更新日[ 2026/02/25

転職に迷った時の決め方は?判断基準と年代別ポイントをプロが解説

「今の会社を辞めるべきか、残るべきか…」「転職して後悔したらどうしよう」
転職を考え始めたとき、誰もが一度はこのような迷いを抱くものです。現状への不満はあっても、環境を変えるリスクを考えると、なかなか決断できないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、転職に迷った時の「後悔しない決め方」と「判断基準」をプロの視点で解説します。年代別のポイントや、転職すべきケース・すべきでないケースも紹介しますので、あなたのキャリアの岐路における決断のヒントにしてください。

この記事でわかること

  • 転職への迷いを断ち切る5つの判断基準
  • 【年代別】後悔しないために重視すべきポイント
  • 転職迷子から抜け出すための具体的なアクション

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目次

  • なぜ迷うのか?まずは「迷いの正体(原因)」を整理する
    • 迷っている理由をすべて書き出し、絶対に譲れない「軸」を決める
    • 今の不満は「自分の努力」で解消できる余地があるか
    • 「辞めること」が目的になっていないか確認する
  • あなたの迷いはどのタイプ?「転職迷子」を脱出する4つの分類(マトリクス)
    • タイプA:【環境×解決不可能】は「早めに転職を考える」
    • タイプB:【自分×解決可能】は「現職で改善」
    • タイプC・D:判断が難しい領域こそ「プロに相談」
  • 転職すべきか?後悔しないための「5つの判断基準」
    • 1.「転職するリスク」と「現状維持のリスク」を比べてみる
    • 2.自身の「市場価値」を客観的に把握できているか
    • 3.キャリアプラン(5年後のビジョン)が実現できるか
    • 4.今の職場は「心身の健康」を守れる環境か
    • 5.転職後の「経済的な見通し」は立つか
  • 【セルフ診断】今のあなたに転職は必要?判断チェックリスト
  • 【年代別】転職に迷った時の決め方・重視すべきポイント
    • 20代:目先の待遇より「将来のためのスキル」が習得できる環境
    • 30代:「年収・待遇面」と「ライフイベント」の両立
    • 40代:専門性が活きる「ポジションマッチ」と「事業の安定性」
  • 【キャリアアドバイザーに聞く】迷いを断ち切って「納得の決断」をした転職成功事例
    • 【20代】「今の安定」より「未来の市場価値」。金融からITへ挑戦したKさんの決断
    • 【30代】「家族」も「キャリア」も諦めない。妥協なきUターンを叶えたTさんの決断
    • 【40代】「過去のプライド」を捨てて得たもの。100社の不採用から再起したHさんの決断
  • 「転職しない方がいい」ケースと避けるべきタイミング
    • 動機が「不満の解消」のみで、ビジョンがない
    • 重要なプロジェクトの途中や昇進・昇給の直前
    • ライフイベント(結婚・出産など)の直後
  • 【キャリアアドバイザーの視点】最後は「覚悟」が決まるか。迷いを断ち切った人の共通点
  • どうしても決められない時の「具体的なアクション」
    • 信頼できる第三者(家族・友人)に話してみる
    • 転職活動を「まずは情報収集から」始めてみる
    • 転職エージェントに相談して「客観的なアドバイス」をもらう
  • 転職の迷いを自信に変えるために。まずは「小さな一歩」から

なぜ迷うのか?まずは「迷いの正体(原因)」を整理する

転職を考えたとき、「本当にこのまま辞めてしまっていいのだろうか…」と足踏みしてしまうことはありませんか?そのモヤモヤとした感情は、決してあなただけのものではありません。
まずは、ご自身の心の中にある不安の「正体」を見つけるところから始めてみましょう。

迷っている理由をすべて書き出し、絶対に譲れない「軸」を決める

転職の決断を下すための第一歩は、仕事選びにおいて「これだけは妥協できない」という基準(軸)を定めることです。まずは、頭の中を巡っている不安や不満を包み隠さず、すべて書き出してみましょう。

給与面や人間関係、企業の将来性など、現状のモヤモヤを可視化した上で、それらの要素に優先順位をつけていきます。すべての希望を完全に満たす「100点満点の会社」を探すのではなく、自分にとって何が最も重要かという視点で「ブレない核」を作ることが大切です。優先順位が明確になれば、現職に残るか転職するかを判断する際の確かな物差しとなります。

