更新日[ 2026/11/01 ]
【例文つき】転職で使える事務職の自己PR 種類別・未経験別に解説
「事務職に応募したいけれど、自己PRに書けるような実績がない」「正確さや丁寧さが強みだと思うけれど、どう書けば伝わるのだろう」と悩んでいませんか。
事務職は応募者が多いうえに成果を数字で示しにくく、自己PRがありきたりな内容になりやすい職種です。しかし、日々の仕事の中での工夫や周りからの評価を具体的に書けば、事務の経験が浅い方でも強みは伝わります。
本記事では、事務職の自己PRの書き方を、種類別・経験別の例文とあわせて転職のプロが解説します。
この記事でわかること
- 事務職の自己PRで伝わる強み
- 経験者・未経験者別の書き方
- 種類別・経験別の例文8本
目次
- 事務職の自己PRで採用担当者が見ていること
- 応募先の仕事に活かせる強みがあるか
- 周りと連携して仕事を進められるか
- 職場になじみ長く働けそうか
- 事務職の自己PRでアピールできる強み
- ミスなく仕上げる正確さ
- 作業の手間を減らす工夫
- 部署や取引先との調整力
- 相手の立場で先回りする気配り
- 期限を守るスケジュール管理力
- 急な依頼にも対応できる柔軟さ
- 同じ仕事を安定して続ける力
- 業務で使えるPCスキル
- 応募する求人に必要な知識・資格
- 伝わる自己PRの書き方
- 当たり前にしてきた業務を振り返る
- 求人に合わせて伝える強みを絞る
- 処理件数や短縮した時間を数字で示す
- 上司や同僚に言われたことを添える
- 結論から書き、入社後の活かし方で締める
- 経験者と未経験者で変わるアピールの仕方
- 経験者は他の応募者との違いを示す
- 未経験者は前職で身につけた力を事務に活かす
- 【キャリアアドバイザーに聞く】自分では気づきにくい事務職の強み
- 履歴書と職務経歴書での書き分け
- 履歴書は欄の大きさに合わせてまとめる
- 職務経歴書は強みごとに見出しを付ける
- 【経験者・未経験者別】一般事務の自己PR例文
- 一般事務の経験者の自己PR例文
- 販売・接客から一般事務を目指す人の自己PR例文
- 【種類別】事務職の自己PR例文
- 営業事務の自己PR例文
- 医療事務の自己PR例文
- 経理事務の自己PR例文
- 総務・人事事務の自己PR例文
- 貿易事務の自己PR例文
- 秘書の自己PR例文
- 【FAQ】事務職の自己PRによくある質問
- Q.面接では自己PRをどのように話せばよいですか?
- Q.自己PRと志望動機は何が違いますか?
- Q.自己PRで避けたい書き方はありますか?
- 日々の仕事ぶりを自己PRの強みに
事務職の自己PRで採用担当者が見ていること
採用担当者は自己PRから、「この人に自社の事務を任せられるか」を読み取ろうとしています。書き始める前に、読み手が何を確かめたいのかを押さえておきましょう。
応募先の仕事に活かせる強みがあるか
採用担当者が自己PRでまず確かめるのは、書かれている強みが自社の求める仕事に結びつくかどうかです。中途採用では、入社後すぐに力を発揮できる「即戦力」が求められているためです。
ひと口に事務職といっても、仕事の中身は一般事務・営業事務・医療事務といった種類によって違います。同じ種類の事務でも、任される範囲は会社によってさまざまです。そのため採用担当者は、自己PRの内容が求人で募集している職務とどれだけ重なっているかを見ています。
周りと連携して仕事を進められるか
事務の仕事の多くは、社内外の人とのやり取りを通して進みます。営業担当の依頼を受けて書類を整える、他部署と日程や納期をすり合わせる、社外からの電話を担当者へ取り次ぐなど、部署の枠を越えた連絡や調整が毎日のようにあります。
企業が事務職の応募者に、ほかの部署と協力して仕事を回せるコミュニケーション力を求めるのは、このためです。採用担当者は自己PRの内容から、周りの社員と連携しながら仕事を進められる人物かどうかを確かめています。
職場になじみ長く働けそうか
