更新日[ 2026/08/31 ]
20代の転職回数は何回から選考に影響?強みに変える成功のコツ
「20代ですでに2回も転職している。次はもう失敗できない…」
「転職回数が多いと、書類選考で落とされてしまうのでは?」
転職活動を進める中で、ご自身の「転職回数」についてこのような不安を抱く方は少なくありません。
一般的に、転職回数が多いと「またすぐに辞めてしまうのでは?」と企業から懸念されやすいのは事実です。しかし、大切なのは回数そのものよりも、「これまでの退職理由」と「将来のキャリアに向けた一貫性」をどう伝えるかです。
本記事では、20代の平均的な転職回数や採用担当者のリアルな本音をはじめ、転職回数の多さを「多様な経験(武器)」に変えて選考を突破するための具体的な対策をプロの視点から解説します。ご自身の経歴を前向きに捉え直し、次こそ長く活躍できる「納得の転職」を実現するためのヒントを、一緒に見つけていきましょう。
この記事でわかること
- 20代の平均的な転職回数と不利になる目安
- 転職回数が多い人に対する企業側の懸念
- 回数の多さを強みに変える選考突破のコツ
目次
- 20代の転職回数、平均は何回?データから見るリアルな実態
- 20代の平均的な転職回数は「0〜1回」が多数派
- 「危険ライン」は何回目から?企業が警戒するジョブホッパーの基準
- 転職回数が多い20代は不利?採用担当者が抱く「4つの懸念」
- 懸念1.「またすぐに辞めてしまうのでは?」
- 懸念2.「スキルが一貫しておらず、即戦力にならないのでは?」
- 懸念3.「人間関係や他責思考など、何らかの問題があるのでは?」
- 懸念4.「キャリアプランや将来の目的が見えていないのでは?」
- 【プロの視点】九州・沖縄の地元企業は「転職回数」をどう見ている?
- 転職回数が多くても「落ちる人」と「受かる人」の決定的な違い
- 落ちる人の特徴:一貫性がなく、ネガティブな退職理由を繰り返す
- 受かる人の特徴:過去の選択を「経験(一貫した軸)」として語れる
- まずは立ち止まるべき?転職する・現職に留まるかの判断基準
- 【今すぐ転職すべきか・踏みとどまるべきか 5つの診断チェックリスト】
- キャリアの軸(一貫した目的)が明確なら「転職」を視野に
- 短期離職を繰り返す前に、まずは現職で「実績」を作る
- マイナスを武器に変える!転職回数が多い20代の選考突破テクニック
- 【自己分析】キャリア全体を振り返り、転職の「軸」を見つける
- 【書類対策】在籍期間よりも「具体的な実績・スキル」を強調する
- 【退職理由】現状への不満を「ポジティブな願望」に変換する
- 【面接対策】矛盾のないストーリーと「長期定着」の意志を伝える
- 現場のプロが教える!面接官の心を動かすスタンス
- 【事例紹介】経歴の壁を乗り越えた!20代のキャリア再設計ストーリー
- 【転職成功事例】多様な経験を一本の線で繋ぎ、希望の職種へキャリアアップ
- 【プロの視点】軸のないジョブホッパーはNG?現場の厳しい本音
- 転職回数が多い20代が活躍しやすいおすすめの仕事・業界
- 圧倒的な実績で経歴を上書きできる「営業職(提案型)」
- 実力やポテンシャルが重視される「IT・外資・ベンチャー企業」
- 対人スキルが直結し、未経験から挑める「介護・サービス・販売職」
- 転職回数に悩む20代は、一人で抱え込まずプロの客観的視点を
20代の転職回数、平均は何回?データから見るリアルな実態
20代ですでに複数回の転職を経験していると、「自分は多すぎるのではないか」と不安になるものです。まずは公的機関のデータから、20代の転職事情と客観的な現在地を確認していきましょう。
20代の平均的な転職回数は「0〜1回」が多数派
