更新日[ 2025/10/22

転職エージェントは複数登録すべき?メリット・注意点・活用法を解説

転職活動で転職エージェントを利用する際、まず何社に登録すればよいか悩む方も多いのではないでしょうか。
「1社に登録すれば十分なのか?」「複数登録したほうがいいのか?」
複数のエージェントに登録すれば、求人の幅が広がる、担当者の相性を比較できるメリットがある一方で、エージェント各社との連絡や相談、調整のやり取りが煩雑になるなどの注意点もあります。
本記事では、それぞれのメリット・デメリット、最適な登録社数、効率的な活用法、利用停止時の断り方、トラブル回避のポイントまでを詳しく解説します。

転職エージェントって、何社登録してもいいの?

  • 他のエージェントにバレたら気まずい?
  • そもそも複数登録するメリットは?
  • 面談後に断りたいときはどうすればいいの?

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目次

  • 転職エージェントを複数登録するべき理由とメリット
    • 1.求人の幅が広がる
    • 2.担当者の相性や提案力を比較できる
  • 複数登録のデメリット・注意点
    • 1.スケジュール管理と情報整理が大変になることがある
    • 2.担当者に不信感を与え、信頼関係が築けない場合もある
    • 3.複数の企業から同時に内定が出る場合がある
  • 転職エージェントは何社掛け持ちすべき?
  • 転職エージェントに複数登録するときの選び方
    • 大手・総合型
    • 特化型
  • 複数登録したエージェントを利用停止するときの断り方とマナー
    • 断るタイミング
    • 伝え方のポイント
    • 断り方の例文
  • 複数の転職エージェント登録で転職成功率を高めよう

転職エージェントを複数登録するべき理由とメリット

転職エージェントの複数登録には、多くのメリットがあります。
1社だけの登録では、紹介される求人が限定的になり、選択肢が狭まってしまう可能性もあります。
複数のエージェントを活用することで、「求人の幅を広げる」ことや、「担当者の相性や提案力を比較できる」といった、転職活動を有利に進めるための利点が得られます。
下記で、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

転職エージェントを複数登録するメリットとデメリットNo.51

1.求人の幅が広がる

転職エージェントを利用するにあたって、複数登録すべき第一の理由は、登録した分だけ紹介してもらえる求人の幅が広がることです。
また、エージェント各社は一般の転職サイトでは公開されていない独自の非公開求人も保有しており、これらの紹介を受けられることもエージェント利用のメリットと言えます。
公開から非公開までより多くの求人情報に触れることで、検討すべき求人の取りこぼしが防がれ、自分に最適な求人に出会える可能性は格段に高まります。

特に、初めての転職や希望条件が厳しい人にとって、エージェントの複数登録は転職活動を有利に進める最良の選択と言えるでしょう。

2.担当者の相性や提案力を比較できる

複数の転職エージェントを掛け持ちして利用すると、各社の担当者の相性やキャリアアドバイザーとしての提案力を比較できるというメリットもあります。実際、転職成功率は担当者の提案力やサポート力など、キャリアアドバイザーの質に大きく左右されるため、相性の良い担当者との出会いも重要なポイントです。
また、担当者によって得意分野や支援スタイルは異なります。複数の視点からアドバイスを受けて検討を重ねることで、より自分に合ったキャリア提案や求人紹介を得やすくなるでしょう。

複数登録することで相性の良い担当者に出会うチャンスも広がりますので、エージェントの併用を積極的に検討するのがおすすめです。

<参考記事>
転職エージェントに相談だけしても良い? | おすすめの利用方法を紹介

複数登録のデメリット・注意点

複数のエージェントを活用することは非常に有効ですが、同時にいくつかの注意点も存在します。
「スケジュール管理が大変にならないか」「担当者との関係はどうすれば良いか」といった不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、そうしたデメリットや注意点をあらかじめ理解し、対策を立てるためのポイントを解説します。

1.スケジュール管理と情報整理が大変になることがある

転職エージェントを複数利用することで得られる情報量は増えますが、スケジュール管理や連絡対応が煩雑になる可能性があります。
例えば、異なるエージェント経由で同じ求人に重複して応募してしまったり、同じ会社の違う部署の求人に同時に応募してしまったりすると、「手あたり次第に応募している」「軸が定まっていないのでは」と応募先企業から不信感を持たれることにもつながりかねません。
こうした混乱を防ぐには、管理表やスプレッドシートを活用し、応募状況や担当者とのやり取りを整理することが重要です。

2.担当者に不信感を与え、信頼関係が築けない場合もある

転職エージェントを併用していることを各社との対応の中で隠していると、スケジュール調整に不自然さが生じ、担当者に不信感を与えてしまいます。お互いの信頼関係が築けないと要望も伝えにくくなり、結果的に転職活動が不利になる可能性もあります。
複数登録を隠す必要はありませんので、はじめから正直に伝えておきましょう。正直に伝えることで、エージェント側もあなたの状況を正確に把握でき、より的確なサポートをしやすくなります。
各エージェントと誠実にコミュニケーションを取る姿勢を心がけましょう。

【キャリアアドバイザーからのアドバイス】

転職エージェントを複数利用していることは、正直に伝えてもらった方がむしろサポートがしやすいケースも多いです。

例えば、「A社の選考が進んでいるので、B社の面接候補日は●日あたりで調整しましょう」といったように、併願企業を含めた転職活動全体の状況が分かることでより最適なサポートが可能です。
また、「他のエージェントからもらったアドバイスについて、第三者として意見が欲しい」というご相談をいただくケースもよくあります。

他のエージェントを利用していることを言いにくいと感じる必要はまったくありませんので、頼れる味方としてぜひご活用ください。

3.複数の企業から同時に内定が出る場合がある

複数の転職エージェントを利用していると、複数の企業から同時に内定を得ることもあるでしょう。嬉しい悲鳴ですが、内定辞退の連絡や調整は、想像以上に時間と労力を要します。
また、応募企業が増えるほど、一社一社への企業研究や面接対策はどうしても手薄になりがちです。その結果、最も力を注ぎたいはずの本命企業への対策が不十分となり、実力を発揮しきれないまま選考を終えることにもなりかねません。
応募状況をしっかり管理し、優先順位を明確にすることが、納得のいく転職を成功させる鍵となります。

転職エージェントは何社掛け持ちすべき?

