更新日[ 2026/09/30 ]
【テンプレートと例文付き】エンジニアの職務経歴書の書き方
「開発の経験は積んできたものの、職務経歴書にどう書けば伝わるのか分からない」「参画したプロジェクトが多く、どこまで書くべきか迷ってしまう」
エンジニアの方から、こうしたご相談をいただくことは少なくありません。職務経歴書は、扱った言語やツールを並べるだけでは、実際の経験の深さが採用担当者に伝わりにくいものです。
本記事では、職務要約から自己PRまで項目別の書き方を、記入例やテンプレートとあわせて解説します。技術力や経験を正確に伝えるポイントを押さえて、書類選考の通過につなげましょう。
この記事でわかること
- 職務経歴書で採用担当者が見ているポイント
- 項目別の書き方とテンプレート
- もったいない書き方の例
目次
- 【Word無料ダウンロード】エンジニア向け職務経歴書テンプレート
- 採用担当者はエンジニアの職務経歴書のどこを見ている?
- 実績・担当工程・スキルの3点で判断される
- 課題に対してどう動いたかで自走力を判断される
- 【項目別】エンジニアの職務経歴書 記入例とポイント
- 職務要約:実務年数と得意領域を簡潔にまとめる
- 職務経歴:プロジェクト単位で新しい順に並べる
- テクニカルスキル:経験年数とレベル感を表で示す
- 保有資格:応募先の業務に関係するものを選んで書く
- 自己PR:応募先で活かせる強みを選んで示す
- 「職務経歴」欄で技術と実績を伝える書き方
- 開発環境は体制や規模まで含めて書く
- どの工程をどこまで担当したかを書く
- 成果は「何を変えたか」とセットで書く
- 社名を書けない案件は業種と規模で表す
- 【キャリアアドバイザーに聞く】強みを取りこぼさない職務経歴書作成のコツ
- 【実例紹介】経験の不足や懸念点をアピールの工夫でカバーした2つのケース
- 案件期間の短さを「知識の広さと環境適応力」で強みに変えたAさん
- 実務経験不足を「学習意欲」で補ったBさん
- 提出前に確認しよう!もったいない書き方4例
- 技術名を並べるだけで期間やレベルがない
- 面接で語れない内容を書いている
- 情報を詰め込みすぎている
- 技術名を公式の表記どおりに書いていない
- スキルの伝え方を工夫してエンジニア転職を成功させよう
【Word無料ダウンロード】エンジニア向け職務経歴書テンプレート
エンジニアの職務経歴書は、参画したプロジェクトごとに開発環境や担当範囲を書き分けるため、表形式のフォーマットが適しています。まずはひな形を手元に用意して、記事内の解説と照らし合わせながら作成を進めていきましょう。

こちらのテンプレートには、「職務要約」「活かせる経験・知識・技術」「職務経歴」「テクニカルスキル」「保有資格」「志望動機」「転職理由」「自己PR」の8つの欄があります。職務経歴の欄はプロジェクト単位で区切る形にしているため、担当したフェーズや使用した技術を案件ごとに整理できます。
Word形式のファイルは記入例を入れた状態で配布していますので、ご自身の経歴に書き換えてお使いください。
採用担当者はエンジニアの職務経歴書のどこを見ている?