採用担当者は、自己PRに書かれたエピソードから、応募者の人柄や仕事への向き合い方も読み取っています。「自社の社員と協力して働けそうか」「長く勤めてくれそうか」を見極めるためです。
企業が定着を重視する背景には、一人を採用して育てるまでにかかる手間と費用があります。社風に合わずに早く辞めてしまえば、それらは無駄になります。環境の変化に合わせてきた経験や、壁にぶつかっても投げ出さずに続けてきた経験が伝わる自己PRは、「すぐに辞めてしまわないか」という企業の不安を和らげる材料になります。
事務職の自己PRでアピールできる強み
事務職を目指す方のなかには、「自分には自己PRに書けるような強みがない」と感じている方も少なくありません。ただ、事務職は営業職のように売上で成果を示しにくい分、日々の仕事の進め方そのものが強みになります。ご自身の経験に近いものがないか、確認してみてください。

ミスなく仕上げる正確さ
書類やデータを誤りなく仕上げることは、事務の仕事の土台です。ミスの少ない人には安心して仕事を任せられるため、「正確さ」は事務職で信頼を得やすい強みといえます。
この強みの裏付けになるのは、ミスを防ぐために実際に続けてきた行動です。チェックリストを作って確認の漏れをなくした、ダブルチェックの手順を職場に定着させたといった経験があれば、正確さを具体的に示せます。慎重に確認を重ねる性格も、同じ強みとして伝えられます。
作業の手間を減らす工夫
事務の仕事には、毎日・毎月くり返す作業が多くあります。そうした作業の手間を減らした経験は、「業務をより良くしていける力」として評価されます。
たとえば、マクロやRPAで集計作業を自動化した、作業手順をマニュアルにまとめて新しく入った人でも同じように進められるようにした、といった経験が当てはまります。「担当者が変わっても業務が滞らない仕組み」を作ったことは、チーム全体への貢献として伝えられるでしょう。
部署や取引先との調整力
事務職は、社内のさまざまな部署や社外の取引先と関わりながら仕事を進めます。営業担当と相談して取引先への納期の回答をまとめた経験のように、立場の違う相手と話をすり合わせた経験は「調整力」のアピールになります。
相手ごとに伝え方を変えるなど、話をまとめるために工夫したことがあれば、あわせて振り返ってみましょう。
相手の立場で先回りする気配り
事務職は、上司や営業担当、来客など、誰かの業務を支える場面が多い仕事です。頼まれる前に必要な資料をそろえておく、相手の予定に合わせて準備を進めておくといった気配りは、サポート役として信頼される理由になります。
とくに秘書や医療事務では、相手の状況を読んで動く力が重視されます。未経験の方も、接客や店舗運営で周りのスタッフをフォローしてきた経験があれば、この強みとして伝えられるでしょう。
期限を守るスケジュール管理力
事務職では、期限の異なる業務をいくつも並行して進めることが日常的にあります。そのため、期限を意識して仕事を段取りできる力は、どの事務職でも評価される強みです。
たとえば、資料作成を頼まれた際に、ほかの業務との兼ね合いを伝えたうえで、締め切りを相談して決めた経験なども、この強みのアピール材料になります。自分の担当業務だけでなく、チーム全体の進行に関わった経験があれば、ほかの応募者と差をつけやすくなります。
急な依頼にも対応できる柔軟さ
事務の仕事では、急ぎの問い合わせや予定の変更など、想定していなかった依頼が入ることも珍しくありません。そうした場面で状況を見極め、優先順位を組み替えて対応した経験は、「柔軟さ」のアピールになります。
たとえば、急ぎかどうかを見極めて、その日の作業の順番を入れ替えて対応した、上司の急な予定変更に合わせて関係者との日程を組み直した、といったエピソードが当てはまります。
同じ仕事を安定して続ける力
事務の仕事の多くは、日々くり返されるルーティン業務です。決められた作業を一定の品質で続けてきたことも、立派な強みになります。
たとえば、毎月の締め処理を担当するようになってから一度も期限に遅れずに続けてきた、決まった手順で進める入力作業を長く任されてきた、といった経験です。こうした地道な積み重ねも、事務職では十分に評価の対象になります。