終身雇用の前提が薄れ、働き方の多様化が進む現代において、20代で転職を選ぶことは決して珍しくありません。
実際に「転職を経験した人」に絞った厚生労働省のデータを見ると、20代の前半と後半で以下のような明確な傾向が確認できます。

| 転職回数(転職経験者) 【20~24歳の転職経験者】 1回:69.7%/2回:16.9%/3回:9.9%/4回:1.2%/5回:-/6回以上:1.2%/不明:1.1% 【25~29歳の転職経験者】 1回:49.3%/2回:23.9%/3回:17.8%/4回:5.9%/5回:2.0%/6回以上:1.0%/不明:0% 出典:「令和2年 転職者実態調査」(厚生労働省) |
この数値が示す通り、転職経験者に限って見ると、20代前半では「1回」が約7割を占めています。世の中にはまだ転職を経験していない(0回)20代も多く存在するため、それらの方を含めて考えれば、20代全体における転職回数は「0〜1回」にとどまる方が大半を占めると推測できます。
しかし注目すべきは、20代後半(25〜29歳)になると、2回以上の転職を経験している人の割合が半数近くまで一気に増加しているという事実です。
20代後半は、社会人としての基礎が身につき、自分に合う仕事や理想の働き方が明確になり始める時期にあたります。ミスマッチの解消や、より専門性を高めるためのキャリアアップを目的として、2回目、3回目の転職に踏み切る人が増えるのはごく自然な流れと言えます。したがって、世間的な平均が0〜1回だからといって、20代後半ですでに複数回の転職を経験しているご自身を「ダメなのでは」と過度に悲観する必要はありません。
<参考記事>
転職回数の平均は?年代別の実態と目安を解説
「危険ライン」は何回目から?企業が警戒するジョブホッパーの基準
客観的なデータから20代の転職事情が見えてきましたが、選考において企業が心理的なハードルを感じ始める「回数の目安」は確かに存在します。
一般的な採用市場の傾向として、20代での転職が「2回以内」に収まっていれば、それが決定的なマイナス要因として扱われるケースは稀です。特に20代後半であれば、仮に転職2回(3社を経験)であっても、1社ごとに一定期間の実務を積んでいることになるため、「社会人としての土台や基本的なビジネススキルはすでに備わっている」という肯定的な受け止め方をされることも少なくありません。
しかし、これが転職「3回以上」となると、企業の目は厳しくなる傾向があります。
<キャリアアドバイザーからのアドバイス>
明確に「この回数から絶対に受からない」という基準はありませんが、前述の通り、20代の場合は「転職3回」がマイナス評価に繋がるひとつの目安となります。短期間で職場を転々とするジョブホッパーの予備軍ではないかと警戒されるためです。書類選考の難易度が上がり、定着性についてより厳しく見極められるようになります。
とはいえ、回数だけで即座に不採用になるわけではありません。次章で詳しく解説する「企業側の懸念」を正しく理解し、それらを払拭する準備ができれば、回数の多さを乗り越えて内定を獲得することは十分に可能です。
転職回数が多い20代は不利?採用担当者が抱く「4つの懸念」
転職回数が多いと、「やっぱり選考で不利になるのかな」と不安を感じてしまいますよね。確かに、企業側も採用活動においていくつかの懸念を抱いているのは事実です。しかし、相手の本音を知ることは、選考を有利に進めるための第一歩になります。ここでは、採用担当者が経歴を見る際に気にしているポイントを一緒に確認していきましょう。
懸念1.「またすぐに辞めてしまうのでは?」
企業が真っ先に気にするのは、「自社で長く働き続けてくれる人物かどうか」という根本的な疑問です。