採用担当者が限られた時間で確かめたいのは、技術の一覧そのものではなく、入社後に活躍する姿が想像できるかどうかです。書き始める前に、読み手が何を判断材料にしているのかを押さえておきましょう。
実績・担当工程・スキルの3点で判断される
採用担当者が職務経歴書で見ているポイントは、大きく分けて3点あります。これまでの開発実績、経験のある工程、そして扱えるスキル(開発言語やデータベースなど)です。この3点がそろって初めて、担当してきた範囲の広さと、技術を扱える深さの両方が読み取れるためです。
裏を返すと、この3点が読み取れない書類は、評価の土台に乗りません。たとえば「システム開発に従事」とだけ書かれていても、要件定義から関わったのか、実装だけを任されていたのかが分かりません。同じ「開発経験5年」でも、担当してきた工程によって任せられる仕事は変わります。
参画したプロジェクトが多い方は、ここでもうひとつ注意が必要です。どの案件も同じ濃さで書かれていると、いちばん伝えたかった実績がほかの案件に紛れて、読み手に見落とされてしまいます。案件の選び方については、後述の「提出前に確認しよう!もったいない書き方4例」でお伝えします。
課題に対してどう動いたかで自走力を判断される
「何ができるか」と並んで確認されているのが、「課題に対してどう動いたか」です。担当したプロジェクトの書き方からは、技術力そのものだけでなく、仕事への関わり方も伝わります。
たとえば、任された作業を指示どおりにこなしてきたという書き方と、問題点を自分で見つけて改善まで進めたという書き方では、読み手が受け取る印象は変わります。後者のように、扱った技術だけでなく、プロジェクトが抱えていた課題とそれにどう対処したかまで書かれていれば、自発的に動ける人材であると伝わりやすくなるでしょう。
技術要件を満たしているかは、入社後に活躍できるかを見極める材料の一部にすぎません。採用担当者は、会社が抱える課題を解決してくれる人かどうかも、職務経歴書から読み取ろうとしています。
【項目別】エンジニアの職務経歴書 記入例とポイント
職務経歴書は欄ごとに果たす役割が異なり、同じ内容を書いても評価される場所とそうでない場所があります。ここでは各項目に何を書くのか、記入例とあわせて確認していきましょう。
職務要約:実務年数と得意領域を簡潔にまとめる
職務要約は、書類の冒頭でこれまでの経歴を端的にまとめる欄です。「実務年数」「得意領域」「最も伝えたい実績」を一つの流れで示し、採用担当者に「自社が求める経験を持っていそうだ」と感じてもらうことを目指します。
書類の続きをじっくり読んでもらえるかどうかは、この冒頭の数行にかかっています。注意したいのは、自己アピールを詰め込みすぎないことです。成果を語る欄は別に用意されているため、ここでは経歴の骨格を簡潔に示すにとどめます。
経歴が長い方ほど、すべての経験に少しずつ触れようとして、文章が長くなる傾向があります。職務要約では、応募先の求人と重なる経験や実績を選んで書くと、伝えたいことがぼやけません。
<記入例>
大学卒業後、SIerである株式会社〇〇に入社し、約8年間にわたり業務システムの開発に従事してきました。製造業向けの生産管理システムを中心に、詳細設計から実装、テストまでを担当しています。Java(Spring Boot)とOracle Databaseを用いたサーバーサイドの開発を得意としています。直近の3年間は5名規模のチームでサブリーダーを務め、要件定義の段階から顧客との打ち合わせに参加するほか、メンバーのコードレビューや進捗管理を通じて、チーム全体の品質と納期を支える役割を担っています。
<参考記事>
職務経歴書の「職務要約」の書き方は?例文と通過率UPのポイント
職務経歴:プロジェクト単位で新しい順に並べる
職務経歴の欄は、新しい経歴から順に並べる「逆編年体形式」が適しています。IT分野は技術の移り変わりが早く、採用担当者が最初に確認したいのは直近で扱っていた技術だからです。古い順に並べると、最後まで読まなければ、いま何ができる人なのかが分かりません。
並べ方の基本は、まず在籍した企業ごとに区切ることです。企業名の下には事業内容・資本金・従業員数・上場の有無などを添えておくと、どのような規模の環境で働いてきたのかが伝わります。そのうえで、企業ごとの枠の中を参画したプロジェクト単位で分けていきます。
テクニカルスキル:経験年数とレベル感を表で示す
扱える技術は、文章の中に散らばらせるよりも一覧表にまとめたほうが、採用担当者がひと目で判断できます。カテゴリ(言語、フレームワーク、データベース、クラウド、その他)ごとに整理し、それぞれに経験年数とレベル感を併記しましょう。
レベル感を書き添える理由は、同じ「経験あり」でも幅が広いからです。触れた程度なのか、一人で任せられる水準なのかによって、評価は大きく分かれます。どこまでできるのかを言葉で明示しておくと、実際に任せられる範囲が伝わります。
<記入例>
| カテゴリ | 技術・ツール | 経験年数 | レベル感 |