業務で使えるPCスキル
WordやExcelの基本操作は、多くの事務職で当たり前に求められるスキルです。ただし、「PCが使えます」というアピールだけでは、書類選考を通過するのは簡単ではありません。
PCスキルで応募者どうしの差がつくのは、どのソフトを、何のために、どこまで使いこなしてきたかという中身です。見積書や報告書の作成、月次データの集計など、実際に作ってきたものと使った機能をセットで書くと、スキルの程度が伝わります。高度なスキルに自信がない場合も、新しいシステムの操作を進んで覚えてきた経験を書けば、ほかの強みとあわせて十分にアピールできます。
応募する求人に必要な知識・資格
応募先の仕事で必要とされる知識や資格を持っていれば、それ自体が強みになります。たとえば医療事務を目指すなら、関連する資格がそのまま業務に活かせるでしょう。貿易事務で語学力をアピールするなら、「英語でメールのやり取りができる」「英文の書類を読んで内容を確認できる」のように、どの言語で何ができるのかまで書くと伝わりやすくなります。
事務職全般で役立つ資格もあります。MOSはWordやExcelを扱えることの証明になり、簿記は経理事務や営業事務などお金を扱う業務で役立ちます。秘書検定は、ビジネスマナーが身についていることの裏付けになります。資格を持っている場合は、業務でどのように役立てられるかとあわせて書きましょう。
伝わる自己PRの書き方
強みの候補が見つかっても、いざ文章にしようとすると手が止まってしまう方は少なくありません。いきなり書き始めるより、材料をそろえてから組み立てるほうが、読み手に伝わる自己PRになります。

当たり前にしてきた業務を振り返る
自己PRの材料は、これまでの仕事の中にあります。まずは担当してきた業務を一つずつ思い出し、「何のための仕事だったか(目的)」「どのように進めていたか(進め方)」「どうなったか(結果)」に分けて書き出してみましょう。
書き出すときは、毎日こなしている作業も含めて、一つも省かずに挙げていきます。自分にとっては「当たり前の作業」にこそ、ほかの人にはまねしにくい工夫が隠れていることがあるからです。得意だったこと・苦手だったことも含めて書き出すと、自分では気づいていなかった強みが見えてきます。
<参考記事>
転職時の自己分析のやり方は?自己分析シートの活用方法を解説
求人に合わせて伝える強みを絞る
伝える強みは、応募先の求人情報をもとに選びましょう。求人情報の「仕事内容」や「求める経験・スキル」の欄を読むと、企業がどのような人を探しているかがつかめます。
たとえば営業事務の求人で「受発注業務」「営業サポート」と書かれていれば、正確で素早い事務処理や、営業担当との連携が求められていると読み取れます。自分の強みのうち求人の内容と重なるものを1〜2つ選び出し、自己PRではそこに的を絞って書きましょう。
処理件数や短縮した時間を数字で示す
数字を使うと、事務の仕事ぶりも具体的に伝えられます。とくに効果が分かりやすいのは、業務を改善した前後の比較です。「月末の集計にかかる時間を半日から2時間に短縮した」のように書けば、取り組みの成果がひと目で伝わります。
改善の経験がなくても、日々の業務の規模を数字で示すことはできます。1日に処理していた伝票の件数、対応していた取引先の数、関わった部署の数などを添えれば、担当していた仕事の大きさが読み手に伝わるでしょう。
上司や同僚に言われたことを添える
気配りや先回りの対応など、数字では示しにくい取り組みもあります。そうした強みは、上司や同僚から言われたことを添えると、自己評価にとどまらない客観的なアピールになります。
たとえば、作成した集計表が上司の目に留まってほかの部署でも使われるようになった経験や、来客対応の丁寧さを取引先からほめられた出来事などが当てはまります。任される業務が増えたことも、周りから信頼されていた証として書き添えられます。
結論から書き、入社後の活かし方で締める
