更新日[ 2024/12/23

職務経歴書のダメな例10選|作成時の心得、正しい書き方とは

「書類選考がなかなか通らない…」と悩んでいる方は、もしかすると職務経歴書に誤った書き方や伝え方をしてしまっているかもしれません。
職務経歴書を作成する際は、読み手の視点に立ち、わかりやすく伝えることが大切です。
本記事では、職務経歴書でありがちなダメな例を紹介します。
自分の職務経歴書がこれらのNGポイントに該当していないか確認し、選考突破の第一歩を踏み出しましょう。

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目次

  • 職務経歴書でよくある「ダメな例」10選
    • 職務経歴書が長すぎて情報量が多い
    • 情報が少なすぎて簡潔すぎる
    • 文章が冗長で読みづらい
    • 履歴書と職務経歴書で内容に矛盾がある
    • 実績が抽象的で分かりづらい
    • 誇張した実績が書かれている
    • 応募職務と無関係なスキルを記載している
    • 難易度の分からない社内表彰や受賞歴ばかり書かれている
    • 社外秘と思われる情報を記載している
    • 基本的なレイアウトを無視していて読みにくい
  • 職務経歴書作成の心得:採用担当者の視点を意識する
  • 転職エージェントからのアドバイス
  • まとめ

職務経歴書でよくある「ダメな例」10選

職務経歴書は、自分の経験やスキルを応募先企業に伝えるための重要な書類です。しかし、書き方を間違えると、採用担当者に良い印象を与えるどころか、選考に不利になる可能性もあります。
ここでは、よく見られるNG例を紹介します。これを参考に、自分の職務経歴書に同じミスがないか確認してみましょう。

職務経歴書でよくあるダメな例No.35

職務経歴書が長すぎて情報量が多い

自分の魅力を伝えようとするあまり、情報を詰め込みすぎると、かえってアピールポイントがぼやけてしまいます。採用担当者にとって読みにくい書類になり、評価が下がる原因にもなりかねません。そのため、職務経歴書には「特に伝えたい内容」を絞り込むことが大切です。
具体的には、A4用紙で3~4枚程度にまとめるのが理想的です。経験やスキルの説明は重要ですが、趣味や特技、ボランティア活動など、直接仕事に関連しない情報は省略するのがベストです。職務経歴書に記載するべき情報を明確に整理し、簡潔にまとめることが成功のポイントです。

情報が少なすぎて簡潔すぎる

情報量が少なすぎる職務経歴書は、採用担当者にそっけない印象を与えたり、仕事に対する意欲が低いと見なされる可能性があります。簡潔にまとめることは大切ですが、必要な情報はしっかりと記載することが重要です。
職務経歴書は、最低でもA4用紙2枚以上でまとめるのが望ましいです。社会人経験が浅い場合、記載する内容が限られることもありますが、その場合は、一つの会社や部署での具体的な経験や、習得したスキルを詳しく説明するよう心がけましょう。具体例や成果を盛り込むことで、短い経歴でも説得力を持たせることができます。

文章が冗長で読みづらい

職務経歴書では、冗長な文章は避けるべきです。特に職務経歴の記載では、箇条書きで簡潔にまとめられる内容を長文で記載すると、かえって要点が伝わりにくくなります。

◆わかりにくい例
約6年間メーカー業界でシステム開発に携わり、要件定義に基づいた設計やテスト、保守運用を担当してきました。昨年からは上流工程にも携わっており、クライアントへのヒアリングや要件定義も担当しています。

◆良い例
【業務内容】
・クライアントへのヒアリング、仕様書作成
・営業支援システムの設計、開発、導入、テスト
・運用、保守メンテナンス

このように箇条書きを活用することで、情報が整理され、採用担当者にとって読みやすい職務経歴書になります。

履歴書と職務経歴書で内容に矛盾がある

書類選考では、基本情報を伝える「履歴書」と経験・スキルを記載する「職務経歴書」の提出が一般的です。しかし、両者の内容に矛盾があると、採用担当者に悪い印象を与える可能性があります。単なるミスであっても、場合によっては経歴詐称を疑われるリスクがあるため注意が必要です。
特に間違えやすいのは、「入社」「退職」「資格取得」などの年月です。これらが履歴書と一致していないと、応募先の企業から疑問を持たれる原因になります。提出前には必ず内容を見直し、誤りがないかを確認することが重要です。