<参考記事>
転職の軸とは?|面接での回答例文や練り上げるためのステップを紹介

今の不満は「自分の努力」で解消できる余地があるか

「仕事に不満があるからすぐに転職しよう」と急いで結論を出す前に、少し視点を変えてみることも大切です。いま抱えている課題は、本当に自分自身の力ではどうにもならないことでしょうか。
たとえば、上司に業務改善の提案をしてみる、あるいは他部署への異動を打診してみるなど、自ら動くことで現状のモヤモヤを解消できるケースは意外と少なくありません。

やれるだけの工夫をすべて試し、それでも組織の構造や方針の壁に阻まれて解決できないと分かった時こそが、自信を持って「環境を変えるべきタイミング」だと判断できるでしょう。

「辞めること」が目的になっていないか確認する

「今の職場から離れたい」「人間関係をリセットしたい」といったネガティブな感情からの逃避だけがゴールになっていないか、一度立ち止まって確認してみましょう。現状への不満はきっかけに過ぎず、大切なのは「転職によって何を実現したいのか」という前向きなビジョンです。

転職はあくまで理想のキャリアや働き方を叶えるための手段です。具体的な目的がないまま環境だけを変えても、次の職場で新たな不満が生じた際に、再び同じ迷いを繰り返すリスクがあります。まずは理想の未来像を描き、それを叶えるステップとして転職が必要なのかを冷静に見極めることが、迷いを晴らす鍵となります。

あなたの迷いはどのタイプ?「転職迷子」を脱出する4つの分類(マトリクス)

考えすぎて、自分でも何に悩んでいるのか分からなくなる「転職迷子」に陥っていませんか?
そんな漠然とした迷いは、「不満の原因(自分か、環境か)」と「解決できるか(可能か、不可能か)」の2軸で整理すると頭の中がスッキリします。今の状況を客観的に見つめ直すための、シンプルな分類方法をご紹介します。

「転職迷子」を脱出する4つの分類No.68

タイプA:【環境×解決不可能】は「早めに転職を考える」

会社の将来性が見込めない、過度な長時間労働や賃金未払いが常態化している、あるいはハラスメントが放置されている職場など、個人の努力や意識の変化ではどうにもならない環境要因が原因である場合です。

このようなケースでは、無理に現状維持を続けても事態が好転する可能性は低く、むしろ心身の健康やキャリア形成に深刻な悪影響を及ぼす恐れがあります。
自分自身の身を守り、未来を切り拓くための決断を早めに検討すべき状況と言えるでしょう。

タイプB:【自分×解決可能】は「現職で改善」

不満の原因が、自身のスキル不足や実績不足、あるいは仕事に対する向き合い方といった「自分」の側にあり、かつ行動次第で改善が見込める場合です。

この段階で安易に環境を変えても、根本的な課題が解決されないまま同じ悩みに直面する可能性があります。まずは今の場所で課題に向き合い、成果を出すことに注力してみましょう。
現職で着実に実績を積むことは、将来いざ転職活動を始める際にも、ご自身の市場価値を高める強力な武器になります。

タイプC・D:判断が難しい領域こそ「プロに相談」

「不満の原因が自分にあるのか環境にあるのか分からない」「解決の余地があるのか自分一人では判断がつかない」といったグレーゾーンこそ、多くの人が長期間悩み続けてしまう領域です。自分一人の視点ではどうしても思考が堂々巡りになり、客観的な正解を導き出すのは困難です。

こうした判断が難しい領域にいると感じる時こそ、キャリアアドバイザーなどの第三者に相談し、専門的な視点から現状を分析してもらうことが、迷いを断ち切るための有効な手段となります。

転職すべきか?後悔しないための「5つの判断基準」

「転職して今より状況が悪くなったらどうしよう」という不安があると、どうしても決断を先送りにしてしまうものです。
ここでは、一時的な感情や勢いに流されず後悔のない選択をするために、確認しておきたい5つの客観的な判断基準をおさらいしていきましょう。

1.「転職するリスク」と「現状維持のリスク」を比べてみる

「新しい職場で人間関係を築けるだろうか」「仕事についていけるか」といった、環境を変えることへの恐怖は誰しもが抱くものです。
しかし、そのままの環境で何年も働き続けた場合に生じる「見えない恐怖」にも目を向ける必要があります。同じ業務の繰り返しによるスキルの停滞や、社外で通用する市場価値が上がらないまま年齢を重ねてしまうといったデメリットです。