材料がそろったら、文章を組み立てます。冒頭では「私の強みは〇〇です」と、伝えたい強みを一文で示しましょう。最初に結論があると、採用担当者は何についての話かを把握したうえで続きを読めます。
続いて、その強みを裏付ける経験を、取り組んだことと結果が分かるように書きます。最後は、その強みを応募先の仕事でどのように活かせるかを書いて締めくくります。そうすれば、採用担当者に「入社後に働く姿」をイメージしてもらいやすくなります。
経験者と未経験者で変わるアピールの仕方
同じ事務職への応募でも、経験者と未経験者では採用担当者が確かめたい点が異なります。ご自身の立場に合わせて、強調するポイントを変えましょう。
経験者は他の応募者との違いを示す
事務職は希望者が多く、倍率が高くなりやすい職種です。応募者の中には事務経験者も多いため、「事務の経験があります」だけでは、ほかの経験者との違いが伝わりません。
違いを示すには、担当してきた業務の中身を具体的に挙げることが欠かせません。「受発注の処理」なのか、「契約書の管理」なのか、「社内の経費精算」なのかによって、採用担当者が思い描く仕事ぶりは変わります。そのうえで、応募先の業務にどの経験が活かせるのかを示しましょう。業務を改善した経験があれば、ほかの経験者と差をつける材料になります。
また、応募先で新しく必要になる知識があれば、入社後に学んでいく意欲もあわせて伝えておくとよいでしょう。
未経験者は前職で身につけた力を事務に活かす
事務職が未経験でも、これまでの仕事で身につけた力は自己PRの材料になります。なかでも評価されやすいのが、接客やサービスの仕事で培った「人への対応力」です。相手の様子に気を配りながら動く力は、社内外の人を支える場面の多い事務の仕事でも、そのまま発揮できるからです。
自己PRでは、前職の経験と事務の仕事の「共通点」を示しましょう。たとえば販売職でも、売上の集計や発注データの入力のように事務に近い作業を担当していたなら、それも具体的に書けます。
Excelの勉強を始めている、関連する資格を取得したなど、事務の仕事に向けて準備していることがあれば一文添えておきましょう。足りないスキルを自分から補おうとする、前向きな姿勢が伝わります。
<参考記事>
キャリアチェンジとは?何歳まで可能?30代の戦略も解説
【キャリアアドバイザーに聞く】自分では気づきにくい事務職の強み
ここまで、事務職の自己PRでアピールできる強みと書き方を紹介してきました。ここからは、リクパーキャリアのキャリアアドバイザーが面談を通して感じている、事務職の強みについてお伝えします。
面談でお話を伺っていると、多くの方が「PCスキル」や「担当してきた事務処理の内容」を強みとして真っ先に挙げられます。もちろんそれも大切なのですが、業務経験やスキルだけに寄ってしまうと、どうしても他の応募者と横並びになり、差別化が難しくなってしまうのが実際のところです。
現場で「もったいないな」と感じるのは、「後輩の育成」や「周囲のフォロー」をご自身で強みと認識されていないケースです。「役職についていたわけではないから」と遠慮される方が多いのですが、面談で丁寧に掘り下げていくと「そういえば新人の教育係を任されていました」「チームのまとめ役として周囲のお世話をしていました」と後から出てくることが本当によくあります。企業側からすれば、自分の仕事だけでなく周りに目を配れる人かどうかは大きな評価ポイントですので、ここはぜひ自信を持って出してほしい部分です。
そして、事務職として活躍されている方々を見ていてつくづく思うのは、現場で一番強いのは「困っている人を放っておけないタイプ」の方だということです。頼まれた仕事に自分なりの一工夫を加えて返し、相手に喜ばれるのが嬉しい――そうした日頃の何気ない気配りや工夫こそ、ご本人が「当たり前」と見過ごしている最大の強みであり、企業が求めている本質的な資質だと日々実感しています。
履歴書と職務経歴書での書き分け
自己PRは、提出する書類によって適した長さや書き方が変わります。同じ内容でも、書類に合わせて調整しましょう。

