更新日[ 2026/07/26

総務転職は難しい?理由と未経験・経験者別の対策を解説

「総務に転職したいけれど、難しいと聞いて自信が持てない…」
そう感じて一歩を踏み出せずにいる方は多いのではないでしょうか。
確かに総務職への転職には、求人の少なさや即戦力を求められる傾向など、独自の難しさがあります。しかし、難しいとされる理由を正しく理解し、戦略的に準備すれば、内定を獲得することは十分に可能です。大切なのは「なぜ難しいのか 」を知り、自分に合った突破口を見つけることです。
本記事では、総務への転職が難しいといわれる理由を整理し、未経験者・経験者それぞれが内定を獲得するための具体的な対策をご紹介します。不安を感じている方こそ、ぜひ最後までお読みください。

この記事でわかること

  • 総務転職が「難しい」といわれる本当の理由
  • 採用担当者に評価される経験
  • 選考を通過する志望動機の作り方と面接対策

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目次

  • 総務転職が難しいといわれる本当の理由
    • 求人数が少なく倍率が高い
    • スキルや成果が数字で表しにくい
    • 社内の配置転換で充足しやすい
  • 総務職の全体像
    • 業務内容
    • 求められる役割
    • やりがいと将来性
  • 採用担当者が評価するポイント
    • 総務・管理部門での実務経験
    • ITツールの活用スキル
    • コミュニケーション・調整力
    • 変化に対応し学び続ける姿勢
  • 総務転職に有利な資格
    • 社会保険労務士、ビジネス・キャリア検定
    • メンタルヘルス・マネジメント検定
    • 日商簿記2級以上
  • 未経験から総務を目指す!4つのアプローチ
    • 中小・ベンチャーで未経験募集を狙う
    • これまでの経験と総務スキルの共通点を見つける
    • 資格取得で学習意欲を示す
    • アシスタントから段階的に経験を積む
  • 経験者こそ要注意!3つの備え
    • 幅広い業務経験を「強み」として整理する
    • 企業規模による役割の違いを把握する
    • 年収アップが難しい理由と交渉の進め方を理解する
  • 採用担当者に響く「志望動機」の組み立て方
    • 志望動機に欠かせない3つの要素
    • 【経験者向け】即戦力を伝える例文
    • 【未経験者向け】ポテンシャルを伝える例文
  • 面接で強みを伝えきるコツ
    • 部署をまたぐ折衝経験の伝え方
    • 機密情報を扱う責任感の示し方
    • よく聞かれる質問への答え方
  • 【キャリアアドバイザーに聞く】総務転職の成功事例
    • 異職種から総務への転職を果たしたAさん(20代後半)
    • 強みを絞り込んで内定を獲得したYさん(30代後半)
  • 総務転職についてよくある質問
    • 総務の仕事は残業が多く大変ですか?
    • 総務は待遇や職場環境に恵まれていますか?
    • 未経験でも実際に採用されるものですか?
  • 総務転職は正しい準備で実現できる
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総務転職が難しいといわれる本当の理由

総務職への転職を目指すにあたり、まずは「なぜ難しいのか」という背景を正しく理解しておくことが大切です。難しいといわれる理由には、総務職ならではの構造的な要因があります。まずはその実態を整理していきましょう。

総務転職が難しいといわれる本当の理由No.93

求人数が少なく倍率が高い

総務転職が難しいといわれる最も大きな理由が、求人数の少なさです。

総務は直接利益を生み出す部門ではないため、多くの企業が最小限の人員で運営しています。1社あたりに配置される総務担当者は1〜数名程度で、営業や販売のように「人を増やせば成果が増える」職種ではありません。そのため、既存の担当者が退職・異動しない限り、新たな募集が発生しにくい「欠員補充型」の採用構造になっています。

こうして生まれる数少ない求人に対して、応募は一箇所に集中します。総務は職場環境が安定しやすく、全社の動きを把握できるやりがいもあることから、人気の高い職種です。その結果、1つのポジションに数十名の応募が集まることも珍しくなく、必然的に競争率が高くなるのです。

