更新日[ 2026/02/27

仕事のやる気が出ない原因と対処法は?年代別の悩みと転職の判断基準

「仕事に行きたくない」「どうしてもやる気が出ない」
そう感じて、自分を責めていませんか?
真面目に仕事へ向き合ってきた人ほど、ふとした瞬間にエネルギー切れを起こしてしまうものです。それは決して「甘え」ではありません。

本記事では、多くのキャリア相談を受けてきたプロの視点で、仕事のやる気が出ない原因と対処法を解説します。単なる精神論ではなく、すぐに実践できる気分の切り替え方や、キャリア心理学を用いた回復のアプローチ、そして「今の環境を変えるべきか」を見極める判断基準もあわせて紹介します。
あなたの抱えるモヤモヤを晴らし、次の一歩を踏み出すためのヒントをお届けします。

この記事でわかること

  • やる気が出ない「本当の原因」
  • すぐに試せる「気分の切り替え方」
  • 転職すべきか迷ったときの「判断基準」

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目次

  • 仕事のやる気が出ないのは「甘え」ではない
    • 真面目な人ほど陥りやすい「やる気が出ない」悩み
    • 「今日は頑張らない」と現状を認めることも大切
  • 【年代別】仕事のやる気が出ない主な原因
    • 20代:理想とのギャップ・スキル不足への不安
    • 30代:業務のマンネリ化・上司と部下の板挟み
    • 40代:責任の重圧・体力の衰え・キャリアの停滞感
  • 【よくある原因】環境や状況に潜む6つの要因
    • 人間関係のストレス・職場の雰囲気
    • 業務量過多・プレッシャー
    • 頑張りが給与や評価に反映されていない
    • 「何のために働いているのか」が見えなくなっている
    • プライベートの悩み(家庭・介護・育児)
    • 心身の疲労・睡眠不足・生活習慣の乱れ
  • 無理は禁物。心と体が発している「休息のサイン」とNG行動
    • 「趣味・睡眠・食欲」に支障が出たら休息を
    • やる気が出ないときに「避けるべき」3つの行動
  • 【すぐに試せる】今日を乗り切る!気分の切り替え方5選
    • とにかく「5分だけ」手をつけてみる(作業興奮)
    • 完璧主義を捨てて「今日は60点でOK」と割り切る
    • モチベーションを保つための「楽しみ」を用意する
    • 軽い運動やストレッチで体を動かす
    • 小さな「成功体験」や「達成感」を振り返る
  • 【根本解決】仕事のやる気を長期的に取り戻す5つの方法
    • 「なぜ働くのか」を問い直してみる
    • 過去の動機や将来のビジョンに目を向けてみる
    • 単調な作業でも楽しむ工夫を取り入れてみる
    • 新しいスキルや資格の習得に挑戦する
    • 休暇を取得して、物理的に仕事から離れてみる
  • キャリア心理学から紐解く、年代別の「葛藤」と向き合うヒント
    • 20代:キャリアの8割は偶然?「小さな行動」から変化を起こす
    • 30代:人生の役割が重なる時期。「足し算」ではなく「引き算」を
    • 40代:「自分」から「相手」へ。次世代を支える喜びを力に変える
  • 今の環境を変えるべき?後悔しないための「見極め」の判断基準
    • その悩みは「一過性」のものか、「継続的」なものか
    • 異動や配置転換の可能性を探る
    • 解決しない場合は「転職エージェント」に客観的な意見を求める
  • 【キャリアアドバイザーからのアドバイス】「やる気がないまま」の転職活動に潜むリスク
  • やる気が出ないときは無理せず相談を

仕事のやる気が出ないのは「甘え」ではない

やる気が出ない背景には、真面目に働いてきた人ほど気づきにくい心身のサインが隠れています。まずは自分の状態を正しく理解し、無理をしない視点を持つことが、状況を立て直す第一歩となります。
ここでは、無気力状態に陥る理由とその受け止め方について整理します。