これら「動くリスク」と「留まるリスク」の両方を天秤にかけ、自分にとってどちらのダメージのほうが耐え難いかという視点を持つことが、後悔のない選択につながります。

2.自身の「市場価値」を客観的に把握できているか

ご自身の持つスキルや経験が、社外の転職市場でどの程度ニーズがあるのかを把握することは極めて重要な判断材料です。自分と同年代や同職種の平均的な年収水準を調べたり、実際の求人票を見たりすることで、今の自分の立ち位置が見えてきます。

市場価値が高ければ好条件での転職という選択肢が現実味を帯び、逆に不足している部分が明確になれば「今は現職でこのスキルを磨くべきだ」という確かな判断基準を持つことができます。

3.キャリアプラン(5年後のビジョン)が実現できるか

「5年後、10年後にどのような姿でありたいか」という中長期的なビジョンを描いたとき、今の会社にいてその理想に近づけるでしょうか。もし、現在の職場では目指す専門性が身につかない、あるいは希望するポジションに就ける可能性が極めて低いのであれば、転職はキャリアを前進させるための合理的な選択肢となります。

目先の条件だけでなく、長期的なライフプランと照らし合わせて検討することが、後悔しない決断につながります。

<参考記事>
キャリアの考え方|キャリアプランの作り方と思いつかないときのヒント

4.今の職場は「心身の健康」を守れる環境か

労働環境が著しく劣悪で、心身の健康を損なうリスクがある場合は、迷う必要はありません。長時間労働やパワーハラスメントなどが常態化している職場は、個人の努力で改善できる範囲を超えています。

健康を損なってからでは、その後のキャリア形成にも大きな支障をきたします。自分の健康と幸福を守ることを最優先に考え、早急に働きやすい環境へ移るためのアクションを起こすべきタイミングだと考えられます。

5.転職後の「経済的な見通し」は立つか

転職によって一時的に年収がダウンする場合や、退職金、住宅ローンの審査など、経済面での影響も無視できません。特に家族がいる場合は、生活水準を維持できるか、将来の支出に備えられるかといった現実的なシミュレーションが不可欠です。

年収の額面だけでなく、福利厚生や地域の生活コスト、そして将来的な昇給の可能性まで含めて総合的に検討し、家族の理解を得た上で見通しを立てておくことが、安心して新しい一歩を踏み出す土台となります。

【セルフ診断】今のあなたに転職は必要?判断チェックリスト

理屈は分かったけれど、いざ自分のこととなるとやっぱり決めきれない…と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、ご自身の今の状況や準備の度合いを客観的に振り返ることができるチェックリストをご用意しました。ぜひ少しだけ立ち止まって確認してみてください。

これまでお伝えしてきた「迷いの原因」や「客観的な判断基準」をもとに、いま一度ご自身の現状を整理してみましょう。以下の項目にいくつ当てはまるか確認してみてください。

□ 「逃げたい」という不満だけでなく、転職で叶えたい明確な目的(軸)がある
□ 部署異動や業務改善など、今の職場でできる工夫はすでに試した
□ 今の不満は、自分の努力では解決できない「環境」の問題だ
□ 転職するリスクと、今の会社に残り続けるリスクを冷静に比較できている
□ 自分のスキルが社外でどう評価されるか(市場価値)を客観的に把握している
□ 5年後のキャリアプランを見据えたとき、今の職場ではビジョンが実現できない
□ 今の職場は、心身の健康を守りながら働き続けることが難しい環境だ
□ 「100点満点の会社はない」と割り切り、条件の優先順位を整理できている
□ 転職後の収入や生活の見通しが立っており、家族やパートナーの理解を得ている
□ プロジェクトの途中やライフイベント直後など、転職を避けるべきタイミングではない

(※ただし、長時間労働やハラスメントなど、心身の健康を損なう恐れのある環境におられる場合は、上記のチェック数に関わらずご自身を守るための行動を最優先してください。)

当てはまる項目が多い方ほど、ご自身の考えがしっかりと整理されており、転職に向けて具体的なアクションを起こす準備が整っている状態と言えます。
逆にチェックが少なかったり、判断に迷う項目が多い場合は、焦って退職を決断する前に、少しだけ立ち止まってみるのも一つの選択肢です。今の職場でまだ工夫できることがないかを探ってみたり、自己分析を深めたりする時間を作ってみるのも良いかもしれません。