スキルや成果が数字で表しにくい

2つ目の理由は、総務の仕事は成果を数字で示しにくいという点です。

たとえば販売職や企画職であれば、達成した数値や生み出した成果物が実績として残ります。一方、総務が担うのは「社内が滞りなく回る状態」を保つ仕事であり、その多くは、トラブルを未然に防いだり、日々の業務を安定して支えたりといった、形に残りにくい貢献です。

そのため、周囲からは「できていて当たり前」と受け取られやすく、面接や書類で自分の実績をどう伝えればよいか悩む方が少なくありません。総務の難しさは、実力そのものよりも、その実力を採用担当者に伝わる形で示しにくい点にあるといえます。

社内の配置転換で充足しやすい

3つ目の理由は、総務のポジションが社内異動で埋まりやすいことです。

転職を目指す側からは見えにくいのですが、総務の欠員が出たとき、多くの企業はまず社内に目を向けます。すでに自社の事情を理解している人材を社内から起用するほうが、一から育てるよりもスムーズなためです。この傾向は、特に大企業ほど強くなります。

その結果、総務の求人は外部の市場に出てくる前に社内で埋まってしまうことも多く、一般に公開される求人は限られる傾向にあります。

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総務職の全体像

転職を成功させるには、採用担当者に「この業務を任せられる」と感じてもらえるだけの業務理解が欠かせません。ここでは、総務職の具体的な仕事内容と企業内での役割、そして将来性を整理していきます。

業務内容

総務は、ほかの部署が受け持たない業務を幅広く引き受ける職種で、担当する仕事は多岐にわたります。大きく分けると、次のような領域があります。

  • 職場環境・モノの管理…オフィスや設備の維持管理、備品・機器の手配
  • 社員のサポート…福利厚生の運用、勤怠管理、社内行事の企画・運営、慶弔対応
  • 対外・文書対応…来客・電話応対、郵送物の管理、契約書や社内文書の整備
  • 経営に関わる業務…株主総会・取締役会の運営サポート、社内規程の整備

さらに近年は、働き方改革への対応やBCP(事業継続計画)の策定など、経営に一歩踏み込んだ業務を任される場面も増えています。ただし、どこまでを総務が担うかは企業によってさまざまです。大企業では人事や経理と役割が分かれている一方、中小企業では総務がそれらを兼ねることも珍しくありません。

求められる役割

総務は、特定の部署だけを担当するのではなく、社内のあらゆる部署が円滑に働けるよう、裏側から全体を支える役割を担っています。各部署のあいだに立って調整を行い、必要な環境や仕組みを整える、いわば社内の調整役です。

扱う業務が幅広いことから「ゼネラリスト」と呼ばれることもあります。さらに、社内のルールや法令が守られるよう目を配り、トラブルの芽を早めに摘む役目も担っており、こうした地道な働きが会社の安定した運営を支えています。

やりがいと将来性

総務のやりがいは、多様な業務を通じて会社全体を支えている手応えを感じられる点にあります。働きやすい環境づくりや業務の改善など、組織の課題を解決する場面が多く、自分の仕事が役立っていると実感しやすい職種です。

将来性という観点でも、総務は今後も一定の需要が見込まれる職種です。人が働く場所である以上、社員同士の調整やルールの整備といった、人の手を介する業務がなくなることは考えにくいためです。近年はむしろ、DXの推進やテレワークへの対応、コンプライアンス強化といった新しいテーマが加わり、総務が関わる領域は広がりを見せています。こうした経験は人事や労務といった隣接分野にも通じるため、その後のキャリアの幅を広げやすいことも、総務職ならではの魅力です。

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採用担当者が評価するポイント

難しいといわれる総務転職でも、自分の経験やスキルを正しく整理すれば、採用の可能性は高まります。では、採用担当者は応募者のどこを見ているのでしょうか。評価されやすいポイントを確認していきましょう。

総務・管理部門での実務経験

まず評価されやすいのが、総務や管理部門での実務経験です。総務を含む管理部門は少数精鋭で運営されることが多く、入社後すぐに動ける即戦力へのニーズが高い傾向にあります。そのため、応募先のポジションと近い業務を経験している応募者は、高く評価されやすくなります。