真面目な人ほど陥りやすい「やる気が出ない」悩み

仕事への意欲が落ちたとき、「自分は甘えているのではないか」と不安を抱くケースは少なくありません。しかし、これは真剣に仕事へ向き合ってきた人ほど陥りやすい状態であり、心身が「これ以上の負荷は危険だ」と訴えている重要なアラートです。責任感が強い人ほど自分の限界を超えて無理を重ねてしまうため、疲労やストレスに気づくのが遅れる傾向にあります。

やる気の低下は単なる気分の問題ではなく、人間関係の摩擦、評価の不透明さ、業務量の増加など、複数の要因が絡み合って引き起こされます。また、20代は経験不足による不安、30〜40代は責任の重圧やキャリアの停滞感など、年代によって直面する壁が変わる点も見逃せません。

無気力な状態は決して「弱さ」ではなく、自分の心身を守るための“変化のサイン”として、まずは客観的に受け止める必要があります。

「今日は頑張らない」と現状を認めることも大切

気力が湧かない日に無理に気合で乗り切ろうとすると、心身の負担がさらに増し、「こんなこともできないのか」と自己嫌悪に陥る悪循環を生み出します。
疲労が蓄積して集中力や判断力が低下しているとき、普段なら簡単にこなせる作業が重く感じるのは、怠けではなく脳や身体が休息を求めている証拠です。そんなときは「今日は頑張らない日」と割り切り、意識的にペースを落とす勇気を持つことが求められます。

真面目な人ほど休むことに罪悪感を抱いてしまいますが、焦って無理を続けるよりも、一度立ち止まって自分を整えるほうが、結果的に本来のパフォーマンスを取り戻す近道になります。休息をとることは決して逃げや後退ではなく、次に進むための必要な準備期間です。

【年代別】仕事のやる気が出ない主な原因

やる気が出ない理由は、年代や置かれているライフステージによって大きく異なります。背景を理解できれば、漠然とした不安の正体が見え、対処の方向性もつかみやすくなります。
ここでは、年代ごとに直面しやすい悩みを整理し、モチベーションが低下する原因をひも解いていきます。

20代:理想とのギャップ・スキル不足への不安

20代がやる気を失ってしまう背景には、「思っていた仕事と違う」という理想と現実のギャップが大きく影響しています。社会人経験が浅い時期は仕事の全体像が見えにくく、任される業務も基礎的な作業が中心になるため、「自分は成長できているのか」「このままでいいのか」と焦りを感じるケースが多く見られます。

加えて、経験不足からくる“失敗への恐れ”も、行動にブレーキをかける要因です。小さなミスでも必要以上に落ち込み、「自分はこの仕事に向いていないのでは」と自信を喪失してしまうことで、日々の業務に向かう気力を奪われてしまいます。いまの不安が“能力不足”ではなく、単なる“経験不足”からきていることに気づけず、一人で思い悩んでしまうのが20代特有の迷いの正体です。

30代:業務のマンネリ化・上司と部下の板挟み

30代になると業務の流れを把握し、仕事に慣れてくる一方で、日々の刺激が減り、マンネリ感を覚えやすくなります。「この先もずっと同じ仕事を続けていくのか」という疑問が湧き、モチベーションが揺らいでしまう時期です。

さらに、役職や立場が変わり、上司と部下の間で板挟みの調整役を担う機会が増加します。双方の意見を受け止めながら成果を求められる精神的なプレッシャーに加え、結婚・育児・住宅購入といったライフイベントも重なり、仕事と家庭の両立に悩むケースも少なくありません。

こうした「役割の急激な増加」による複合的な負担がキャパシティを超え、「頑張りたい気持ちはあるのに動けない」というガス欠状態を引き起こしてしまいます。

<参考記事>
30代の転職でよくあるきっかけと理由|転職成功の秘訣と注意すべきポイントを解説

40代:責任の重圧・体力の衰え・キャリアの停滞感

40代は、管理職など組織全体を見渡す役割を任されるようになり、判断の責任や成果へのプレッシャーから精神的な負荷がピークに達しやすい年代です。同時に、若い頃のように無理がきかなくなり、体力の衰えを実感し始めることで、慢性的な疲労が蓄積してやる気を削いでいきます。