中途採用とはいえ、新しい社員を迎え入れて自走できる戦力へと育て上げるプロセスには、研修や現場のサポートなど相応の投資が伴います。だからこそ、短い期間で複数の会社を渡り歩いている履歴書を目にすると、「ウチに入社しても、些細な不一致を感じただけであっさりと見切りをつけてしまうのではないか」という疑念が生まれ、結果として選考のハードルが上がってしまうのです。
懸念2.「スキルが一貫しておらず、即戦力にならないのでは?」
一つの企業に留まる期間が短いと、業務の深い部分まで入り込み、確かな成果を残す前に辞めてしまっているのではと懸念されます。つまり、「広く浅い知識」しか持っていないと見なされやすいのです。
企業は新たな人材に対し、自社のビジネスを推進する戦力としての役割を求めています。それにもかかわらず、過去の経歴で全く異なる分野や職種ばかりを経験していると、「この人が自社でどんな強みを発揮し、どう貢献してくれるのか」という具体的なビジョンを面接官が描くことができず、採用を見送る原因となってしまいます。
懸念3.「人間関係や他責思考など、何らかの問題があるのでは?」
退職理由が「人間関係がうまくいかなかった」「会社が正当に評価してくれなかった」といった不満ばかりに偏っていると、企業側は「本人自身の仕事への向き合い方にも問題があるのでは」という疑念を抱きます。
どのような職場にも、ある程度の理不尽なことやストレスは付き物です。困難な壁に直面した際に、それを他責にして逃げ出してしまう「ストレス耐性の低さ」や「忍耐力のなさ」がないか、企業側は面接で厳しく見極めようとします。
懸念4.「キャリアプランや将来の目的が見えていないのでは?」
転職を繰り返す背景に、「ただ今の仕事が嫌だったから」「条件が良い会社があったから」といった目先の理由しかない場合、採用担当者は計画性がない人材というマイナスな印象を持ちます。
明確なキャリアビジョンを持たず、場当たり的に転職を繰り返しているように見えると、企業側から「入社後も同じ理由で辞めてしまうのではないか」と判断されやすくなります。過去の選択に対して、きちんとした目的意識を持っているかどうかが、面接で問われる重要なポイントです。
【プロの視点】九州・沖縄の地元企業は「転職回数」をどう見ている?
一般的な企業の懸念点をお伝えしましたが、実は九州・沖縄エリアの地元企業においては、企業の所在地や規模によって「転職回数」に対する捉え方が大きく異なると感じています。現場のリアルな実情として、エリア特有の傾向をご紹介します。
まずエリアの特性として、九州内の主要都市など人が集まりやすい地域では、応募者が多く企業側が「選べる状況」にあるため、定着性を重視して2〜3社を一つの目安とし、それ以上の回数になると選考のハードルが上がりやすい傾向があります。
一方で、地方のローカルエリアや郊外など、採用の母集団形成に苦戦している地域では状況が全く異なります。回数という条件だけで選考対象から外してしまうと誰も採用できないという現実があるため、たとえ転職回数が多くても、ただちに書類選考で落とされることは少ないのです。また、企業規模で見ても、大手企業は定着性を厳しく見る傾向がありますが、地元の中小企業は回数そのものよりも「これまでの転職に一貫した軸はあるか」「事情や目的を自分の言葉で説明できるか」といった人物面を重視して面接に呼ぶケースが多く見られます。エリアや企業規模によって求められる基準は変わるため、回数だけで画一的に落ち込む必要はありません。
転職回数が多くても「落ちる人」と「受かる人」の決定的な違い
厳しい目で見られることが多い転職回数ですが、実際には複数回の転職を経てスムーズに内定を獲得する20代の方もいらっしゃいます。両者の明暗を分ける決定的な違いは、一体どこにあるのでしょうか。それぞれの特徴を比較しながら、選考を通過するために欠かせない要素を紐解いていきましょう。