これは総務経験者に限った話ではありません。人事・経理・法務といった他の管理部門での経験も、総務が担う業務と重なる部分が多く、評価の対象になります。

ITツールの活用スキル

データの管理や集計、書類の作成など、総務の業務ではPCスキルが日常的に求められます。なかでもExcelを使いこなせるかどうかは、評価に差がつきやすいポイントです。

たとえば、手作業で行っていた集計を自動化して時間を短縮したり、散らばったデータを見やすく整理したりと、業務を効率化した経験があれば、入社後すぐに実務で活躍できる印象を与えられます。近年は、電子契約や経費精算といったクラウドサービスを扱える人材の需要も高まっており、こうしたツールへの対応力も強みになります。

コミュニケーション・調整力

総務は、法務・経理・人事・営業など、社内のあらゆる部署と関わりながら業務を進めます。そのため、関係者を巻き込みながら物事をまとめる調整力は、総務職ならではの評価ポイントです。

とりわけ、営業や接客の経験がある応募者が持ち味を発揮しやすい部分でもあります。人と関わるなかで培った調整力やコーディネート力は、異職種からの応募者であっても評価されやすい強みといえるでしょう。

変化に対応し学び続ける姿勢

法改正やシステムの刷新など、総務を取り巻く環境は常に変化しています。そのため、新しい知識を吸収し、変化に柔軟に対応できる姿勢が重視されます。

特に未経験者の場合は、実務経験よりもポテンシャルを見られることが多くなります。資格の勉強や新しいツールの習得など、学ぶ意欲の高い応募者は、適性の面でも好印象につながりやすい傾向にあります。

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総務転職に有利な資格

スキルや経験に加えて資格を取得しておくと、採用担当者へのアピール材料が増えます。ここでは、総務転職で評価されやすい代表的な資格を紹介します。

<参考記事>
転職に有利な資格は?20代30代40代向け業界別おすすめを解説

社会保険労務士、ビジネス・キャリア検定

労務や人事に関わる知識を証明できる資格は、総務転職で大きな強みになります。

社会保険労務士は、労働法や社会保険に関する専門知識を証明できる国家資格です。難関資格ではありますが、取得していれば労務領域の専門性が高く評価され、人事を兼務する総務ポジションでは特に信頼につながります。

一方、ビジネス・キャリア検定は、より取り組みやすい選択肢です。社内管理・社外対応・経営サポートといった総務の実務に沿った内容が問われ、2級・3級から自分のレベルに合わせて挑戦できます。まずは検定から知識を固め、段階的に上位資格を目指すのも一つの方法です。

メンタルヘルス・マネジメント検定

従業員のメンタルヘルスケアは、いまや企業の重要な課題です。メンタルヘルス・マネジメント検定は、職場のメンタルヘルス対策に関する知識を証明できる資格です。

総務は社員の相談窓口や安全衛生活動を担う場面もあるため、この資格があると、ハラスメント対策や働きやすい職場環境づくりに貢献できる人材として評価されやすくなります。人を支える視点を持っていることを示せる点で、総務職と相性のよい資格といえるでしょう。

日商簿記2級以上

経費の処理や予算の管理など、総務の仕事にはお金に関わる場面が少なくありません。日商簿記は、その土台となる会計の知識を客観的に示せる資格です。

とくに、経理を兼ねる総務ポジションでは、日々の会計処理を任せられる人材として評価されやすくなります。目安となるレベルは2級以上で、企業のお金の流れを読み解く力が身についていることの裏づけになります。

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未経験から総務を目指す!4つのアプローチ

「未経験では難しい」と感じている方でも、正しい戦略で臨めば総務職への転職の可能性は十分にあります。ここでは、採用される可能性を高めるための4つの具体的なアプローチを紹介します。

未経験から総務を目指す 4つのアプローチNo.93

中小・ベンチャーで未経験募集を狙う

未経験者を受け入れる総務求人は、大企業よりも中小企業やベンチャー企業に多く見られます。こうした企業では、総務部門をこれから整えていく段階にあることも多く、即戦力よりも意欲やポテンシャルを重視し、入社後にじっくり育てることを前提に採用するケースがあるためです。

