更新日[ 2024/12/23 ]
退職理由が「人間関係」の場合どう伝える?好印象な伝え方や例文を紹介
人間関係を理由に転職活動を始めた場合、面接でその理由を正直に話して良いのか迷うことがあるかもしれません。
本記事では、面接官に好印象を与えるための退職理由の言い換えのコツや具体例をご紹介します。
また、人間関係が理由で転職を検討している方に向け、エージェントからの具体的なアドバイスもお届けします。
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目次
- 退職理由を「人間関係」と正直に伝えるべきか|面接官に好印象を与えるコツ
- 嘘を避け、ポジティブで簡潔に表現する
- 退職理由を他責にしない
- 改善に向けた努力をアピールする
- 退職理由と志望動機の一貫性を強調する
- 履歴書と面接での一貫性を保つ
- 人間関係が原因の退職理由に対する回答例
- いじめ・パワハラが原因で退職した場合
- 上司の方針に不満を感じて退職した場合
- チームの雰囲気が原因で退職した場合
- 【参考】面接官が退職理由を尋ねる意図
- 仕事で何を重視しているのかを確認するため
- ストレス耐性や仕事の適性を確認するため
- エージェントからのアドバイス
- まとめ
退職理由を「人間関係」と正直に伝えるべきか|面接官に好印象を与えるコツ
退職理由が人間関係にある場合、転職活動の面接では特に慎重な対応が求められます。正直に退職理由を話すことで、面接官にネガティブな印象を与えてしまうリスクがあるからです。
ここでは、面接官に好印象を与えるための具体的なポイントを解説します。
人間関係を理由とした退職をポジティブに言い換え、前向きな転職の意思をしっかりとアピールしましょう。
嘘を避け、ポジティブで簡潔に表現する
面接では、嘘をつく必要はありませんが、ネガティブな表現を避けるよう心掛けましょう。人間関係の問題は原因が明確でないことが多く、伝え方によっては不満や愚痴のように受け取られる可能性があります。また、面接官に「コミュニケーション能力に課題があるのではないか」と疑念を抱かせる可能性もあるため、慎重に表現することが大切です。
例えば、他の社員からの協力が得られず働きにくかった場合、「前職では、社員が個々の仕事に集中する環境でしたが、私はチームでコミュニケーションを取りながら仕事を進めたいと考えております」と言い換えると良いでしょう。他者への不満ではなく「自分が望む働き方とのミスマッチ」であることを強調できます。
退職理由を他責にしない
たとえ退職の原因が相手側にあったとしても、「上司の指示が的確でなかったため成果が出せませんでした」や「同僚が協力的ではなく仕事が進みませんでした」といった他責的な表現は避けるようにしましょう。このような表現は、面接官に「入社後も人間関係で問題を抱えるのではないか」と懸念を持たれる可能性があります。
代わりに、「前職では自分のスキルを十分に活かせる環境ではなかったため、さらに成長できる場を求めています」というように、ポジティブなニュアンスで言い換えて説明することを心掛けましょう。
改善に向けた努力をアピールする
退職を決意する前に状況改善に取り組んだ具体的なエピソードを伝えることで、問題解決能力やリーダーシップをアピールできます。例えば、「業務プロセスの改善提案を行い、チームの効率向上に取り組んだ」「他部署との協力体制を構築するための戦略を提案した」といった、積極的に行動した実例を示すと効果的です。
こうした努力を示すことで、前職への不満というネガティブな印象を避けられます。また、前職で望んでいた働き方を新しい職場で実現したいという前向きな意思を伝え、仕事に対する意欲や積極性を強くアピールできます。
退職理由と志望動機の一貫性を強調する
退職理由と志望動機に一貫性を持たせ、「前職で叶わなかったことを転職先で実現したい」と伝えることで、ポジティブな印象を与えられます。さらに、希望する働き方を具体的に示すことで、面接官は入社後のあなたの活躍をイメージしやすくなります。
また、どこでも良いのではなく「応募先企業だからこそ」という理由を示すため、志望動機に企業の特徴を盛り込むと効果的です。たとえば、「御社では若手が中心となるプロジェクトが活発に行われているため、ぜひそのプロジェクトに参加し貢献したいと考えています」と伝えると良いでしょう。
履歴書と面接での一貫性を保つ
履歴書には退職理由を簡潔に記載し、詳細な説明は面接で行います。その際、履歴書の内容と面接での説明に矛盾が生じないよう注意が必要です。矛盾があると、面接官が違和感を抱き、指摘される可能性があります。特に「転職理由(新しい職場を求めた理由)」「入社後にしたいこと」「志望動機」は、退職理由との整合性を保つことが重要です。これらの項目に一貫性を持たせ、整理しておきましょう。
人間関係が原因の退職理由に対する回答例
退職理由が人間関係に関連する場合は、その伝え方に特に注意が必要です。以下の例文を参考に、前向きでポジティブな回答を心掛けましょう。
いじめ・パワハラが原因で退職した場合
「前職では、上司から割り振られた仕事を個人で進めることが多く、社員間での仕事量や内容にもばらつきがありました。協力して仕事を進めることが難しい環境だったため、チームワークの重要性を改めて感じました。御社ではチームワークを大切にしていると伺っており、ぜひその一員としてスキルアップしながら貢献したいと考えております。」