履歴書は欄の大きさに合わせてまとめる
履歴書の自己PR欄では、伝える強みを1つに絞ってまとめます。冒頭で強みを示し、裏付けとなる経験と応募先での活かし方を簡潔に続けましょう。
文字数は300字前後が一つの目安です。ただし、欄の大きさは履歴書の様式によって異なるため、「8割以上」が埋まるように分量を調整しましょう。
職務経歴書は強みごとに見出しを付ける
職務経歴書では、アピールしたい強みごとに項目を分け、それぞれに見出しを付けて書くのがおすすめです。「正確な書類作成」「業務フローの改善」のように強みそのものを見出しにすれば、採用担当者は読み始める前に何が強みなのかをつかめます。
履歴書の欄に収まらずに削ったエピソードも、職務経歴書なら項目ごとに残せます。
<参考記事>
職務経歴書の役割は? 履歴書との違いや項目別の書き方を解説
【経験者・未経験者別】一般事務の自己PR例文
ここからは例文を紹介します。いずれも履歴書の自己PR欄を想定した300字前後の例文です。まずは応募の多い一般事務の例文を、経験者と未経験者に分けて紹介します。
一般事務の経験者の自己PR例文
【例文】
私の強みは、正確なデータ管理と、主体的に業務を見直す改善力です。前職の一般事務では、約1,200社にのぼる取引先データの管理や請求書の発送業務を担当しました。着任当初は、表記揺れによるデータの重複登録が散見され、送付先の確認に時間を要していました。そこで、入力ルールを標準化し、月次でのデータ定期点検を自主的に提案・実施しました。その結果、確認工数を大幅に削減し、宛先の誤りをゼロにする仕組みを構築できました。貴社においても、正確な事務処理を徹底しつつ、日々の業務効率化に寄与する工夫を重ねて貢献したいと考えております。
【書き方のポイント】
冒頭で「正確さ」と「改善力」の2つの強みを示し、どちらも同じエピソードで裏付けています。「約1,200社」と扱っていたデータの量を添えているため、任されていた範囲の広さが具体的に伝わります。また、気づいた課題、自分で取った行動、その結果を順に書いています。この流れで書くと、指示を待つだけでなく「自分から動ける人」だという印象を与えられます。
販売・接客から一般事務を目指す人の自己PR例文
【例文】
私の強みは、相手の要望を正しく聞き取り、関係者と連絡を取りながら対応を進める力です。ドラッグストアで4年間販売を担当し、お客様から商品の取り寄せを頼まれた際は、メーカーや他店舗に在庫を確認したうえで、入荷の見込みを電話でお伝えしてきました。依頼の内容を書き留める用紙を作り、スタッフ間で引き継げるようにしたことで、連絡漏れもなくなりました。また、売上日報の作成や発注データの入力も担当し、パソコンでの作業にも慣れています。現在は、実務に活かせるPCスキルを身につけるため、MOS資格の取得に向けて勉強しています。
貴社にご縁をいただけましたら、一般事務として電話対応や書類作成に持ち前の気配りを活かし、社内外の業務が円滑に進むよう貢献したいと考えています。【書き方のポイント】
販売の仕事のなかから、問い合わせへの対応や社外との連絡など、事務の仕事に通じる場面を選んで書いています。売上日報や発注データの入力のように、前職で担当していた事務に近い作業も具体的に挙げましょう。MOSなど資格取得に向けて勉強していることを書くと、事務職への熱意や、入社に向けて主体的に準備を進めている姿勢が伝わります。
【種類別】事務職の自己PR例文
事務職は種類によって、求められる強みが異なります。ここでは、それぞれの事務の経験がある方を想定した例文を紹介します。
営業事務の自己PR例文
営業事務では、受発注や見積書の作成を素早く正確に進める力と、営業担当との連携が求められます。
【例文】