【年代別】転職に迷った時の決め方・重視すべきポイント

転職における迷いや優先順位は、ご自身の年齢や置かれているライフステージによっても大きく変わってきます。
ここからは、年代ごとの判断基準や、その年代だからこそ重視したいポイントについて、プロの視点から解説します。

20代:目先の待遇より「将来のためのスキル」が習得できる環境

ポテンシャル採用が中心となる20代は、良くも悪くも今後のキャリアの土台が決まる重要な期間です。ここで直近の年収や福利厚生などの「条件面」に飛びついてしまうと、後悔につながりかねません。
判断の核に置くべきは、数年後の自分自身の価値です。若手のうちから裁量を与えてもらえるか、最新の技術トレンドを学べる機会があるかなど、自分を「どこに行っても通用する人材」へと押し上げてくれる成長環境が整っているかを見極める視点が大切です。

30代:「年収・待遇面」と「ライフイベント」の両立

30代は、これまでに培った経験や専門性をさらに深め、キャリアを盤石なものにしていく時期です。即戦力としての評価が確立され始めるため、自身のスキルが正当に評価され、適正な年収アップや希望のポジションが狙えるかどうかが重要な判断基準となります。

一方で、結婚や子育てといった大きなライフイベントが重なりやすい年代でもあります。働き方の柔軟性や福利厚生、仕事と生活のバランスが保てる環境かどうかという「継続性」の視点も、転職を判断する上で欠かせません。自身のキャリアアップと、これからのライフプランを両立できる最適な職場環境をシビアに見極めることが求められます。

40代:専門性が活きる「ポジションマッチ」と「事業の安定性」

40代での転職活動は、自身の専門性やマネジメント経験が企業のニーズとどれだけ合致しているか、という「ポジションマッチ」が成功の鍵を握ります。採用枠が限られてくる中で、これまでのキャリアの集大成として、いかに組織に貢献できるかを重視して判断しましょう。

また、長く安定して働き続けるために、企業の経営基盤や事業の将来性をより厳しく見極める必要があります。自身の強みを最大限に活かせる場所であることはもちろん、その企業が掲げるビジョンや社風に自身の価値観が合致しているか、社会に対してどのように貢献できるかといった深い部分まで考慮することが、納得感のあるキャリア形成につながります。

【キャリアアドバイザーに聞く】迷いを断ち切って「納得の決断」をした転職成功事例

条件を見比べたり論理的に考えたりしても、最後の最後で「本当にこれでいいのか…」と悩むのは当然のことです。
ここでは、同じように深く悩み、迷いながらも、リクパーキャリアのキャリアアドバイザーと一緒に自分らしい答えを見つけた方々のリアルなストーリーをご紹介します。

【20代】「今の安定」より「未来の市場価値」。金融からITへ挑戦したKさんの決断

Kさんは、新卒で金融機関に入社しました。周囲から見れば安定した優良企業でしたが、本人はある迷いを抱えていました。
それは、決められた商品を売るだけの仕事で、市場価値は上がるのか?という不安です。顧客の課題解決よりも商品ありきの提案が求められる環境に、自身の成長の限界を感じていました。

しかし、未経験のIT業界へ飛び込むことには不安もありました。
そこでKさんが決断の軸にしたのは、今の安定よりも未来の可能性です。
年功序列ではなく、実力が正当に評価される環境に身を置きたい、顧客の本質的な課題解決がしたいという自分のありたい姿(ビジョン)を明確にすることで、安定を手放す恐怖を払拭しました。

選考では知識不足は入社までに勉強してカバーするという圧倒的な熱意とポテンシャルが評価され、見事内定。現在は、企業の課題解決に深く関わるポジションで、意欲的に業務に取り組まれています。

【30代】「家族」も「キャリア」も諦めない。妥協なきUターンを叶えたTさんの決断

Tさんは、アウトソーシング会社で働いていましたが、この働き方は30代以降も続けられるのかという漠然とした不安を抱えていました。
折しも子どもの誕生を控え、夫婦の地元で、両親に見守られながら安心して子育てがしたいという想いが強まり、Uターン転職を検討開始。しかし、地方への転職で年収や技術者としてのキャリアを維持できるかという迷いもありました。

