成し、内定獲得に向けたサポートを提供しています。

過去の選考実績に基づく質問集を用い、求職者に回答を作成してもらった後、コンサルタントがその回答を添削し、具体的なフィードバックを行います。こうした修正を重ねることで、求職者の考えが整理され、深掘りされた質問にも対応できる力を身につけることができます。

たとえ同じ質問であっても、企業ごとに評価ポイントは異なります。そのため、自分だけで準備を進めるよりも、過去の選考実績を熟知したエージェントのサポートを受けることで、より精度の高い対策が可能となります。

初めは面接対策に不安を抱える方も多いですが、過去の内定者の回答例を参考にしながら、自分の言葉で効果的に伝えられるようになるまで、丁寧にサポートします。このプロセスを通じて、自信を持って面接に臨むことができるようになります。

余裕を持った時間管理をする

面接会場には、開始時間の10分前に到着するのが理想的です。余裕を持って到着することで、落ち着いて面接に臨むことができます。ただし、到着が早すぎると(15分以上前など)、面接官のスケジュールに影響を与え、相手の仕事を中断させてしまう可能性があるため避けましょう。
一方で、5分前の到着では、万が一のアクシデントに対応できない場合もあるため、10分前が適切です。遅刻しそうな場合は、必ず事前に連絡を入れることが求められます。
時間に余裕を持つだけでなく、相手の立場を考えた行動を心がけることが、面接での第一印象にも良い影響を与えます。

まとめ

中途採用の面接でよく聞かれる職務経歴や転職理由については、応募先企業で活かせる強みを織り交ぜながら、簡潔かつ論理的に伝えることが大切です。これにより、面接官に自分の価値を効果的に伝え、好印象を残すことができます。

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下﨑 和志 (しもざき かずし)

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