反対に、規模の大きい企業ほど即戦力志向が強まり、経験者が優先されやすくなります。そのため、いきなり大手企業の総務をゴールに定めると、難易度は一気に高まります。まずは中小・ベンチャーで実務経験を積み、そこから徐々にステップアップを目指す道筋が現実的といえるでしょう。

これまでの経験と総務スキルの共通点を見つける

未経験だからといって、ゼロからのスタートというわけではありません。前職で培ったスキルのなかには、総務業務に活かせるものが数多くあります。

たとえば、周囲と円滑に連携するコミュニケーション力や、複数の業務を並行して進める段取り力は、さまざまな部署の調整役を担う総務で重宝されます。また、資料作成やデータ管理で身につけたPCスキルも、総務の日常業務に直結します。

ポイントは、こうした前職の経験を、総務の具体的な業務と結びつけて説明できるよう整理しておくことです。「この経験は総務のどの場面で役立つのか」を自分なりに言葉にできれば、未経験というハンデは十分に埋められます。

<参考記事>
キャリアチェンジとは?未経験転職を成功させるポイントと年代別戦略

資格取得で学習意欲を示す

実務経験がない分、未経験者にとって資格の取得は有効な一手になります。資格そのものが知識の裏づけになるだけでなく、「自ら学んで総務を目指している」という本気度と適性を示すシグナルになるためです。

採用担当者は、未経験者に対して実務力よりもポテンシャルや意欲を重視する傾向があります。そのため、転職活動と並行して資格の勉強に取り組んでいること自体が、前向きな評価につながります。(総務転職で評価されやすい具体的な資格は、前章「総務転職に有利な資格」を参考にしてください。)

アシスタントから段階的に経験を積む

最初から責任ある総務のポジションを狙うとハードルが高い場合は、まず総務アシスタントや総務事務といった補助的な立場から入り、実務経験を積んでいく方法も有効です。

こうした職種から始めれば、実際の業務を通じて総務の仕事を身につけながら、少しずつ担当できる範囲を広げていけます。いきなり理想のポジションを目指すのではなく、まずは総務としての第一歩を踏み出すことを優先する。そう考えると、未経験からのキャリアの道筋も見えてきます。

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経験者こそ要注意!3つの備え

総務の経験があるにもかかわらず、「うまくアピールできなかった」という失敗は珍しくありません。経験者だからこそ陥りやすい落とし穴があります。ここでは、事前に押さえておきたい3つの備えを解説します。

幅広い業務経験を「強み」として整理する

総務経験者が悩みやすいのが、職務経歴書のまとめ方です。総務は担当業務が幅広いため、経験を並べるほど内容がぼやけ、強みが伝わりにくくなることがあります。

そこで意識したいのが、自分が特に力を入れてきた領域を一つか二つに絞り込むことです。オフィスや施設の管理、株主総会・社内行事の運営、社内規程やBCPの整備、IT・DX推進など、これまでの経験のなかで最もアピールできる分野を選びましょう。たとえば「ファシリティ管理やオフィス環境整備を中心に担当し、なかでもオフィス移転の際にはリーダーとしてプロジェクトを主導しました」というように、一つのテーマを掘り下げて語るほうが、面接官の記憶に残ります。経験の幅を並べるよりも、特定分野での踏み込んだ実績を見せられるか。ここが、経験者の選考では評価を大きく左右します。

企業規模による役割の違いを把握する

見落とされやすいのが、企業規模によって総務の業務範囲が大きく変わるという点です。規模の大きい企業では、施設管理担当や株主総会担当といったように役割が分かれていることが多いのに対し、中小・ベンチャーでは少人数で総務業務の全般を引き受けるのが一般的です。

そのため、大きな企業で特定の業務を専門的に担ってきた方が、中小企業に移ると「これも総務の仕事なのか」と戸惑うことがあります。転職を考える際は、自分がこれまでどの業務を、どの程度の深さで経験してきたのかを一度整理しておくとよいでしょう。経験の少ない領域があれば、それを隠さず「入社後に身につけていきたい」と前向きに伝える姿勢が、かえって信頼につながります。