そこでTさんが下した決断は、条件を妥協してとりあえず転職するのではなく、希望(技術力・高収入・子育て環境)を全て満たす企業1社に絞り込み、徹底的に対策する道でした。
もし落ちれば後がないリスクはありましたが、家族のために妥協はできないという覚悟を決め、キャリアアドバイザーと二人三脚で選考対策に注力。

その結果、未経験の業界への挑戦ながら見事内定を獲得。前職以上の年収と、家族との穏やかな時間を両立し、あの時、覚悟を決めて動いてよかったと実感されています。

【40代】「過去のプライド」を捨てて得たもの。100社の不採用から再起したHさんの決断

Hさんは、都内の大手企業で第一線で活躍していましたが、家庭の事情で地元へUターン。しかし、最初の転職先ではこれまでのやり方が通用せず、周囲と軋轢が生まれ、短期間で退職することになりました。
その後、再就職を目指すもハイスペックすぎて扱いにくいと敬遠され、何社受けても不採用通知を受け取るという過酷な現実を突きつけられました。

自分はもう必要とされていないのか…。自信を喪失していたHさんが、キャリアアドバイザーのアドバイスを受けて最後に出した決断は、大手企業の看板や年収へのこだわりを捨て、自分の人間力を必要としてくれる場所を選ぶことでした。

紹介されたのは、親子ほど年の離れた若手社員が働くベンチャー企業。若手の精神的な支柱として、組織をまとめてほしいというオファーでした。
当初は想定外の選択肢でしたが、面接で社長や社員の熱量に触れ、ここでなら自分の経験が若手の役に立つと確信。年収ダウンの懸念もありましたが、誰と働くかを最優先事項とし、入社を決意されました。
現在は、経験豊富な頼れる相談役として、若手社員から慕われる日々を送られています。

「転職しない方がいい」ケースと避けるべきタイミング

ここまで転職に向けた考え方をお伝えしてきましたが、実は今はまだ動かない方がいいというケースも少なからず存在します。転職すればすべて解決すると思い込んでしまう前に、少し立ち止まって確認しておきたい避けるべきタイミングについて解説します。

動機が「不満の解消」のみで、ビジョンがない

「今の仕事が嫌だ」「とにかく不満を消したい」というマイナスの解消だけを動機として転職しても、新しい環境で新たな課題に直面した際、また同じ迷いを繰り返すことになります。転職はあくまで目的地へ向かうためのステップです。

「新しい職場で何を実現したいのか」「どのようなキャリアを築きたいのか」というポジティブなビジョンが見つかるまでは、安易に動くべきではありません。まずは自己分析を深め、自身の理想とする未来を言語化することから始めましょう。

重要なプロジェクトの途中や昇進・昇給の直前

現在、重要なプロジェクトの中核を担っていたり、昇進・昇給のタイミングが目前に迫っていたりする場合は、慎重な見極めが必要です。プロジェクトを最後までやり遂げた実績や、昇進してマネジメントを経験した事実は、その後の転職活動においてご自身の市場価値を大きく高める材料となります。

感情に任せて今すぐ辞めるよりも、現職で確かな実績を「形」にしてから動く方が、結果的により良い条件で次のステージへ進める可能性が高まります。キャリアアップのチャンスを自ら手放していないか、冷静に考えてみましょう。

ライフイベント(結婚・出産など)の直後

結婚や出産といったライフイベントの直後は、私生活の環境変化が大きく、想像以上に心身への負担がかかる時期です。そのようなタイミングで仕事環境まで変えてしまうと、適応にかかるエネルギーが過大になり、どちらも中途半端になってしまうリスクがあります。

また、転職してすぐに育休を取得しようとすると条件を満たせなかったり、住宅ローンの審査で不利になったりするなど、制度的なデメリットが生じる場合もあります。まずは新しい生活基盤を安定させることを優先し、環境を変えるのは生活のリズムが整ってからでも遅くはありません。

【キャリアアドバイザーの視点】最後は「覚悟」が決まるか。迷いを断ち切った人の共通点

条件を比較し尽くしても、最後の一歩が踏み出せないことはありませんか。
ここでは、日々多くの求職者と向き合うリクパーキャリアのキャリアアドバイザーが、現場のリアルな視点からアドバイスをお届けします。納得のいく転職を実現し、迷いを断ち切った方々に共通する「覚悟」や「思考法」について、プロの考えをお話しします。

