更新日[ 2024/12/27

志望動機にワークライフバランスはアリ?志望動機の例文も紹介!

「ワークライフバランスの実現」を志望動機として掲げるだけでは、具体的なイメージが伝わりにくいことがあります。大切なのは、バランスの取れた生活によって達成したい目標や、応募先でそれがどのように実現できると考えているかを明確にすることです。
本記事では、ワークライフバランスを重視した企業選びのポイントと、説得力のある志望動機の書き方について詳しく解説します。

ワークライフバランスを実現しませんか?

  • 仕事とプライベートのバランスを取るために転職すべきか悩んでいる
  • ワークライフバランスを重視しすぎて、企業に悪い印象を与えないか心配
  • 志望動機の書き方がわからない

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目次

  • 志望動機にワークライフバランスを強調しても良い?
  • ワークライフバランスを重視した企業の探し方
    • 業界・職種に注目する
    • 社員(元社員も含む)の口コミを確認する
    • 社内制度の充実度を確認する
    • 認定マークの取得状況を確認する
  • ワークライフバランスを重視した転職での注意点
    • ワークライフバランス以外の条件も確認する
    • あくまでも仕事での価値観を大切にする
    • 理想のワークライフバランスについて明確化しておく
  • ワークライフバランスを志望動機にする際のポイント
    • ワークライフバランスを整えたい理由を伝える
    • 前職でワークライフバランスが取れなかった理由を整理する
    • 応募先企業ならワークライフバランスを取れると考える理由を伝える
  • まとめ

志望動機にワークライフバランスを強調しても良い?

ワークライフバランスを重視する企業であれば、その点を志望動機に含めることは問題ありません。ただし、そうでない企業では「仕事よりプライベートを重視するのでは?」と懸念されることもあります。そのため、ワークライフバランスを重視する理由を具体的に述べ、プライベートを優先しすぎる印象を与えないようにすることが大切です。

ワークライフバランスのイメージNo.26

ワークライフバランスを重視した企業の探し方

働き方改革が進む現在、ワークライフバランスを重視する企業は増加しています。ここでは、そうした企業を見つける方法について解説します。

業界・職種に注目する

ワークライフバランスの取りやすさは業界や職種によって異なるため、転職活動を始める前の企業研究は欠かせません。以下では、ワークライフバランスを確保しやすい業界とその理由を紹介します。

大手メーカー業界:「健康経営優良法人認定制度」や「子育てサポート企業」などの認定を取得し、働きやすい環境づくりに積極的な企業が多く見られます。

銀行などの金融業界:法定基準以上の休暇制度を導入し、福利厚生にも力を入れている企業が多い点が特徴です。

製薬業界:フレックス制度やテレワークなど、従業員のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を導入する企業が増加しています。

IT・Web業界:テレワークをはじめとする多様な働き方を推進する企業が多く、特に大手Slerではプロジェクトの上流工程を担当することが多く、スケジュール調整がしやすい傾向にあります。


次に職種についても考えてみましょう。

バックオフィス系の一般事務職:経理や総務などの社内サポートを行う職種は、厳しいノルマが少なく、自分のペースで業務を進めやすい傾向があります。

エンジニア職:フルリモートの求人が多く、自由な働き方が可能です。特に社内SEはクライアントの納期に左右されにくく、柔軟なスケジュール調整がしやすい点も魅力です。

転職を検討する際、これまでのキャリアにこだわりすぎると選択肢が狭まることがあります。キャリアを活かすことは大切ですが、視野を広げてさまざまな業界を検討することで、希望の働き方に合う企業に出会える可能性が高まります。

社員(元社員も含む)の口コミを確認する

実際に働く社員や元社員の口コミを確認することで、希望する企業で「ワークライフバランスが取れるか」や「具体的にどのように実現されているか」を把握することができます。採用ページや求人情報にも口コミが掲載されることはありますが、実際の状況が詳しく書かれていないことが多いため、社員の生の声が集まる口コミサイトの利用をおすすめします。
口コミを確認する際は、ポジティブな内容だけでなく、ネガティブな意見にも目を通し、総合的に判断することが重要です。特に、多くの人が共通して指摘している内容は企業の実態を反映している可能性が高いため、参考にすると良いでしょう。

社内制度の充実度を確認する

ワークライフバランスを重視する企業は、充実した社内制度や独自の取り組みを導入していることが多く、これらを活用することで理想の働き方に近づけます。例えば、以下のような制度が整っている場合、仕事とプライベートの両立がしやすくなります。

  • フレックスタイム制:勤務時間を自分で設定でき、仕事とプライベートの調整がしやすい
  • 短時間勤務制度:勤務時間を短縮し、仕事と育児・介護を両立できる
  • テレワーク:通勤時間を削減して自分の時間を確保できる
  • 企業内託児所:職場に子供を預けられるため、仕事と育児の両立がしやすい

これらの社内制度は募集要項や企業の公式ホームページで確認できます。応募前に自分の理想に合った制度が整っているかをしっかりチェックしましょう。

認定マークの取得状況を確認する

ワークライフバランスの実現に積極的な企業は、国や関連機関からの認定を受けていることがあります。こうした認定マークを取得している企業は、働きやすい環境づくりに力を入れていることが多く、企業選びの参考になります。代表的な認定制度は以下の通りです。