また、社内での昇進の機会が限られたり、役割が固定化されたりすることで、自身のキャリアの“天井”が見え始め、「この先どうやってモチベーションを保てばいいのか」という停滞感を抱く人も増えてきます。単なる日々の疲労だけでなく、こうした「重圧」と「キャリアの頭打ち感」が複雑に絡み合うことで、無気力な状態に陥ってしまうのが40代の悩みの特徴です。

【よくある原因】環境や状況に潜む6つの要因

やる気が出ない背景には、環境・人間関係・心身の状態など、複数の要因が複雑に絡み合っている場合があります。原因を整理できれば、漠然とした不安の正体が見え、対処の方向性もつかみやすくなります。ここでは代表的な6つの要因をまとめました。

やる気が出ないよくある原因No.66

人間関係のストレス・職場の雰囲気

職場の人間関係は、モチベーションを左右する最も大きな要因のひとつです。高圧的な上司や、意見を言いづらい雰囲気、チームに馴染めない孤立感が続くと、心のエネルギーが日々削り取られていきます。

また、組織文化が自分の価値観と合わない場合も大きな負担となります。上下関係を重視しすぎる風土や、失敗を許容しない減点主義の空気は、心理的安全性を損ない、行動の幅を著しく狭めてしまいます。この状態が続くと「職場に行くだけで疲れる」「誰とも話したくない」といった感覚が強まり、仕事への意欲だけでなく自己肯定感まで奪われてしまうのが、この要因の恐ろしいところです。

業務量過多・プレッシャー

「終わらない仕事」に追われ続ける状態は、脳を疲弊させ、集中力や判断力を著しく低下させます。普段なら簡単にこなせる作業すら重く感じられ、やる気が湧かなくなるのは、心身の限界を知らせる自然なアラートです。

加えて、「絶対に失敗できない」「ミスが許されない」といった過度なプレッシャーも、意欲を削ぐ大きな原因になります。責任の重さがのしかかるほど、防衛本能から行動が慎重になり、新しいことへ挑戦する意欲が失われていきます。業務量とプレッシャーが同時にのしかかる環境では、本人が限界に気づかないまま、ある日突然、気力がプツンと途切れてしまうケースも珍しくありません。

頑張りが給与や評価に反映されていない

どれだけ努力しても給与が上がらない、成果を出しても正当に評価されないという状況は、働く意味を根底から揺るがします。人は「自分の頑張りが報われている」と実感することで意欲を保ちますが、それが得られないと徒労感だけが積み重なっていきます。

特に、周囲と比較して不公平感を覚える環境や、評価基準が曖昧な職場では、「自分だけ評価されない」「いくら頑張っても意味がない」という無力感が強まります。どれだけ努力しても達成感が得られない環境に身を置き続けると、仕事への情熱は急速に冷え込んでしまいます。

「何のために働いているのか」が見えなくなっている

目の前のタスクをこなすことだけに追われていると、「誰のために、何を実現するためにこの仕事をしているのか」という目的を見失う瞬間があります。仕事の全体像が把握しづらく、自分の役割や価値を感じにくい環境では、業務がただの“苦痛な作業”に成り下がってしまいます。

また、将来のビジョンが描けない状態も同様です。「今の仕事が自分の将来のどこに繋がっているのか」が分からないままでは、日々の業務に意味を見出すことができず、モチベーションを維持し続けることは困難になります。

プライベートの悩み(家庭・介護・育児)

家庭内のトラブルや育児の負担、親の介護など、プライベートの悩みは仕事のパフォーマンスに直結します。心配事が常に頭の片隅にある状態では、仕事に向けるべき脳のリソース(ワーキングメモリ)が圧迫され、注意力が散漫になってしまいます。

「仕事に集中したいのに、別のことが気になって手につかない」という状態は、精神的なエネルギーを激しく消耗させます。さらに、こうしたプライベートの悩みは周囲に相談しづらく、一人で抱え込んで孤立を深めてしまうことで、より一層心の余裕を失い、仕事への意欲を低下させてしまう要因となります。