「100点満点の会社はない」と割り切る勇気
全ての希望が叶う魔法のような環境を探し続けていると、いつまでも決断を下せない「青い鳥症候群」に陥ってしまいます。年収、やりがい、人間関係、ワークライフバランス。これらすべてが完璧な職場は現実には存在しません。何かを得るためには、何かを捨てる(トレードオフ)必要があるという事実を受け入れることが、迷いを断ち切る第一歩です。
ご自身の譲れない「軸」に照らし合わせ、どの条件なら受け入れられるかを割り切る勇気が、納得のいく決断を引き寄せます。

「正解を選ぶ」のではなく「選んだ道を正解にする」
転職において、誰にとっても「絶対の正解」となる選択肢はありません。どのような決断を下したとしても、新しい環境で壁にぶつかることはあるでしょう。
重要なのは、どの道を選ぶか以上に、自分で下した決断に責任を持ち、入社後の行動によってその選択を「正解」に変えていく姿勢です。その「覚悟」こそが、新しい職場での成功を支える原動力となります。

どうしても決められない時の「具体的なアクション」

いろいろ考えたけれど、やっぱり一人では決めきれないと堂々巡りになってしまうこともあるでしょう。そんな時は一旦頭の中で考えるのを休んで、ほんの少しだけ外に向かって動いてみるのがおすすめです。迷いを晴らすための具体的な第一歩をご紹介します。

信頼できる第三者(家族・友人)に話してみる

一人で悩み続けていると、どうしても視野が狭くなりがちです。ご自身のことをよく理解している家族や友人に今の心境をありのままに話すことで、状況を客観的に見つめ直すことができます。話をする過程で自分の本音に気づいたり、思わぬ視点からのアドバイスをもらえたりすることもあるでしょう。

ただし、社内の人間への相談は慎重に行う必要があります。退職の意思が固まっていない段階での不用意な発言は、現職での人間関係や評価に影響を及ぼす恐れがあるからです。まずは利害関係のない信頼できる第三者を頼り、冷静な判断材料を集めましょう。

<参考記事>
転職相談は誰にすべき?失敗しない相談相手の選び方と注意点を解説

転職活動を「まずは情報収集から」始めてみる

「転職活動をスタートさせること」と「実際に退職届を出すこと」は、一旦分けて考えてみましょう。まずは確かな判断材料を集めるために、外の市場データに触れてみるのがおすすめです。

たとえば、求人サイトを眺めて世の中にどのような募集があるか探ったり、これまでの業務経験を職務経歴書に書き出してみたりするだけでも、ご自身の強みや現在地がはっきりと見えてきます。他社のリアルな労働条件と今の待遇を比較することで、「意外と今の環境は恵まれている」と再評価して踏みとどまるケースもあれば、逆に「自分のスキルは他社でも通用する」と背中を押されることもあるでしょう。

退職するかどうかを急いで決めるのではなく、まずは確かな判断材料を増やすための手段として動いてみることが、納得のいく答えへとつながります。

転職エージェントに相談して「客観的なアドバイス」をもらう

「自分は今転職すべきタイミングなのか」「今の会社に残ってキャリアを積むべきか」という問いに対して、プロの視点から助言をもらうことは非常に有効です。転職エージェントは、膨大なキャリアデータと市場動向に基づき、あなたに足りないスキルや今後の成長可能性を客観的に診断してくれます。

キャリアの棚卸しをプロと一緒に行うことで、自分一人では気づかなかった強みや、将来の可能性が見えてくることも少なくありません。データに基づく冷静なアドバイスは、漠然とした不安を「具体的な課題」へと変え、後悔のない決断を下すための強力なサポートとなるでしょう。

<参考記事>
転職エージェントに相談だけしても良い? | おすすめの利用方法を紹介

転職の迷いを自信に変えるために。まずは「小さな一歩」から

転職への迷いは、リスクを真剣に考えている証拠でもあります。今回紹介した「判断基準」や「年代別ポイント」を参考に、まずは小さなアクションから始めてみてください。

転職に迷いが生じた時は、一人で考え込んでいてもなかなか明確な答えは出にくいものです。そのような時は、転職エージェントを良き「壁打ち相手」として活用してみてはいかがでしょうか。専門的な知見を持つプロに悩みを打ち明け、ご自身の市場価値や客観的なアドバイスを得ることで、迷いを断ち切り、納得のいく決断へとつながるはずです。

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転職が不安なのはなぜ?4つのタイプ別原因と解消法をプロが解説
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監修者
下﨑 和志 (しもざき かずし)

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