落ちる人の特徴:一貫性がなく、ネガティブな退職理由を繰り返す
書類選考や面接でお見送りになりやすい方に共通しているのは、これまでのキャリアに一貫性が見えず、退職理由が他責やネガティブな内容に終始している点です。
たとえば、1社ごとの在籍期間が短いにもかかわらず、「給与が低かった」「人間関係が合わなかった」「残業が多かった」といった不満だけをありのままに伝えてしまうケースが該当します。企業側からすると、「環境のせいにして逃げ出しているのではないか」「採用してもまた同じように不満を抱いて辞めてしまうだろう」と捉えられかねません。
また、転職のたびに業界や職種がバラバラで、なぜその仕事を選んだのかという軸が説明できない場合も、「自分に合う仕事がわかっていない」「ただ条件だけで会社を転々としている」と判断され、厳しい評価に繋がってしまいます。
受かる人の特徴:過去の選択を「経験(一貫した軸)」として語れる
一方で、複数回の転職を経験していても見事に希望の企業から内定を獲得する20代は、過去の退職を「単なる失敗」ではなく「経験の蓄積」として前向きに捉えているという特徴があります。
彼らは、「なぜ環境を変える必要があったのか」「それぞれの職場で何を学び、次にどう活かしたいのか」というプロセスを論理的に説明することができます。たとえば、「営業としての提案力を多角的に高めるために、あえて異なる業界に挑戦してきた」といったように、一見バラバラに見える経歴であっても、根底にある「転職の選択に共通する目的意識(=キャリアの軸)」を自分の言葉で語れるのです。
単なる現状への不満からの逃避ではなく、将来の目標に向けた「前向きなステップ」として転職を位置づけているため、面接官にも計画性や成長意欲が伝わり、回数の多さがむしろポジティブな評価へと変わります。
まずは立ち止まるべき?転職する・現職に留まるかの判断基準
転職回数がさらに増えることによる「書類選考通過の難しさ」や、それに伴う「収入不安定」といったリスクを考慮すると、本当に今すぐ動くべきか慎重な判断が必要です。焦って決断する前に、一度立ち止まってご自身の状況を客観的に見つめ直すことが大切です。ここでは、転職を進めるべきか、今の環境に留まるべきかの判断基準について一緒に確認していきましょう。
【今すぐ転職すべきか・踏みとどまるべきか 5つの診断チェックリスト】
以下のチェックリストを用いて、ご自身の現状と照らし合わせながら、一度踏みとどまるべきかどうかを見極めてみてください。
| □転職によって叶えたい「明確な目的(次の仕事で実現したいこと)」がある □現在の不満は、現職で自ら上司に相談したり行動を変えたりしても「絶対に解決できない」と言い切れる □「人間関係が悪い」「会社が合わない」など、転職理由が他責思考になっていない □これまでの転職で得た経験やスキルを、自分の言葉で具体的に説明できる □未経験職への挑戦などで一時的に年収が下がる可能性がある場合、それを受け入れる覚悟がある |
キャリアの軸(一貫した目的)が明確なら「転職」を視野に
チェックリストの内容を多く満たしており、「次の職場で何を実現したいか」という一貫した目的がはっきりと定まっている場合は、転職を前向きに検討してもよいでしょう。たとえば、これまでの経験を活かして次に挑戦したい職種が明確である場合や、現職の業務内容が明らかに心身の適性に合っておらず、これ以上続けることが困難な場合などが該当します。
ご自身の中で「なぜこの転職が必要なのか」という目的がブレていなければ、面接の場でも入社意欲や熱意として論理的に伝えることができ、ミスマッチのない転職を実現しやすくなります。