年収アップが難しい理由と交渉の進め方を理解する

総務職は、成果を数値で示しにくいこともあり、他の職種と比べて給与が大きく上がりにくい傾向があります。年収アップだけを目的に転職活動を進めると、希望の条件に出会えないまま行き詰まるケースも少なくありません。

もし年収アップを目指すのであれば、そのための道筋をあらかじめ描いておくことが欠かせません。たとえば、より規模の大きい企業や上位のポジションへ移る、社会保険労務士のような資格で専門性を高める、DX推進など付加価値の高いスキルを武器にするといった方向性が考えられます。いずれにせよ、まず「どんなキャリアを目指すのか」を定めたうえで転職先を探すことが、遠回りに見えて近道になります。

<参考記事>
転職で年収アップは可能?相場と成功させるコツをプロが解説

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採用担当者に響く「志望動機」の組み立て方

書類選考を突破するには、採用担当者の目に留まる志望動機が欠かせません。ここでは、志望動機を組み立てるうえで押さえたいポイントと、経験者・未経験者それぞれの例文を紹介します。

<参考記事>
【例文つき】転職理由と志望動機の違いとは?一貫性のある履歴書の書き方

志望動機に欠かせない3つの要素

説得力のある志望動機には、次の3つの要素を盛り込むことが大切です。

1.なぜ総務なのか
数ある職種のなかで、なぜ総務を選んだのか。きっかけとなった経験や思いを具体的に語ることで、消去法ではない前向きな動機が伝わります。

2.なぜその会社なのか
「総務ならどこでもよい」という印象を避けるため、その企業だからこそ志望する理由を示します。企業研究をもとに、事業内容や成長フェーズに触れられると効果的です。

3.自分がどのように貢献できるのか
これまでの経験やスキルを、応募先でどう活かせるのかを具体的に伝えます。

この3点がそろって初めて、「この人に任せてみたい」と思ってもらえる志望動機になります。

【経験者向け】即戦力を伝える例文

総務経験者の場合は、具体的な担当業務と改善実績を盛り込み、即戦力であることを伝えるのがポイントです。

前職では総務として、オフィス環境の整備や備品管理、社内行事の企画・運営、社内規程の整備まで幅広く担当してまいりました。なかでもオフィスのレイアウト変更や備品管理の仕組みづくりに力を入れ、管理業務の効率化を実現しました。今後は、より社内環境の整備や制度づくりに深く関われる貴社で、これまでの経験を活かしながら、社員の皆さんが働きやすい環境づくりに貢献したいと考え、志望いたしました。

実績は必ずしも大きな数字である必要はありません。「どんな課題に、どう取り組み、どう改善したか」という流れが伝われば、十分に評価されます。

【未経験者向け】ポテンシャルを伝える例文

未経験者の場合は、前職で培ったスキルが総務にどう活きるかを示し、学ぶ意欲とあわせてポテンシャルを伝えることがポイントです。

前職では営業職として、社内外の多くの関係者と調整しながら業務を進めてまいりました。その過程で、各部署を支え、社内が円滑に回る環境をつくることにやりがいを感じ、総務としてキャリアを築きたいと考えるようになりました。総務は未経験ですが、営業で培った調整力と段取り力は、部署間の橋渡しを担う総務業務に活かせると考えております。現在はビジネス・キャリア検定の取得に向けて勉強しており、早期に業務を習得し、貴社の働きやすい職場づくりに貢献してまいります。

「なぜ総務か」を前向きに語り、前職の経験との接点を示すことで、未経験でも納得感のある志望動機になります。

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面接で強みを伝えきるコツ

書類選考を通過しても、面接でうまく評価されずに終わってしまうケースは少なくありません。採用担当者が総務職の選考で見ているポイントを押さえ、伝え方を準備しておきましょう。