実績が抽象的で分かりづらい

「営業の仕事に従事」「経理の職場に勤務」といった記載だけでは、具体的にどのような業務を経験してきたのかが伝わりません。営業職であれば、携わった施策や達成した目標、経理職であれば、使用した会計ソフトや具体的な業務内容など、経験を具体的に記載しましょう。
また、実績をアピールする際は、「顧客と良い関係を築いた」「業務効率化に貢献した」といった抽象的な表現にとどめず、具体的な成果や取り組みを示しましょう。例えば、「○○の施策を導入することで顧客との接点を20%増やした」「△△工程を削減するシステムを提案し、コストを年間○○万円削減した」といった具体的な数字や成果を挙げると、採用担当者の興味を引きやすくなります。

誇張した実績が書かれている

自分をアピールしたいあまり、実績を誇張するのは避けるべきです。不自然に感じられる実績は、採用担当者に疑念を抱かせる原因となります。例えば、新卒1年目で「メガバンクの勘定系システムのリプレース案件でプロジェクトマネージャーを担当」といった内容は、常識的に考えて経験者でなければ任されないため、他の項目にも誇張や虚偽が含まれているのではないかと疑われる可能性があります。
さらに、仮に選考を突破しても、実力が伴わない場合は入社後に信頼を損なったり、苦労したりすることになります。最悪の場合、経歴詐称と見なされ解雇処分を受けるリスクもあります。「多少の脚色は問題ない」と考えるのは非常に危険です。経験していないことや他人の実績を自分のものとして記載するのは、必ず避けるべき行為です。

応募職務と無関係なスキルを記載している

中途採用では、多くの企業が即戦力を重視しています。そのため、応募職務と関係のないスキルや、プライベートで得た技能をアピールしても、採用担当者には効果的に響かない場合があります。職務経歴書には、前職で培った知識や技術に焦点を絞って記載することが重要です。
さらに、方向性の異なるスキルを多く記載すると、募集内容を十分に理解していないと見なされ、評価が下がる可能性もあります。応募先企業が求めるスキルセットをしっかり確認し、それに沿った内容を具体的に記載しましょう。

難易度の分からない社内表彰や受賞歴ばかり書かれている

社内での評価や表彰について記載する際は、その価値や難易度が外部の採用担当者には伝わりにくいことを意識する必要があります。例えば、「営業成績1位」と記載しても、それが数名の中での成績なのか、全社規模での成果なのかによって印象は大きく異なります。順位だけを記載するのではなく、「昨年比○%アップ」や「○○部門で全社1位」など、具体的な数値や背景を示すことで、より客観的に評価されやすくなります。
また、「社内賞を○回受賞」といった記載も、受賞した賞の価値や難易度が分かりづらいため、補足説明を加えるか、他の実績を中心にアピールすることを検討しましょう。さらに、社内特有の用語や表現は、採用担当者に正確に伝わらない可能性があるため、誰が読んでも理解できる言葉を使うことが大切です。

社外秘と思われる情報を記載している

職務経歴書に具体性を持たせることは重要ですが、前職での守秘義務に抵触する情報を記載するのは厳禁です。採用担当者が「これは社外秘ではないか」と感じる内容が含まれていると、コンプライアンス意識が低い人物だと判断されるリスクがあります。
特に、同業他社への転職を目指す場合は、入社時の誓約書や就業規則で定められた「競業避止義務」をしっかり守ることが求められます。プロジェクトの詳細や独自技術などの機密情報を記載するのは避けるべきです。また、取引先や納品先の具体名を記載するのも厳禁です。

基本的なレイアウトを無視していて読みにくい

職務経歴書は履歴書に比べて自由に書ける部分が多いものの、レイアウトを無視しすぎると読みづらくなり、採用担当者に負担をかけてしまいます。採用担当者が内容をスムーズに理解できるよう、基本的なレイアウトに従うことが大切です。一般的には、「編年体式」「逆編年体式」「キャリア式」のいずれかを選択するのが無難です。
中でも最もよく使われるのが「逆編年体形式」です。この形式では、現在から過去に向けて経歴を記載していくため、直近の職務や実績を最初に見てもらえるメリットがあります。