心身の疲労・睡眠不足・生活習慣の乱れ

心身の慢性的な疲労は、やる気の低下を引き起こす最も直接的な原因です。睡眠不足が続くと脳の疲労が回復せず、判断力が鈍り、あらゆる行動が億劫に感じられます。これは決して怠けではなく、身体が物理的にエネルギー切れを起こしている危険信号です。

さらに、運動不足や食生活の乱れといったコンディションの悪化も、気分の落ち込みに拍車をかけます。疲労困憊の状態では、どれだけ精神論で「頑張ろう」と自分を奮い立たせようとしても、身体がついてこないのは当然の反応と言えます。

無理は禁物。心と体が発している「休息のサイン」とNG行動

やる気が出ないとき、心と体は必ず何らかのサインを出しています。その声を無視して無理を続けると、状態はさらに悪化してしまいます。ここでは、見逃してはいけない心身からのサインと、気力が落ちているときに陥ってしまう「逆効果な行動(NG行動)」について整理します。

「趣味・睡眠・食欲」に支障が出たら休息を

普段なら楽しめていた趣味にまったく興味が持てない、眠りが浅い、食欲が落ちる――こうした日常生活の変化は、心と体が「もう限界だ」と訴えているサインかもしれません。気力が底を突くと、まず睡眠や食事といった生活の基本リズムに狂いが生じ始めます。

この状態を「ただの気のせい」「自分の気合いが足りないだけ」と片づけて無理を続けると、集中力が著しく低下してミスが増え、そのミスによってさらに自己嫌悪に陥るという悪循環が引き起こされます。心のエネルギーが枯渇しているときは、どれだけ精神論で自分を奮い立たせようとしても、思うように身体は動きません。こうした変化は決して自身の“弱さ”ではなく、これ以上負荷をかけると危険だという「物理的な休息が必要なサイン」として客観的に受け止める必要があります。

やる気が出ないときに「避けるべき」3つの行動

やる気が落ちて正常な判断力が鈍っているときほど、無意識に自分を追い詰める間違った行動を選んでしまう危険性があります。

まず絶対に避けたいのは「無断欠勤」です。突然姿を消してしまうと周囲からの信頼を大きく損なうだけでなく、いざ復帰しようとした際に職場での居心地が悪くなり、出社へのハードルを自ら上げてしまう結果になります。

次に気をつけたいのが「ダラダラとした残業」です。気力が落ちて業務スピードが下がっている状態で長時間働き続けても、疲労がさらに蓄積するだけで、翌日のパフォーマンスを低下させます。長く働けば挽回できるわけではなく、むしろ状況を悪化させる大きな原因です。

そしてもう一つが「生活リズムを崩すこと」です。深酒や夜更かしは一時的なストレス発散や気晴らしのように見えて、実際には心身の回復を妨げる要因となります。睡眠の質が落ちることで翌日の気力がさらに奪われ、抜け出せない負のループに陥ってしまいます。

【すぐに試せる】今日を乗り切る!気分の切り替え方5選

やる気が出ない日は、無理に精神論で頑張ろうとするほど空回りし、さらにエネルギーを消耗してしまいます。そんなときは、気持ちを立て直すための「小さな工夫」が大きな助けになります。ここでは、今日1日を乗り切り、少しでも気分を上向かせるためのすぐに試せる切り替え術を紹介します。

とにかく「5分だけ」手をつけてみる(作業興奮)

やる気が出ないときほど、最初の一歩がとてつもなく重く感じられるものです。しかし、人間の脳には「作業興奮」と呼ばれる仕組みがあり、先に行動を始めることで、後からやる気がついてくるという特徴を持っています。

つまり、気持ちが乗るのを待つのではなく、物理的に体を動かすアプローチが非常に有効です。「まずは5分だけ」と自分に期限を設けることで心理的なハードルが下がり、実際に手を動かし始めると、脳が自然と“作業モード”に切り替わります。少しでも進捗が生まれれば「意外とできるかも」という感覚が戻り、次の行動へと繋がりやすくなります。