| 言語 | Java | 8年 | 設計・実装ともに可能 |
| Python | 2年 | 基本的な実装が可能 | |
| フレームワーク | Spring Boot | 5年 | 機能の設計・実装が可能 |
| データベース | Oracle Database | 8年 | テーブル設計・SQLの改善が可能 |
| PostgreSQL | 2年 | 基本的な操作が可能 | |
| クラウド | Microsoft Azure | 3年 | 環境構築・運用が可能 |
| その他 | Git/Jenkins | 5年 | CI環境の構築経験あり |
なお、本記事のテンプレートには「活かせる経験・知識・技術」という欄も設けています。こちらは一覧表とは役割を分け、特に強みだと考える経験を、箇条書きでいくつか示すためのものです。「製造業の業務知識」「5名規模のチームでのサブリーダー経験」のように、表には収まりきらない経験を補う場所だと考えてください。
保有資格:応募先の業務に関係するものを選んで書く
保有資格の欄には、資格名と取得した年月を書きます。複数の資格を持っている場合でも、必ずしもすべてを並べる必要はありません。応募先の業務に関係するものや、アピールしたいものを選んで記載しましょう。
資格名の横に、その知識を実務でどう使ったかを一言添えておくと、資格を取っただけでなく業務で活かしてきたことが伝わります。たとえばデータベース系の資格なら、テーブル設計やSQLの見直しなど、実際に担当した作業を短く書き添える形です。
まだ合格していない資格も、受験を控えているなら、取得を予定している年月とあわせて書いておきましょう。学び続けている姿勢を示せます。
自己PR:応募先で活かせる強みを選んで示す
自己PRの欄は、職務経歴に書いた実績の中から、応募先で活かせる強みを選んで示す場所です。プロジェクトの内容を細かく繰り返すのではなく、冒頭で強みを一言で言い切り、それを裏付ける経験を短く添えると、読み手が要点をつかみやすくなります。
アピールできるのは、技術力だけではありません。上流工程で顧客と仕様をすり合わせてきた経験や、リーダー・サブリーダーとしてチームをまとめた経験、後輩の指導なども、この欄で伝えたい強みです。ほかの部署や社外の人と協力して成果を出した経験があれば、それも忘れずに盛り込みます。
また、どの企業にも出せる定型文のままでは、応募先への関心の高さは伝わりません。求人票や企業のホームページ、インタビュー記事などから応募先の課題や方針をつかみ、自分の経験がそこにどう役立つのかを結びつけて書きましょう。
<記入例>
<業務を理解したうえで仕様を詰める調整力>
要件定義の段階から顧客との打ち合わせに参加し、生産現場の担当者に業務の流れを直接確認してきました。画面の項目一つをとっても、現場での使われ方によって必要な仕様は変わるためです。打ち合わせの内容は業務フロー図に整理して関係者と共有し、設計に入る前に認識のずれをなくすことを心がけています。貴社でも製造業の業務知識を活かし、生産現場とシステム部門の橋渡しを担いたいと考えています。
<参考記事>
ITエンジニアの自己PR例文20選と書類通過する書き方のコツ
「職務経歴」欄で技術と実績を伝える書き方
職務経歴欄は、職務経歴書の中でも特に重視される項目です。同じプロジェクトを書いても、書き方によって伝わる経験の深さは変わります。ここでは4つのポイントに分けて、具体的な書き方を見ていきます。
開発環境は体制や規模まで含めて書く
プロジェクトの欄には、扱った技術だけでなく、何のシステムを、どんな体制で作ったのかまで書き込みます。技術の名前が並んでいるだけでは、その技術をどの程度の深さで扱ってきたのかが読み手に伝わらないからです。
書き込む内容は、次の3つの問いに分けて考えると整理しやすくなります。
・何を使って作ったか:プログラミング言語とフレームワーク、データベースやクラウドなどの環境
・何で管理していたか:ソースコードの管理やビルドに使ったツール
・誰と作ったか:チームの人数と、プロジェクト全体の規模
これらは単語を並べて終わりにせず、1〜2文の説明にまとめると読みやすくなります。たとえば「Java/生産管理システムの開発」という一行であれば、「全体7名の開発チームに所属し、生産管理システムの機能改修でサーバーサイドを2名で担当。詳細設計から結合テストまでを受け持ち、Java(Spring Boot)で実装」のように書き換えられます。
一つの案件に長く腰を据えてきたのか、短い案件を次々とこなしてきたのか。この違いも、経験を判断する材料になります。プロジェクトごとに開始と終了の年月、かかった期間も書き添えておきましょう。
どの工程をどこまで担当したかを書く
工程の書き方で差が出るのは、「開発」という言葉が指す範囲が広いからです。要件定義・基本設計・詳細設計・実装・テスト・運用保守のうち、自分が受け持った工程を分けて書きます。