いじめやパワハラが原因で退職した場合、直接その内容に触れることは避けましょう。こうした話は前職への愚痴や不満に聞こえ、スキルや協調性に疑念を持たれる可能性があります。前職の上司や同僚、職場環境を否定せず、「チームワークを重視したい」「スキルアップを目指したい」といった応募先での意欲を中心に、ポジティブな表現で伝えることが大切です。
上司の方針に不満を感じて退職した場合
「前職はトップダウン式の組織で、上司の方針に沿って仕事を進めるスタイルでした。その中で多くのことを学びましたが、自分のアイディアを活かしながら仕事を進めたいという気持ちが強くなりました。御社は若手社員が積極的に挑戦できる社風と伺っており、大変魅力を感じ、応募させていただきました。」
上司との方針の違いが退職理由の場合、「上司と意見が合わなかった」と伝えると、「協調性や適応力に欠けるのではないか」と懸念されるリスクがあります。個人間の問題としてではなく、企業の戦略やビジョンとの方向性の違いとして説明し、自分のキャリアビジョンとの適合性を強調することが大切です。
また、上司について否定的に話すと「反抗的な人物」とみなされる可能性があるため、上司の方針を尊重しつつ、自身の志向との違いを説明する形で伝えましょう。
チームの雰囲気が原因で退職した場合
「前職では個人主義が強く、各自が独立して仕事を進める環境でした。私は、チーム全体でコミュニケーションを図りながら協力して仕事を進めることを重視しています。御社はチームワークを大切にしている企業と伺い、前職で培ったスキルを活かし、御社のチームに貢献したいと考えて応募いたしました。将来的にはチームリーダーとして、プロジェクトの成功に寄与したいと考えています。」
「チームの雰囲気が悪い」や「チーム間の人間関係が希薄」といった理由での退職の場合、理想のチーム像を提示することが効果的です。また、応募先企業がその理想に近い環境であることや、そこで実現したいキャリアプランも併せて伝えることで、より意欲的で前向きな印象を与えられます。
【参考】面接官が退職理由を尋ねる意図
面接官が退職理由を尋ねる背景を理解し、意図や期待に沿った回答を準備しましょう。
仕事で何を重視しているのかを確認するため
面接官は、退職理由から応募者が仕事において何を重視しているかを見極めています。このポイントを把握することで、応募者の価値観が自社の社風と合っているかを判断しようとしています。
また、企業は応募者の重視する点が自社で実現可能かどうかも確認したいと考えています。退職理由を尋ねることで、自社の求める人材像との適合性や、入社後のミスマッチや早期退職のリスクを回避するための判断材料としています。
ストレス耐性や仕事の適性を確認するため
企業は新たな人材を採用する際、時間と費用を投資しているため、早期退職のリスクをできるだけ避けたいと考えています。そのため、ストレス耐性が低く、前職と同じ理由で早期退職する可能性があると判断される場合、採用を見送られることが多いです。特に、退職理由が自己中心的や他責的と受け取られると、さらに不安視されることがあります。
また、面接官は退職理由を通じて、応募者の仕事に対する価値観や働き方のスタイルが自社の業務環境に適しているかどうかも確認しています。たとえば、前職での仕事の進め方や職場の文化が合わなかった場合、自社でも同様の問題が発生する可能性を見極めようとします。
こうしたリスクを見極めるため、面接官が意図的に答えにくい質問を投げかけ、応募者の反応を観察することもあります。こうした質問に備え、事前に想定問答を準備し、練習しておくことが重要です。
エージェントからのアドバイス
人間関係を理由にした転職は、企業側にネガティブな印象を与えやすい傾向があります。人間関係は相性の問題も大きく、どちらに原因があるのか判断しにくいことが多いためです。そのため、人間関係が原因で転職を希望する場合でも、キャリア軸や他の観点から伝えることをおすすめします。転職を考える際には、次のステップを踏むことが重要です。
1.自己分析を行い、転職で実現したいことを明確にする
2.その実現したいことに優先順位をつける
3.優先順位に基づいて、実現可能な項目を整理する
4.整理した内容をもとに、転職する理由を明確にする
5.転職軸に合致する企業を選定する
6.最後に志望動機を考える
このプロセスを踏むことで、面接での回答に一貫性が生まれます。
人間関係は転職を考えるきっかけのひとつではありますが、転職する理由や志望動機は最終的に「キャリアビジョンの実現」を目指すものだと捉えることが鍵となります。
まとめ
退職理由が人間関係の場合、転職活動の面接ではネガティブな印象を避けるため、ポジティブな表現に言い換えることが不可欠です。
ひとりで対策が難しい場合は、転職エージェントの活用も検討してみてください。
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- 監修者
- 下﨑 和志 (しもざき かずし)
人材エージェント事業部 マネジャー【国家資格 キャリアコンサルタント】
リクルーティング・パートナーズ株式会社 人材エージェント事業部 マネジャー。事業会社人事を経て、結婚・第一子誕生を機に地元福岡へUターン転職。ハイキャリアから次世代リーダーまで幅広い層の転職を支援。【国家資格 キャリアコンサルタント】