完璧主義を捨てて「今日は60点でOK」と割り切る

気力が落ちている日に100点のクオリティを目指すと、心身の負担が大きくなりすぎて、かえって身動きが取れなくなります。責任感が強い人ほど「ちゃんとやらなければ」と自分を追い込んでしまいますが、疲労しているときにパフォーマンスが落ちるのは当然の反応です。

そんな日は「今日は60点で十分」と割り切り、最低限のタスクだけを終わらせることに集中しましょう。完璧主義を手放すことでタスクへの心理的な重圧が軽減され、無駄なエネルギーの消耗を防ぐことができます。100点ではなくても、仕事は確実に前に進みます。自分に「今日はこれで良し」と許可を出すことが、意欲を守るための現実的な選択です。

モチベーションを保つための「楽しみ」を用意する

仕事そのものにやる気を見出せないときは、“外側の楽しみ”を原動力にする方法が効果を発揮します。「この資料ができたら好きなスイーツを食べる」「週末はサウナに行く」など、短期的なご褒美(外発的動機づけ)を設定することで、目の前のタスクに取り組むハードルを下げることができます。

人は、先に楽しみが待っていると苦痛な行動にも耐えやすくなる生き物です。仕事が「ただ苦しいだけのもの」ではなく、「楽しみを得るためのプロセス」に変わることで、気持ちの切り替えがスムーズになります。無理に気合を入れるより、ご褒美を味方につけるほうが、疲れたときの頼もしい支えになります。

軽い運動やストレッチで体を動かす

長時間座りっぱなしでPCに向かっていると、血流が滞って脳への酸素供給が減り、やる気の低下や思考の鈍りを招きます。気分が深く沈んでいるときこそ、デスクで伸びをする、肩を回す、少し歩くといった軽い運動を取り入れてみてください。

身体のこわばりがほぐれると、それに連動して心もリラックスし、思考がクリアになります。「気力がないから動けない」のではなく、「動かないから気力が湧かない」というケースは非常に多いものです。1〜2分のストレッチで血流を促すだけでも、気分をリセットするスイッチになります。

小さな「成功体験」や「達成感」を振り返る

やる気が落ちているときは、どうしても自分の能力を過小評価し、「自分は何もできていない」と否定的な感情に支配されてしまいます。そんなときこそ、過去にうまくいった仕事や、完了したタスクのリストを振り返る行動が効果的です。

不調なときほど“できなかったこと”ばかりに目が行きますが、実際には多くの成果を積み重ねてきた事実があるはずです。小さな成功体験でも思い出すことで、「自分にはできる力がある」という自己効力感の回復に繋がります。目に見える形で過去の歩みを確認し、ネガティブに偏った視点をフラットに戻してあげましょう。

【根本解決】仕事のやる気を長期的に取り戻す5つの方法

即効性のある気分転換で「今日」を乗り切る余裕が生まれたら、次は「これから」に向けて少しずつ歩みを進めてみましょう。一時的な気分の切り替えだけでなく、自分の価値観や働く目的を見つめ直し、行動の軸を整えることが長期的な意欲の回復に繋がります。
ここでは、本質的な解決に向けた5つの方法を紹介します。

仕事のやる気を長期的に取り戻す5つの方法No.66

「なぜ働くのか」を問い直してみる

日々の業務に忙殺されていると、「なぜ自分はこの仕事をしているのか」という根本的な目的を見失ってしまいます。生活費のため、自己成長のため、社会に貢献したいから――理由は人それぞれですが、自分が「最も大切にしたい目的」を再確認することで、悩みの優先順位が整理され、人間関係や小さな不満に振り回されずに割り切って働けるようになります。

自分の答えがすぐに見つからない場合は、世間の調査データなどで「他の人がどんな理由で働いているか」を参考にしてみるのも一つの手です。曖昧なまま漫然と働くより、働く理由を明確に言語化することが、日々の行動に意味を持たせる土台となります。