部署をまたぐ折衝経験の伝え方

総務は、法務・経理・人事・営業といった社内のさまざまな部署と関わりながら仕事を進めます。そのため面接では、立場の異なる関係者とどう折り合いをつけてきたかが問われます。

このとき、「各部署と協力して進めました」といった説明だけでは、具体性に欠け印象に残りません。伝えるべきは、どのような立場の人と、どんな意見の食い違いがあり、それをどう乗り越えたのかという中身です。たとえば、全社で使う書類の管理方法を統一する際、部署ごとにやり方が異なって反発が生じたものの、それぞれの担当者から現状を丁寧に聞き取り、全員が使いやすい共通のルールにまとめて合意を得た——このように場面が目に浮かぶエピソードを用意しておくと、説得力が格段に増します。

機密情報を扱う責任感の示し方

総務は、社員の個人情報や給与、経営に関わる情報など、扱いに注意を要する情報に日常的に触れる職種です。だからこそ採用担当者は、「安心して情報を任せられる人物か」という目で応募者を見ています。

守秘意識の高さは、面接での何気ない発言に表れます。たとえば、前職で知った社内の事情を必要以上に話してしまったり、以前の職場への不満を口にしたりすると、それだけで「情報管理が甘いのでは」と受け取られかねません。前職について話すときも、話してよい範囲を意識し、情報を大切に扱う姿勢がにじむよう心がけましょう。

よく聞かれる質問への答え方

総務の面接では、「なぜ総務の仕事を選んだのか」「なぜこの会社なのか」といった定番の質問に加え、「入社後にどんな形で力になれると考えているか」を掘り下げて聞かれることがあります。「前職で工夫して取り組んだこと」を問われるケースも少なくありません。

いずれの質問も、答えを事前に用意できているかで印象が変わります。求人内容などから、その会社がいま総務に何を求めているのかを予想し、自分の経験と重ねて答えを準備しておきましょう。言われたことをこなすだけでなく、自分から課題を見つけて動いてきた経験を交えられると、採用担当者の評価は高まります。

<参考記事>
転職の面接でよく聞かれることとは?定番の質問と回答例を解説

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【キャリアアドバイザーに聞く】総務転職の成功事例

ここでは、これまでリクパーキャリアがご支援してきた方の中から、総務への転職を成功させた2つの事例を、担当したキャリアアドバイザーの声とともにご紹介します。

異職種から総務への転職を果たしたAさん(20代後半)

前職は人事部で採用業務を担当されていたAさんの事例です。総務の専任としての実務経験はありませんでしたが、社内行事の企画など、総務に近い業務に一部携わったご経験がありました。

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Aさんは、未経験者のポテンシャルや意欲を柔軟に評価してもらいやすい中小企業・ベンチャー企業に狙いを定めて転職活動を進めました。事前の面接対策では、私と一緒に「これまでの経験と総務スキルの共通点」を徹底的に洗い出しました。人事の採用活動で培った「各部署の要望をまとめる調整力」や、社内行事の運営で見せた「段取り力」は、まさに総務で求められるコミュニケーションスキルそのものです。Aさんはこれらをしっかりとご自身の言葉で言語化して面接に臨みました。

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面接本番では「社内制度の企画など、新しい取り組みに挑戦したい」という意欲をアピールしたのですが、ここで面接官から「企画も大事ですが、総務には細々とした既存の定型業務もたくさんあります。そこは大丈夫ですか?」と少し懸念を持たれてしまいました。面接後、私から企業へすぐにフォローを入れ、「人事時代から細かな事務処理や関係各所への地道な調整をコツコツとこなしており、泥臭い業務も責任を持ってやり遂げられる適性があります」と補足したところ、無事に懸念が払拭されました。

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結果として、共通する強みとポテンシャルが高く評価され、見事内定を獲得。異職種の経験を総務のスキルに翻訳し、企業規模を見極めてアピールすることの重要性がわかるエピソードです。

強みを絞り込んで内定を獲得したYさん(30代後半)

メーカーの総務として幅広く経験を積まれてきたYさんの事例です。Yさんは面接の場に少し苦手意識を持たれており、事前の模擬面接でも緊張から言葉に詰まってしまうことがありました。