短期離職を繰り返す前に、まずは現職で「実績」を作る
一方で、チェックリストの項目にあまり当てはまらなかった場合は、焦って動かずに一度現職に留まるという選択も重要です。
短期離職を繰り返してしまうケースでは、一時的な感情や目先の待遇だけで動いてしまったり、実務経験が浅い段階で自己評価が過大になってしまったりする傾向が見受けられます。まずは今の職場で腰を据え、客観的に語れるだけの成果やスキルを身につけることが、結果的にご自身の市場価値を高める近道です。
また、衝動的に退職して離職期間(ブランク)を作ってしまうと、選考でさらに不利になるリスクも伴います。働きながら冷静に状況を整理し、実績を作る努力を重ねることが、将来的なキャリアの安定に繋がるでしょう。
<参考記事>
転職しない方がいいケースは?後悔しない判断基準と年代別解説
マイナスを武器に変える!転職回数が多い20代の選考突破テクニック
転職回数が多いと選考で不利になるのではと不安に思うかもしれませんが、伝え方次第でその経験は強力な武器に変わります。ここでは、企業側の懸念を払拭し、あなたならではの強みを最大限にアピールするための実践的なアプローチを解説します。書類作成から面接まで、選考を突破するための具体的なヒントを見ていきましょう。

【自己分析】キャリア全体を振り返り、転職の「軸」を見つける
選考対策の第一歩は、これまでのご自身の軌跡を客観的に見つめ直すことです。複数の会社を経験しているということは、それだけ多様な環境に身を置き、異なる業務や価値観に触れてきたという証でもあります。
まずは各社で得た経験や身につけたスキルを丁寧に棚卸ししてみてください。一見バラバラに見える経歴であっても、振り返ってみると「常に対人スキルを磨いてきた」「課題解決に向けた提案にやりがいを感じていた」など、共通する価値観や目指したい方向性が見えてくるはずです。この共通項から導き出される「一貫した目的意識」こそが、転職回数を前向きなストーリーに変えるための「キャリアの軸」となります。
<参考記事>
転職の軸とは?|面接での回答例文や練り上げるためのステップを紹介
【書類対策】在籍期間よりも「具体的な実績・スキル」を強調する
職務経歴書を作成する際は、「どれくらいの期間働いたか」よりも「その期間で何を成し遂げ、どんな能力を培ったか」へ読み手の視線を誘導する工夫が必要です。担当業務をただ並べるだけの書き方は避け、凝縮された期間内でいかに濃密な経験をしてきたかをしっかりとアピールしてください。
その際、定性的な言葉だけで表現するのではなく、客観的な指標を盛り込むことがカギとなります。「〇%のコスト削減」「月間〇件の新規開拓」といった定量的なデータを添えることで、あなたの残した足跡に明確な説得力が生まれ、企業側も自社での活躍をリアルに想像しやすくなります。
【退職理由】現状への不満を「ポジティブな願望」に変換する
20代の転職理由として、給与への不満や労働環境、人間関係の悩みなど、ネガティブな要素が上位を占めるのはごく自然なことです。しかし、面接の場でそのまま不平不満を伝えてしまうと、「また同じ不満を抱いて辞めてしまうのではないか」とマイナス評価に直結してしまいます。
過去の反省点や事実は素直に認めつつ、それを「次の職場で実現したいポジティブな願望」に変換して伝えるテクニックを身につけましょう。たとえば、「給与が低かった」という理由は「自分の成果が正当に評価される環境でさらに挑戦したい」と言い換えることができます。現状の不満を未来への意欲に繋げることで、仕事に対する熱意として受け取ってもらいやすくなります。
<参考記事>
退職理由と転職理由の違いやポイントは?思いつかないときのコツも解説!