私の強みは、営業担当と密に連携し、受発注業務を迅速かつ正確に遂行するサポート力です。前職の住宅設備メーカーでは営業事務として、5名の営業担当の受注処理や見積書作成を担いました。依頼が集中する時期には、自ら毎朝営業担当とタスクの優先順位をすり合わせる時間を設け、業務の滞りを未然に防ぎました。また、頻出する見積項目をテンプレート化して業務効率化を図り、作成時間を1件あたり約20分短縮しています。これにより、突発的な依頼に対しても当日中に見積書を提出できる体制を構築しました。貴社においても、正確な事務処理と自発的な連携力を活かし、営業部門の目標達成をバックオフィスから力強く支えたいと考えております。
【書き方のポイント】
支えていた営業担当の人数や、短縮できた時間を数字で示すと、仕事の規模と成果が伝わります。営業担当との打ち合わせのように、連携のために自分から動いた行動を書くことも大切です。「当日中に提出できる体制になった」のように、工夫によって何が変わったのかまで書くと、取り組みの成果がはっきりします。
医療事務の自己PR例文
医療事務では、受付や会計で患者さまに安心してもらえる対応力と、ミスのないレセプト処理が求められます。
【例文】
私の強みは、患者さまの不安に寄り添った受付対応と、ミスのないレセプト業務です。前職の整形外科クリニックでは、受付・会計とレセプト業務を3年間担当しました。受付では、初めて来院された方の問診票の記入をお手伝いし、診察までの流れを説明して不安を和らげるよう心がけてきました。レセプト業務では、算定もれが起きやすい項目をまとめたチェック表を作り、月末の点検に使いました。また、高齢の患者さまには会計時に次回の予約日を紙に書いてお渡しし、予約の行き違いを防ぐ工夫も続けてきました。貴社でも、患者さまと医療スタッフの双方が安心できる窓口づくりに貢献したいと考えています。
【書き方のポイント】
患者さまへの対応とレセプト業務の正確さという、医療事務の2つの柱をどちらも盛り込んでいます。チェック表の作成のように、ミスを防ぐための具体的な工夫を書きましょう。次回予約の伝え方のように、患者さまの立場に立った工夫を添えると、対応力に説得力が出ます。
経理事務の自己PR例文
経理事務では、数字を正確に扱う力と、ミスを防ぐための確認の仕組みを整える力が求められます。
【例文】
私の強みは、数字を正確に扱い、ミスを防ぐ仕組みを整える力です。前職では食品卸会社の経理部で、仕訳入力や取引先への支払処理、月次決算の補助を4年間担当してきました。支払処理では、請求書の金額と発注データを照らし合わせる照合表をExcelで作り、毎月の支払い前に必ず突き合わせるようにしました。その結果、それまで年に数回発生していた請求額の誤りを未然に防げるようになりました。日商簿記2級の知識とこれまでの経験を活かし、貴社においてもミスのない正確な処理と、業務を効率化する仕組みづくりで貢献したいと考えております。
【書き方のポイント】
経理事務では、自分の作業を正確に進めるだけでなく、ミスが起きにくい仕組みを作った経験が評価されやすくなります。照合表を作ったことで何を防げるようになったのかまで書くと、仕組みの効果が伝わります。簿記などの資格を持っている場合は、業務とあわせて書き添えましょう。
総務・人事事務の自己PR例文
総務・人事事務では、社内のさまざまな部署と調整する力と、手続きを滞りなく進めるためのマニュアル整備が求められます。
【例文】
私の強みは、各部署の要望を的確に汲み取り、全体最適の視点で合意形成を図る調整力です。前職では総務として、本社オフィス移転の事務局を担当しました。各部署から座席配置やスケジュールの要望をヒアリングし、業者との打ち合わせ内容は随時社内に共有しました。部署間で要望が異なる際も、優先順位に基づく調整案を提示して合意形成を図り、計画通りに移転を完遂しています。また日常業務では、備品発注の手順をマニュアル化し、担当者不在時でも対応可能な「業務の標準化」を図りました。貴社においても、組織間のハブとして働きやすい環境を整備し、全社の円滑な業務進行に貢献したいと考えております。
【書き方のポイント】
総務・人事事務は多くの部署と関わる仕事のため、誰とどのように調整したのかを具体的に書きましょう。アピールできるのは、オフィス移転のような大きな仕事に限りません。発注手順の整理のように日々の業務を回りやすくした工夫も、組織への貢献として評価されやすいポイントです。