機能追加の案件であれば、工程名を並べるより、実際に手を動かした作業の単位で書いたほうが具体的に伝わります。「改修範囲を洗い出すための既存コードの読み解き」「画面と帳票の追加」「リリース前の不具合対応」といった形です。
問い合わせを受けて原因を切り分けた、同じ障害が再び起きないよう改修したなど、保守・運用の期間にも、こうした具体的な作業があるはずです。一つずつ書き出していけば、運用の経験も十分にアピール材料になります。
もうひとつ、そのプロジェクトでどの立場にいたのかも添えておきましょう。メンバーとして参加したのか、サブリーダーやリーダーとして進行を任されていたのかで、任せられる役割の判断が変わります。
成果は「何を変えたか」とセットで書く
「開発に貢献しました」「品質の向上に努めました」。実績の欄をこうした一文で締めくくってしまうと、読み手には何をした結果なのかが見えてきません。まず書くべきなのは、自分が手を入れた対象と、その変え方です。結果はそのあとに、別の文として続けます。
数字を添えるかどうかは、「その変化を自分の作業で説明できるか」で判断しましょう。改修した処理の実行時間や、担当範囲で減らせた不具合の数であれば、作業との関係をはっきり示せます。反対に、プロジェクト全体の売上や会社全体の目標のように、どこまで関わったのかを示しにくい数字は避けたほうが無難です。
エンジニアの仕事には、数字にしにくいものもあります。開発の進め方の整備や、設計の見直し、長く手が付けられていなかった古いコードの整理などです。こうした仕事は、無理に数字を作る必要はありません。どのような判断をして、何がどう変わったのかを文章で説明すれば、十分に実績として伝わります。
社名を書けない案件は業種と規模で表す
受託開発や客先常駐の案件では、秘密保持契約があって顧客の社名を書けないケースもあります。この場合でも、案件そのものは経歴に書けます。社名を伏せたまま、業種と案件の特性を組み合わせれば、具体性は十分に保てるでしょう。
たとえば「A社向け販売管理システムの改修」と書く代わりに、「全国に200店舗を展開する小売チェーン向けに、店舗と本部をつなぐ販売管理システムの機能改修」と書き換えます。「B大学の学内システム」であれば、「学生数1万人規模の教育機関における履修登録システムのリプレース」といった形です。
処理する件数、利用する人数といった規模感を示せば、採用担当者はプロジェクトの難易度を思い描けます。どこまで書いてよいかは契約内容によって変わるため、公開できる範囲に合わせて調整してください。
【キャリアアドバイザーに聞く】強みを取りこぼさない職務経歴書作成のコツ
自分の経歴の何をアピールすべきか、一人ではなかなか判断がつかないものです。ここでは、リクパーキャリアのキャリアアドバイザーが、エンジニアの方と応募書類を整理してきた自身の経験をお話しします。
ご相談の段階では、「そもそも職務経歴書をどう書けばよいか分からない」と悩む方が多くいらっしゃいます。そのため、まずはご自身で取捨選択せず、過去に参画した案件をすべて書き出すようお願いしています。詳細を網羅したうえで、冒頭の「職務要約」や「自己PR」を応募先の企業に合わせてカスタマイズし、強みを目立たせる役割分担が有効です。
また、自己PRの欄が「技術の羅列」にとどまる傾向もよく見かけます。経験した言語やツールはテクニカルスキルの欄で伝わるため、自己PRでは「その技術を使って課題をどう解決したか」「周囲にどのような影響を与えたか」を言葉にしてみてください。
チーム内の業務効率化やメンバー育成といった組織への貢献は、ご本人にとっては日常の業務になっているためアピール材料として書いていないケースが多いですが、企業からは高く評価されるポイントです。
【実例紹介】経験の不足や懸念点をアピールの工夫でカバーした2つのケース
このセクションでは、実際にキャリアアドバイザーとの面談を通じて職務経歴書をブラッシュアップし、選考通過へとつながったお二人の事例をご紹介します。
案件期間の短さを「知識の広さと環境適応力」で強みに変えたAさん
派遣で複数の常駐先を経験してきた30代のAさんは、プロジェクトごとの期間が短く、スキルの深さに懸念を持たれる状況でした。そこで、複数の現場を経験したからこその「インフラ知識の幅広さ」を強みとして押し出し、さらに「派遣先ごとの環境に早く適応して評価を得てきたこと」を打ち出しました。「顧客からの評価により、当初の契約期間から延長になった」という具体的なエピソードを記載した結果、環境適応力と知識の幅広さが企業側から評価され、選考通過につながっています。
実務経験不足を「学習意欲」で補ったBさん
実務経験が浅く、応募先の求める要件とのマッチングがなかなか難しい状況だったBさん。職務経歴書では、これまでの業務経験だけでなく、資格取得などに向けた学習のプロセスを詳しく書いていただきました。
求人票の「歓迎要件」に書かれている言語を業務外で自主的に学んでいることや、「基本情報技術者試験」に向けた勉強の進捗などを具体的に記載する形です。現在のスキルだけでなく、「着実にステップアップを重ねており、入社後も自律的に学習を続けられる人材である」というポテンシャルを伝えることで経験不足を補い、書類選考を通過することができました。