  • ユースエール認定制度:若者の採用や育成に積極的な中小企業を認定
  • えるぼし認定制度:女性活躍推進に優れた企業を認定
  • くるみん認定制度:子育て支援に取り組む企業を認定
  • 安全衛生優良企業認定:労働安全衛生に積極的な企業を認定
  • 健康経営優良法人:健康経営を推進する優良企業を認定
  • ホワイト企業認定:次世代に残したい素晴らしい企業を認定

これらの認定マークの取得状況は、企業の公式ホームページで確認できます。

ワークライフバランスを重視した転職での注意点

ワークライフバランスだけに注目して転職すると、入社後に企業とのミスマッチが生じる可能性があります。ここでは、そうしたミスマッチを避けるためのポイントを解説します。

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ワークライフバランス以外の条件も確認する

ワークライフバランスにばかり気を取られ、他の条件を十分に確認しないまま企業を選ぶと、「年収が下がって生活が苦しくなった」「希望しない勤務地に配属された」などの後悔を招くことがあります。転職を成功させるには、給与や待遇、評価制度といったワークライフバランス以外の重要な条件も慎重に確認し、総合的に判断することが大切です。
また、ワークライフバランス以外にも複数の志望動機を持っておくと、面接で話せる内容が広がり、採用担当者により強くアピールできるでしょう。

あくまでも仕事での価値観を大切にする

ワークライフバランスは大切ですが、やりがいを感じられる仕事ができるかも慎重に考える必要があります。たとえワークライフバランスが改善されても、仕事に満足感が得られなければ、再び転職を検討することになりかねません。そのため、自分の仕事に対する価値観と業務内容が一致しているかを確認しながら転職先を選ぶことが重要です。

理想のワークライフバランスについて明確化しておく

ワークライフバランスの優先順位は人それぞれ異なります。「残業が少ない職場で働きたい」「テレワークで柔軟に働きたい」など、自分にとっての理想の働き方を明確にすることが大切です。この点が曖昧なまま転職活動を進めると、入社後にギャップを感じ、早期退職につながる可能性があります。
まずは、現在の働き方での不満や改善したい点を書き出し、それを基に求人情報を比較検討することから始めましょう。

ワークライフバランスを志望動機にする際のポイント

ワークライフバランスを志望動機にする際、「働く意欲が低いと見られないか」「どう伝えれば適切な転職理由になるか」と不安に感じることもあるかもしれません。ここでは、ワークライフバランスを重視しつつも、企業にしっかりアピールするためのポイントを解説します。

ワークライフバランスを整えたい理由を伝える

ワークライフバランスを志望動機にする場合は、その理由を具体的に説明できるよう準備しましょう。例えば、「仕事量が多く、残業が常態化している状況を改善したい」という場合には、業務量や残業時間を具体的に示し、「法令を遵守した残業時間に改善したい」と説明すると採用担当者にも理解されやすくなります。
また、法令を守った残業時間でも「さらに減らしたい」と伝えると、「自社の働き方に適応できるか?」と懸念される可能性もあります。そうした場合には、「スキルアップや資格取得のための勉強時間を確保したい」など、前向きな目的を合わせて伝えると良いでしょう。
転職活動を成功させるためには、採用担当者にポジティブな印象を与えることを意識しましょう。

前職でワークライフバランスが取れなかった理由を整理する

前職でワークライフバランスが取れなかった理由を明確にしておくことは重要です。理由が曖昧なままだと、採用担当者に「転職後も同じ問題が生じるのでは?」と懸念される可能性があります。そのため、「制度の利用を申請したが拒否された」「業務効率化を試みたが、離職者の増加で業務量が増えた」といった具体的な取り組みとその結果を説明し、自身がワークライフバランス改善に積極的に取り組んでいたことを示しましょう。

応募先企業ならワークライフバランスを取れると考える理由を伝える

採用担当者は「自社で長く活躍できる人材」を求めているため、ワークライフバランスを重視する人に対して「仕事よりプライベートを優先するのでは?」と懸念することも少なくありません。こうした懸念を払拭するために、事前に調べた応募先企業の休暇取得状況や残業時間などの実態を例に挙げ、「この企業であれば長く働ける」と考えた理由を具体的にアピールしましょう。
また、志望動機と応募企業の特徴が一致していないと説得力に欠け、ネガティブな印象を与える可能性もあります。志望動機に一貫性があるかを確認しながら転職活動を進めることが大切です。

まとめ

ワークライフバランスが取りやすい企業への転職を目指す際には、「ワークライフバランスを実現して何を達成したいのか」や「なぜ希望する企業でそれが実現できると考えたのか」といった具体的な説明が重要です。

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監修者
下﨑 和志 (しもざき かずし)

人材エージェント事業部 マネジャー【国家資格 キャリアコンサルタント】

リクルーティング・パートナーズ株式会社 人材エージェント事業部 マネジャー。事業会社人事を経て、結婚・第一子誕生を機に地元福岡へUターン転職。ハイキャリアから次世代リーダーまで幅広い層の転職を支援。【国家資格 キャリアコンサルタント】

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