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総務経験者は担当業務が多岐にわたるため、面接で「あれもこれもやりました」と漠然と語ってしまいがちです。そこで事前の対策では、Yさんの幅広い経験の中から、採用担当者がとくに高く評価する「コミュニケーション・調整力」に焦点を絞って強みを整理しました。具体的には、過去のオフィス移転プロジェクトで発揮した「社内の各部署や外部業者を巻き込んでいくコーディネート力」です。

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実は応募先企業は、まさに大規模なオフィス移転を控えており、部署横断で関係者と折衝できる人材を探していました。面接本番では緊張されていたようですが、事前に整理した「部署をまたぐ折衝経験」を具体的なエピソードでしっかりと伝えきることができました。面接官からは「様々な部署の意見をまとめ上げる調整力が、まさに今の弊社に必要だ」と高く評価され、見事採用となりました。

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幅広い実務経験をただ羅列するのではなく、企業のニーズに合わせて強みを整理し、折衝経験を具体的なエピソードで語ることの大切さを、改めて感じた事例です。

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総務転職についてよくある質問

総務職への転職を検討している方から寄せられる質問にお答えします。疑問を解消したうえで、次のアクションへ進みましょう。

総務の仕事は残業が多く大変ですか?

企業の規模や会社によって差がありますが、特に中小企業の総務は「何でも屋」になりやすく、想像以上に忙しくなることがあります。備品の故障対応や慶弔対応といった突発的な業務も発生するため、計画どおりに一日が進まないことも少なくありません。そのため、状況に応じて臨機応変に動ける対応力が求められる仕事だといえます。

総務は待遇や職場環境に恵まれていますか?

企業によって差はありますが、総務は営業職のように数値目標を課されることが少ないため、その意味でのプレッシャーは比較的小さい職種といえます。日々の業務も定常的なものが中心となりやすく、落ち着いて働きやすいと感じる人もいます。有給休暇の取りやすさや柔軟な勤務制度が整った職場であれば、生活と仕事のバランスも保ちやすいでしょう。ただし、働きやすさの実態は会社ごとに大きく異なるため、求人情報や面談の場で具体的に確認しておくことをおすすめします。

未経験でも実際に採用されるものですか?

可能性はあります。特に、未経験者のポテンシャルを重視する中小企業やベンチャー企業では、意欲や前職で培った汎用的なスキルが評価され、採用に至るケースがあります。ただし、経験者が優遇されやすいのも事実です。だからこそ、応募先を見極めたうえで、これまでの経験を総務にどう活かせるかを整理して伝えることが、採用の可能性を高めるポイントになります。

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総務転職は正しい準備で実現できる

総務への転職は、求人の少なさや成果の見えにくさといった総務職ならではの理由から、決して簡単ではありません。しかし、その難しさの正体を理解し、正しく準備を進めれば、採用の可能性は着実に高まります。

本記事では、難しいといわれる理由の整理から、採用担当者が評価するポイント、有利な資格、未経験者・経験者それぞれの戦略、そして志望動機や面接での伝え方まで解説してきました。まずは自分がどの立場にあるのかを見極め、これまでの経験を総務にどう活かせるかを整理することから始めてみましょう。

とはいえ、自分の強みの棚卸しや、非公開求人を含む求人探し、選考対策を一人で進めるのは、簡単なことではありません。そんなときは、転職のプロに相談することも有効な選択肢です。

リクパーキャリアには、九州・沖縄エリアの転職事情に精通したキャリアアドバイザーが在籍しています。「自分の経験が総務で通用するのか知りたい」「どんな求人を狙えばいいか整理したい」という段階からでも構いません。総務への転職に不安を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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監修者
下﨑 和志 (しもざき かずし)

人材エージェント事業部 マネジャー【国家資格 キャリアコンサルタント】

リクルーティング・パートナーズ株式会社 人材エージェント事業部 マネジャー。事業会社人事を経て、結婚・第一子誕生を機に地元福岡へUターン転職。ハイキャリアから次世代リーダーまで幅広い層の転職を支援。【国家資格 キャリアコンサルタント】

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