提出前に確認しよう!もったいない書き方4例
内容そのものは悪くないのに、書き方が原因で評価を下げてしまうことがあります。提出前に、ご自身の書類が次の4点に当てはまっていないかを見直してみてください。

技術名を並べるだけで期間やレベルがない
「PHPでの開発を幅広く経験しています」「AWSの経験があります」。こうした一文だけでは、読み手は経験の中身を判断できません。
まず、「幅広く」が具体的に何を指すのかが分かりません。一人で設計まで担えるのか、指示を受けて実装する範囲なのかで、評価はまったく変わります。また、期間が書かれていないため、3年なのか10年なのか、どれくらいの間その技術に触れてきたのかも見えてきません。こうした一文を箇条書きで並べただけでは、読み手の目に留まらないまま読み飛ばされてしまいます。
多くの技術を扱ってきた方ほど、この書き方では損をしてしまいます。扱える技術は一覧表にまとめ、それぞれの経験年数とレベル感を添える。そして実際の業務内容は、プロジェクトごとの記述の中で具体的に書く。この2つに分けるだけで、伝わる情報量は大きく変わります。
面接で語れない内容を書いている
面接では、職務経歴書をもとに質問が進むことがほとんどです。書いた内容を具体的に説明できないと、書類全体の信頼が揺らぎます。
たとえば「新しい技術を学び続けています」と書いたのに、最近取り組んでいることを尋ねられると言葉が出てこない。「業務改善を主導した」と書いたのに、何をどう変えたのかを聞かれると説明に詰まる。こうした食い違いは、書類のほかの部分まで疑わしく見せてしまいます。
書類に載せるのは、面接で自分の言葉として説明できる内容に絞りましょう。体裁を整えるために書き足した一文が、かえって足を引っ張ることもあります。
<参考記事>
【例文つき】面接で職務経歴を教えてくださいと聞かれたときの答え方
情報を詰め込みすぎている
経験を積んだエンジニアほど、書ける案件や技術は増えていきます。職務経歴書の枚数に明確な決まりはありませんが、手元の経験をすべて同じ熱量で書き込むと、書類はどうしても長くなります。採用担当者が書類を読む時間には限りがあるため、長い書類は途中までしか読まれないこともあるでしょう。
さらに、情報が多すぎる書類は、「読む人への配慮が足りない」という印象につながるおそれもあります。エンジニアの場合、書類の見やすさそのものが、ドキュメントを作成する力の表れとして受け取られることもあるため、なおさら気をつけたいところです。
見直すときは、最初に詳しく書く案件を決めましょう。候補になるのは、応募先に特に見てほしい案件と、直近で担当している案件です。どの記述を厚くするかで迷った場合は、扱える技術やスキルにかかわる記述を優先して残してください。
技術名を公式の表記どおりに書いていない
細かい点ではありますが、エンジニアの書類では技術名の書き間違いがほかの職種以上に目立ちます。現場のエンジニアが書類選考に加わる企業であれば、表記の違いはすぐに目に留まるでしょう。
たとえば「MySQL」を「MySql」、「Node.js」を「NodeJS」と書いてしまうケースです。単なる変換ミスでも、読み手によっては「実務でどこまで触れていたのか」と、経験そのものを疑うきっかけになりかねません。また、同じ技術の書き方が書類の中でばらついてしまうことにも注意しましょう。
書類を書き終えたら、登場する技術名を抜き出して、それぞれの公式サイトの表記と見比べておくと安心です。誤字脱字のない書類は、仕事の丁寧さを伝える材料にもなります。
<参考記事>
職務経歴書のダメな例10選|作成時の心得、正しい書き方とは
スキルの伝え方を工夫してエンジニア転職を成功させよう
エンジニアの職務経歴書で差がつくのは、技術名の数ではありません。どの環境で、どの工程を担当し、何を変えたのか。その流れがそろって初めて、実務のレベルが伝わります。まずは、いちばん見てほしいプロジェクトの一つから書き直してみてください。
とはいえ、自分の経験を客観的に見積もるのは簡単なことではありません。「これは実績と呼べるのだろうか」と迷ううちに、書ける内容まで削ってしまう方もいらっしゃいます。第三者に読んでもらうだけでも、書類の印象は変わるものです。
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- 監修者
- 髙野 智愛 (たかの ちより)
キャリアアドバイザー【国家資格 キャリアコンサルタント】
海外大学卒業後、大手製造小売企業に新卒入社。同人事部において年間400名を超える国内外の採用業務に従事。 その後、結婚・第2子出産を機に転職し、誰かのターニングポイントに関わりつつ、地元九州へ恩返しをしたいという想いからキャリアアドバイザーへ転身。 若手層を中心に、いち社会人として、時には女性として、母としてなど様々な視点から転職支援を行っています。
【国家資格 キャリアコンサルタント】