過去の動機や将来のビジョンに目を向けてみる

未来の方向性が見えないと、今の仕事に意味を感じることはできません。明確な目標でなくても「3年後、5年後にどうなっていたいか」を想像するだけで行動の軸が生まれ、いま取り組んでいるタスクへの意味づけが変わります。

同時に、入社当時の気持ちや「なぜこの会社(仕事)を選んだのか」という過去の動機を振り返ることも効果的です。迷ったときの“原点”を思い出すことで初心がよみがえり、現在の自分を客観的に捉え直すことができます。行き詰まりを感じているときほど、過去と未来の両方に視点を広げることが、現状を打破するヒントになります。

<参考記事>
キャリアの考え方|キャリアプランの作り方と思いつかないときのヒント

単調な作業でも楽しむ工夫を取り入れてみる

変化の乏しい単調な作業が続くと、どうしても気持ちは沈んでしまいます。しかし、工夫次第で“ただの作業”を前向きな時間に変えることは可能です。たとえば、「10分以内にここまで終わらせる」「今日は昨日より1つ多く進める」といったゲーム要素を取り入れると、自然と集中力が高まります。また、マニュアルを見直して効率化を図ったり、チェックリストを作って達成感を可視化したりするのも有効です。
自分で手順をアレンジし、受け身の作業に「主体性」を持たせることで、仕事への取り組み方が能動的なものへと変わっていきます。

新しいスキルや資格の習得に挑戦する

やる気が落ちているときは、自分の中に「できること」が一つ増えるだけで、驚くほど気持ちが前向きになるものです。新しいスキルや資格への挑戦は、失いかけた自信を取り戻すための有効な手段となります。

学びを通じて自身の成長を実感できれば、マンネリ化した日常に心地よい刺激が生まれ、仕事への意欲も自然と回復します。「いまの職場で活かせる」「将来の転職にも役立つ」という実感が得られれば、さらにモチベーションは高まるはずです。短時間のオンライン講座や、興味のある分野の読書など、小さな学習の積み重ねが、停滞感を打ち破る大きな力になります。

休暇を取得して、物理的に仕事から離れてみる

心身が疲弊しきっているときは、どれだけ思考を変えようとしても限界があります。そんなときは思い切って休暇を取り、物理的に仕事から完全に離れる時間をつくってください。

オンとオフを強制的に切り替えることで、脳と身体がリセットされ、枯渇していたエネルギーが満たされていきます。仕事から距離を置くことで初めて、「本当に悩むべきことは何か」「いまの働き方は自分に合っているのか」を冷静に考えるための“心の余白”が生まれます。自分を守るための休息は、決して甘えではありません。長期的なパフォーマンスを維持するための立派な自己投資です。

キャリア心理学から紐解く、年代別の「葛藤」と向き合うヒント

これまで具体的な対処法をご紹介してきましたが、実は「年代によって、回復のアプローチが違う」ということをご存知でしょうか。
キャリア心理学の世界では、年代ごとに「乗り越えるべき壁」が異なるとされています。ここでは、いくつかの有名な理論に基づき、現場のアドバイザー視点で意訳した「年代別・回復のヒント」をご紹介します。

20代:キャリアの8割は偶然?「小さな行動」から変化を起こす

20代の不調は、多くの場合「理想と現実のギャップ」や「経験不足への不安」から生まれます。キャリア論には「キャリアの8割は偶然の産物であり、その偶然は行動によって引き寄せられる」という考え方があります(クランボルツの計画された偶発性理論)。

悩みすぎて動けなくなるより、まずは小さな一歩を踏み出すことが大切です。たとえば「チャットの返信を誰よりも早く返す」「会議の議事録係に立候補する」など、今の自分でもすぐにできる行動で構いません。こうした小さな挑戦で「チームの役に立てた」という確かな実感を積み重ねることが、20代にとって最も現実的で確実なモチベーション回復のルートとなります。

30代:人生の役割が重なる時期。「足し算」ではなく「引き算」を

30代は、仕事、結婚、育児、介護など、人生で最も多くの役割が複雑に重なり合う時期です。これはキャリア論において「ライフ・キャリア・レインボー(スーパーの理論)」と呼ばれ、個人が同時に複数の役割を演じる様子を示しています。