職務経歴書の書式についてはこちらの記事で解説しています。
職務経歴書の書き方は? 転職成功のために知っておくべきポイントと注意点

職務経歴書作成の心得:採用担当者の視点を意識する

職務経歴書を作成する際には、読み手である採用担当者の視点に立つことが最も重要です。採用担当者は数多くの応募書類に目を通しているため、読みづらい職務経歴書では正確に評価されるのは難しく、場合によっては書類選考の段階で不採用になる可能性もあります。

これまで紹介した「ダメな例」のような職務経歴書は、面接に進む前からマイナスの印象を与えてしまいかねません。まずは、レイアウトや構成を工夫して読みやすさに配慮することが基本です。さらに、自分を採用することで企業にどのようなメリットがあるのかを明確に伝えることも重要です。

企業は、長期的に貢献できる人材を求めています。そのため、企業のニーズに合わせた経験やスキルを具体的にアピールし、自分を採用する価値をしっかり示す職務経歴書を作成しましょう。

転職エージェントからのアドバイス

書類を提出する女性

職務経歴書に志望動機や転職理由を記載せずに提出する方が見受けられます。企業ごとに内容をカスタマイズするのは手間がかかるかもしれませんが、選考通過率を考えると、しっかりと記載するほうが大きなメリットがあります。経験やスキルを整理し、可能な限り志望動機や転職理由を記載することをおすすめします。

また、職種によっては学生時代の研究内容や論文も強力なアピールポイントになる場合があります。これらも、応募ポジションと関連性があるのであれば、ぜひ積極的に盛り込んでください。

「リクパーキャリア」は、九州・沖縄エリアに特化した転職エージェントです。九州・沖縄での転職を検討していて職務経歴書の作成に悩んでいる方は、ぜひ「リクパーキャリア」にご相談ください。履歴書や職務経歴書の添削から面接対策まで、転職活動のあらゆる段階で丁寧なサポートを提供しています。
職務経歴書の作成サポートでは、まずコンサルタントとの面談を通じて、前職での業務内容や取引先、扱っていた商材などを整理します。その後、経験やスキルを棚卸しし、一般的なサンプル文だけでなく、過去に選考を通過した職務経歴書の傾向を反映したフォーマットを活用しながら、ご自身で作成していただきます。
さらに、「リクパーキャリア」では、企業目線や採用担当者の視点を踏まえて職務経歴書を添削します。これにより、各項目が応募企業の期待や意図に合致した内容となるようサポートし、選考通過の可能性を高めます。

まとめ

職務経歴書を作成する際は、読み手である採用担当者の視点を意識し、必要な情報を簡潔かつ正確に記載することが大切です。誇張や虚偽は避け、実績やスキルを具体的に示すことで信頼性を高めましょう。また、志望動機や転職理由を盛り込むことで、企業に対する意欲を効果的に伝えられます。
選考通過率を上げるためには、丁寧な準備が欠かせません。この記事をヒントに、魅力的な職務経歴書を作成してください。

▼職務経歴書の書き方についてはこちらの記事もご参照ください▼
転職理由と志望動機の違い&一貫性のある履歴書の書き方【例文つき】
職務経歴書の書き方は? 転職成功のために知っておくべきポイントと注意点

▼書類選考対策についてはこちらの記事もご参照ください▼
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監修者
髙野 智愛 (たかの ちより)

キャリアアドバイザー【国家資格 キャリアコンサルタント】

海外大学卒業後、大手製造小売企業に新卒入社。同人事部において年間400名を超える国内外の採用業務に従事。 その後、結婚・第2子出産を機に転職し、誰かのターニングポイントに関わりつつ、地元九州へ恩返しをしたいという想いからキャリアアドバイザーへ転身。 若手層を中心に、いち社会人として、時には女性として、母としてなど様々な視点から転職支援を行っています。

【国家資格 キャリアコンサルタント】

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