【面接対策】矛盾のないストーリーと「長期定着」の意志を伝える
面接では、提出した書類の内容と発言に矛盾がないよう、一貫性を持たせることが非常に重要です。過去の退職理由、現在応募している志望動機、そして将来実現したいビジョンが一本の線で繋がっているかを事前に確認しておきましょう。
また、企業側が最も懸念している「短期離職のリスク」を払拭するために、今回は長く働き続ける意志があることをはっきりと伝えてください。そのためには、入念な企業研究に基づき、「他社ではなく、この会社だからこそ自分のキャリアプランを実現できる」という説得力のある理由を用意し、入社後のミスマッチを防ぐ姿勢を示すことが求められます。
現場のプロが教える!面接官の心を動かすスタンス
<キャリアアドバイザーからのアドバイス>
転職回数が多くても希望の企業へ入社できた方に共通しているのは、過去の転職を隠すのではなく、自らオープンにして「目的意識」を伝えるスタンスです。
履歴書や職務経歴書には直近の退職理由だけでなく、「1社目はこういう理由で選び、2社目はこれを目的として転職した」というように、すべての職歴に対する明確な理由をご自身で記載することをおすすめします。転職エージェントの推薦状に頼るのではなく、自分自身の言葉で「一貫したキャリアの目的」を書類に落とし込むことで、面接官に「この人は主体的にキャリアを築こうとしている」と納得してもらいやすくなり、選考の通過率を高めることに繋がります。
<参考記事>
転職回数が多いと面接で不利?転職理由を聞かれた際の回答例も紹介
【事例紹介】経歴の壁を乗り越えた!20代のキャリア再設計ストーリー
実際に経歴への不安を抱えながらも、プロのサポートを通じて最適な道を見つけた20代の方のエピソードをご紹介します。似たような境遇の事例から、状況を打破するヒントが見つかるはずです。成功の裏にあった具体的な要因にもご注目ください。
【転職成功事例】多様な経験を一本の線で繋ぎ、希望の職種へキャリアアップ
25歳という若さですでに2社(営業職、ITインフラ保守)を経験し、次が3社目となるHさんの事例です。年齢に対して転職のペースが早いうえに異業種への転職だったため、企業からは「定着性」や「キャリアの一貫性」を懸念されやすい状況でした。
Hさんは「上流のシステム開発に携わりたい」という強い希望を持っていましたが、選考にことごとく落ちてしまい、「もう諦めて別の職種を受けたほうがいいのではないか」と、転職の軸が完全にブレてしまっている状態でした。
そこで担当のキャリアアドバイザーは、「そもそもなぜシステム開発がしたいのか」という原点に立ち返るようアドバイスを行いました。これまでの転職を単なる失敗ではなく「本当にやりたいことを明確にするためのプロセス」として捉え直し、応募先の企業で将来どのようなビジョンを実現したいのかを徹底的に言語化するサポートを行いました。
当初、応募先企業が求めていた「IT実務経験3年以上」という要件に対し、Hさんの経験期間は満たない状態でした。しかし、アドバイザーが事前に企業側のニーズを深くリサーチし、Hさんの意欲やポテンシャルを企業へ直接アピールしました。面接の場でも、Hさん自身がこれまでの多様な経験と今後の明確なビジョンを論理的に伝えることができた結果、見事に希望のシステム開発職での内定を勝ち取りました。
【プロの視点】軸のないジョブホッパーはNG?現場の厳しい本音
先ほどの事例のように、転職回数が多くても「明確な目的」があれば成功に繋がりますが、一方でプロの目から見ると厳しい現実も存在します。プロのサポートがあればどんな状況でも必ず挽回できるというわけではなく、根底にはご自身のスタンスが問われます。実際に現場でサポートを行っているリクパーキャリアのキャリアアドバイザーに聞きました。
<キャリアアドバイザーからのアドバイス>
たとえば、営業をやってみて合わなかったから次は企画へ行き、企画も合わなかったからまた全く違う仕事へ…というように、一貫したキャリアの軸がなく、まさにジョブホッパー的に動いてしまっている方の場合は、私たちとしても企業へ推薦することは難しいのが正直なところです。転職回数が多いこと自体が問題なのではなく、なぜその選択をしたのかという『本人が納得できる理由』があるかどうかが最も重要です。とはいえ、「今の自分にはそんな立派な軸はない…」と不安に思うかもしれませんが、決して諦める必要はありません。まずはご自身の過去の経験を丁寧に振り返り、自分の中に眠る共通の「軸」を見つけ出すことから始めてみましょう。