この年代でやる気が出ないのは、単なるエネルギー切れではなく、キャパオーバーが原因かもしれません。この時期に必要なのは、新しいスキルを学ぶような「足し算」ではなく、業務を整理する「引き算」です。「この作業は今の自分に本当に必要か?」と自問し、タスクの断捨離をして心の空き容量を確保することを第一に考えてみてください。

40代:「自分」から「相手」へ。次世代を支える喜びを力に変える

40代になると、自分の成長や出世だけを目標にすることに限界を感じ、「停滞感」を抱くケースが増えてきます。発達心理学者のエリクソンは、この時期の鍵は「世代継承性(次世代への継承)」にあると説いています。
もし今の仕事にマンネリを感じているなら、視点を自分から「後輩や組織」へと意図的にずらしてみてください。これまで培ってきた経験やスキルを誰かに伝え、チームの成長を裏方として支えることで得られる「誰かの役に立っている」という新たな実感が、40代のモチベーションを再燃させる大きな原動力となります。

今の環境を変えるべき?後悔しないための「見極め」の判断基準

やる気が出ない状態が続くと、解決策のひとつとして「環境を変える(転職する)」という考えが自然と頭に浮かんでくることもあるでしょう。しかし、焦りや勢いだけで決断してしまうと、後になって「本当にこれで良かったのか」と後悔するリスクが高まります。
まずは、いま抱えている悩みが「本当に環境を変えなければ解決しないものなのか」を冷静に見極めるステップを踏みましょう。ここでは、後悔しない決断を下すための3つの判断軸を整理します。

<参考記事>
転職に迷った時の決め方は?判断基準と年代別ポイントをプロが解説

その悩みは「一過性」のものか、「継続的」なものか

やる気が出ない理由には、短期的な揺らぎと、長期的に続く深い問題の2種類が存在します。天気の悪さ、連休明けのだるさ、寝不足などは“一過性”の要因であり、生活リズムの調整や十分な休息によってリフレッシュが可能です。こうした一時的な不調を「いまの仕事が合っていないからだ」と思い込んで環境を変えてしまうと、後から後悔するケースが少なくありません。

一方で、人間関係のストレス、評価制度への不満、常態化した過度な業務量など、長期間にわたって心身を削り続ける悩みは“継続的な問題”です。時間が経っても改善の兆しがなく、誰かに相談しても状況が変わらない場合は、個人の気の持ちようではなく職場環境そのものに原因がある可能性が高くなります。

いまの不調がセルフケアで立て直せる「一過性」のものか、それとも環境を変えるべき「継続的」なサインなのかを切り分けることが、最初の判断基準となります。

異動や配置転換の可能性を探る

「いまの環境から抜け出したい」と思い詰めると、どうしても「辞めるか、耐えるか」という極端な二択に意識が向いてしまうものです。しかし、外の世界へ飛び出す前に、まずは“社内で環境を変えられないか”という視点を持つことが重要です。

部署の雰囲気、上司との相性、業務内容のミスマッチは、異動や配置転換によって劇的に改善されるケースが多々あります。同じ会社であっても、関わる人間や役割が変わるだけで働きやすさやモチベーションは大きく変化します。上司や人事へ相談し、もし社内での異動が叶えば、転職活動に伴う労力やリスクを背負うことなく、これまでのキャリアの連続性を保ちながら環境をリセットすることができます。

解決しない場合は「転職エージェント」に客観的な意見を求める

悩みが長期化し、社内での改善も難しいと判断した場合は、利害関係のない第三者の視点を取り入れるフェーズです。転職エージェントは、あなたの市場価値やキャリアの方向性を客観的に評価し、「今の会社に残るべきか」「外の世界へ踏み出すべきか」をフラットな目線で診断します。