転職エージェントを掛け持ちする場合、登録は2〜3社、多くても4社程度に絞るのが効率的です。
実際、私たちリクパーキャリアをご利用になる方の中には、1社に絞って活動に集中される方も少なくありませんが、2〜3社を併用されるのが主流です。

複数登録は情報収集のメリットが大きい反面、数が増えすぎると管理が追いつかなくなります。
活動の質を担保するためにも、登録はむやみに増やさないのが得策です。

転職エージェントに複数登録するときの選び方

転職エージェントに複数登録する際は、「総合型」と「特化型」を組み合わせて選ぶことがおすすめです。それぞれの特徴や、どのような方に適しているのかを見ていきましょう。

転職エージェントに複数登録するときの選び方No.50

大手・総合型

大手・総合型の転職エージェントは、全国に支店を展開し、幅広い業界や職種に対応するオールジャンル型です。そのため、求人数が豊富で情報収集に適しているというメリットがあります。

一方で、社員数が多いため担当者の経験や提案力にばらつきがあり、サポートの質に差が生じることもあります。大手・総合型の転職エージェントを利用する際は、担当者との相性や対応力をしっかり見極め活用することが満足度の高い転職活動につながります。

特化型

特化型転職エージェントには、IT・金融・外資系などの業界・領域特化型、管理職・ハイクラス向けのポジション特化型、地域特化型など複数のタイプがあります。

いずれも専門分野に精通した熟練の担当者が多く、業界や職種が明確に決まっている場合の転職サポートには特に有効です。専門性の高い求人や深い業界知識を得られるため、キャリアの方向性がはっきりしている転職希望者にとって心強い選択肢となります。

<参考記事>
転職の仕方がわからない!転職活動の流れや支援サービスを紹介

複数登録したエージェントを利用停止するときの断り方とマナー

転職エージェントの利用を停止する際、「どう伝えれば失礼にならないか」「気まずく感じてしまう」と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どのような理由であれ、将来再びサポートを依頼する可能性も考え、丁寧な連絡を心がけることが大切です。無断で連絡を絶つことは避け、感謝を伝える姿勢が求められます。
ここでは、利用停止を伝える「タイミング」や「伝え方のポイント」、そのまま使える「断り方の例文」を解説します。

断るタイミング

利用停止を伝えるタイミングは、他社での選考が本格化した時点が適切とされています。早すぎると選択肢が狭まる可能性があり、逆に遅すぎると担当者に余計な手間をかけさせてしまいます。
円滑な転職活動のためには、選考状況を見極めつつ感謝の意を添えて、タイミングよく連絡することが重要です。

伝え方のポイント

転職エージェントの利用停止を伝える際は、無断で連絡を絶つのではなく、丁寧かつ誠実な対応を心がけましょう。音信不通は印象を損ね、将来の利用に支障をきたす可能性があります。他社で選考が進んでいることや内定が出たことなど、理由は正直に伝えて問題ありません。
あらかじめ複数社を併用していると伝えておけば、こうした報告もスムーズに行えます。

断り方の例文

ここでは、利用停止を伝える際の具体的な例文を2パターンご紹介します。

【例文1】他社で内定が出た場合

この度、他社様より内定をいただき、転職活動を終了することにいたしました。
つきましては、ご紹介いただいた求人はすべて辞退させていただけますと幸いです。 これまで親身にご支援いただき、誠にありがとうございました。

【例文2】転職活動を一旦見送る場合

誠に勝手ながら、今後のキャリアについて改めて考え直し、転職活動を一旦休止することにいたしました。
これまでサポートいただき、心より感謝しております。また機会がございましたら、よろしくお願いいたします。

いずれの場合も、これまでサポートいただいたことへの感謝の一言を添えるのがポイントです。

複数の転職エージェント登録で転職成功率を高めよう

複数の転職エージェントを併用することは、転職を成功に導くための有効な選択肢です。
多くの求人にアクセスして選択肢を広げたり、担当者を客観的に比較できたりと、多くのメリットが期待できます。

一方でスケジュール管理が煩雑になるといった側面もありますが、この記事でご紹介した管理のコツや誠実なコミュニケーションを心がければ、デメリットを上回る効果的な活用ができるでしょう。

まずは2〜3社を目安に登録し、効率的な情報収集と質の高いサポートを得て、納得のいく転職を実現しましょう。

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▼【転職エージェント活用】についてはこちらの記事もご参照ください▼
転職相談は誰にすべき?失敗しない相談相手の選び方と注意点を解説
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監修者
髙野 智愛 (たかの ちより)

キャリアアドバイザー【国家資格 キャリアコンサルタント】

海外大学卒業後、大手製造小売企業に新卒入社。同人事部において年間400名を超える国内外の採用業務に従事。 その後、結婚・第2子出産を機に転職し、誰かのターニングポイントに関わりつつ、地元九州へ恩返しをしたいという想いからキャリアアドバイザーへ転身。 若手層を中心に、いち社会人として、時には女性として、母としてなど様々な視点から転職支援を行っています。

【国家資格 キャリアコンサルタント】

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