転職回数が多い20代が活躍しやすいおすすめの仕事・業界
業界や職種によっては回数の多さをネガティブに捉えず、これまでの多様な経験や環境への適応力を高く評価してくれるフィールドも存在します。ここでは、過去の経歴にとらわれず、新たな強みを活かして活躍できる可能性が高いおすすめの選択肢をご紹介します。
圧倒的な実績で経歴を上書きできる「営業職(提案型)」
まず有力な候補となるのが、顧客の抱える問題に寄り添い、解決策を提示するスタイルの営業職です。この領域は結果がダイレクトに評価へ繋がるため、過去にどれだけ会社を移っていようと、「これからどれだけの利益を生み出せるか」という未来のパフォーマンスが最も重要視されます。
また、複数の業界や異なる企業風土を渡り歩いてきたからこそ培われた多角的な視点や、新しい環境に順応するスピードは、クライアントとの関係構築において大きなアドバンテージになります。成果に応じた歩合給(コミッション)を用意している会社も少なくないため、自身の成果次第で収入の伸びを期待しやすい環境が広がっているのも魅力です。
実力やポテンシャルが重視される「IT・外資・ベンチャー企業」
IT業界や外資系企業、成長スピードの速いベンチャー企業なども、転職回数が多い20代が活躍しやすい環境です。これらの業界や企業は、過去の経歴や在籍期間の長さよりも、「今の実力」や「将来のポテンシャル」をフラットに評価する傾向が見られます。
ビジネス環境の変化が激しい領域であるため、新しい知識を吸収する姿勢や、未知の環境への適応力が何よりも求められる領域です。複数の企業を渡り歩いてきた経験を「変化を恐れない行動力」としてポジティブにアピールできれば、過去の転職回数を気にされることなく、実力でキャリアを切り拓いていくことができると考えられます。
対人スキルが直結し、未経験から挑める「介護・サービス・販売職」
介護職やサービス業、販売職など、人と直接関わる仕事も有力な選択肢となります。これらの業界は常に高い人材需要があり、異業種・未経験からでも挑戦しやすい求人が豊富に用意されています。
大きな特徴は、これまでの多様な職場環境で培ってきたコミュニケーション能力や対人スキルが、日々の業務にそのまま直結しやすいという点です。さまざまな背景を持つ人々と接してきた経験は、現場での柔軟な対応力やホスピタリティとして活かすことができます。経歴そのものよりも人柄が評価されやすいため、これまでの経験をベースに新たなキャリアを築き直したい方にも適しています。
転職回数に悩む20代は、一人で抱え込まずプロの客観的視点を
20代での転職回数の多さに不安を感じる方は少なくありません。しかし今回お伝えしたように、これまでの経験を「一貫したキャリアの軸」としてポジティブに伝えられれば、採用担当者への強力なアピールポイントに変わります。
とはいえ、自分一人で過去の経歴を客観的に振り返り、面接官が納得するストーリーを組み立てるのは難しいものです。履歴書の書き方や面接での伝え方に悩んだ時は、一人で抱え込まずに転職のプロを頼ることも有効な選択肢です。
九州・沖縄エリアに特化した「リクパーキャリア」では、地元企業の採用事情を熟知したキャリアアドバイザーが、自己分析による強みの発見から選考対策まで専任でサポートいたします。過去の経験を強みに変え、理想の働き方を実現するための作戦を一緒に練りませんか。今後の方向性に迷っている方は、ぜひ一度リクパーキャリアの無料相談をご利用ください。
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- 監修者
- 髙野 智愛 (たかの ちより)
キャリアアドバイザー【国家資格 キャリアコンサルタント】
海外大学卒業後、大手製造小売企業に新卒入社。同人事部において年間400名を超える国内外の採用業務に従事。 その後、結婚・第2子出産を機に転職し、誰かのターニングポイントに関わりつつ、地元九州へ恩返しをしたいという想いからキャリアアドバイザーへ転身。 若手層を中心に、いち社会人として、時には女性として、母としてなど様々な視点から転職支援を行っています。
【国家資格 キャリアコンサルタント】