ひとりで思い悩んでいると、どうしても視野が狭く悲観的になってしまうものです。他社のリアルな労働環境や最新の求人動向に精通したエージェントを頼ることで、自分では気づけなかった現実的な選択肢が見えてきます。面談の結果として「今は動かず、現職で実績を積んだほうが良い」という結論に至ることもあり、客観的な裏付けを得ることで迷いなく現職に打ち込めるようになるケースも少なくありません。

転職を前提とせず、自身のキャリアの現在地を測る“セカンドオピニオン”としてプロの知見を活用することが、後悔のない確かな決断を後押しします。

<参考記事>
転職エージェントに相談だけしても良い? | おすすめの利用方法を紹介

【キャリアアドバイザーからのアドバイス】「やる気がないまま」の転職活動に潜むリスク

「今の仕事にやる気が出ないから、環境を変えてリセットしたい」
そう考えて転職活動をスタートさせる方は少なくありません。しかし、実は「やる気が出ない(=現職への不満が強い)」状態のまま面接に臨むことには、大きなリスクが隠されています。
ここでは、私たちリクパーキャリアが実際に転職支援を行った求職者の方の実例を交えながら、その理由を解説します。

以前担当した、30代で経営企画職のAさんの事例をお話しします。
Aさんは、現職で未経験の部門への異動を命じられたことに納得がいかず、「今の会社にはいられない」と転職を決意されました。これまでの実績もスキルも申し分ない方でしたので、書類選考は次々と通過します。ところが、面接のフェーズに入るとパタリと選考が通過できなくなってしまいました。

理由は明確でした。Aさんの胸中が「現職への不満」で占められていたため、応募先企業に対する「なぜこの会社なのか」「ここで何をしたいのか」という前向きな意欲が、どうしても本心からの言葉にならなかったのです。
面接対策で受け答えの準備はできても、自分の本心から出た言葉でなければ、熱意や深みは生まれません。結果として企業側には「優秀だけれど、うちである必要性が感じられない」と見透かされてしまいました。

キャリアアドバイザーからのアドバイス
もちろん、私たちエージェントも面接対策などで全力のフォローは行います。ですが、最終的に面接官の心を動かし、内定を引き寄せるのは、やはりご本人の内側から溢れる「熱量」に他なりません。

もし今、あなたが「どうしても仕事に身が入らない」と感じているなら、焦って面接を詰め込む前に、まずは一度フラットな状態に戻ることが大切です。一度しっかりと休息を取ったり、私たちと一緒に「本当はどうしたいのか」を整理したりして、心が自然に前を向くのを待つ。それが結果的に、納得のいく転職への一番の近道になるはずです。

やる気が出ないときは無理せず相談を

仕事のやる気が出ない状態は、決して甘えではなく、心と体が「少し休んでほしい」と訴えている重要なサインです。まずは自分を責めず、コンディションを整えることを最優先にしてください。

そのうえで、ひとりで原因を整理しきれなかったり、休んでも気持ちが前を向かなかったりするときは、第三者の視点を取り入れることが現状を打破するきっかけになります。客観的な意見を得ることで、今の環境で改善できることと、外の世界へ目を向けるべきことの境界線が見えてきます。

九州・沖縄特化の転職エージェントであるリクパーキャリアでは、あなたの状況に寄り添いながら、最適なキャリアの方向性を一緒に考えるサポートを行っています。転職を前提としていなくても構いません。「まずはモヤモヤを整理したい」という段階から、ぜひお気軽にご相談ください。

▼【転職活動のお悩み・迷いの解消】についてはこちらの記事もご参照ください▼
転職が決まらない理由と「もうわからない」と感じたときの対処法を解説
転職がうまくいかない本当の理由とは?年代別・状況別の対策を解説

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監修者
下﨑 和志 (しもざき かずし)

人材エージェント事業部 マネジャー【国家資格 キャリアコンサルタント】

リクルーティング・パートナーズ株式会社 人材エージェント事業部 マネジャー。事業会社人事を経て、結婚・第一子誕生を機に地元福岡へUターン転職。ハイキャリアから次世代リーダーまで幅広い層の転職を支援。【国家資格 キャリアコンサルタント】

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