貿易事務の自己PR例文
貿易事務では、書類作成や納期の管理を正確に進める力に加えて、トラブルへの対応力と海外とのやり取りの経験が求められます。
【例文】
私の強みは、海外の取引先との折衝において、イレギュラーな事態にも臨機応変に対応できる力です。前職の機械部品メーカーでは、輸出書類の作成や通関業者・船会社への手配業務を3年間担当しました。海外顧客と英語で出荷調整を行うなか、書類不備により出荷遅延のリスクが発生した経験があります。その際は、社内部署や通関業者と迅速に連携を図り、当日中に書類を差し替えることで予定通りの出荷を完遂しました。この経験から、出荷前の確認項目をチェックリスト化し、業務フローを改善してミスの再発防止を徹底しています。貴社においても、培った調整力と語学力を活かし、輸出入業務を正確かつ円滑に推進して貢献したいと考えております。
【書き方のポイント】
トラブルが起きた場面と、そのときに取った行動、結果を順に書くと、対応力が具体的に伝わります。さらに、同じミスを防ぐために続けている工夫まで書けば、その場しのぎではない仕事ぶりを示せるでしょう。英語のメールなど、語学を使っていた場面も忘れずに盛り込みましょう。
秘書の自己PR例文
秘書には、上司の意図をくみ取って先回りする対応と、社内外の関係者との調整力が求められます。
【例文】
私の強みは、上司が本来の業務に専念できるよう、先回りして段取りを整えるサポート力です。前職では役員秘書として、2名のスケジュール管理や来客応対、出張手配を担当しました。出張の際は、交通機関の接続や訪問先までの所要時間を緻密に逆算し、詳細な行程表を作成するなど、一歩先を見据えた対応を徹底しています。突発的なスケジュール変更が生じた際も、関係各所と迅速に連携を図り、柔軟に日程の再調整を行いました。こうした姿勢から、役員には「日程管理を安心して一任できる」と厚い信頼を寄せていただきました。貴社においても、持ち前の細やかな気配りと調整力を活かし、円滑な業務遂行を裏から支え貢献したいと考えております。
【書き方のポイント】
頼まれる前に準備した行動を具体的に書くと、先回りの気配りが伝わります。予定の変更への対応のように、関係者と調整した場面も盛り込みましょう。サポートしていた上司からの評価を添えると、信頼されていたことの客観的な裏付けになります。
【FAQ】事務職の自己PRによくある質問
ここでは、事務職への転職を考えている方から寄せられるよくある質問に、キャリアアドバイザーの視点でお答えします。
Q.面接では自己PRをどのように話せばよいですか?
A.書類の文面を暗記して、そのままなぞるような話し方は避けましょう。
面接で自己PRを求められたら、強みと、それを象徴するエピソードに絞って、1分〜1分半程度で話せるよう準備しておくのがおすすめです。書類には書ききれなかった当時の思いや人柄を、自分の言葉で伝えることを意識してください。
また、自己PRのあとには、内容を掘り下げる質問が続くのが一般的です。「なぜその方法を選んだのか」と聞かれても答えられるよう、自分の行動の背景にある判断の理由を、あらかじめ言葉にしておきましょう。
<参考記事>
転職の面接でよく聞かれることとは?定番の質問と回答例を解説
Q.自己PRと志望動機は何が違いますか?
A.自己PRは、これまでの経験から示す「自分の強み」、志望動機は「なぜその会社で働きたいのか」を伝えるものです。
ただし、2つは別々の回答ではなく、過去から未来へ続く一つのストーリーとして考えるのが理想です。「これまでの経験でこの強みを身につけた」という自己PRが根拠になるからこそ、「その強みを活かして貴社に貢献したい」という志望動機に説得力が生まれます。2つが結びついていないと、「能力はありそうだが、なぜ自社なのかが分からない」と受け取られかねません。
Q.自己PRで避けたい書き方はありますか?
A.とくに注意したいのは、次の3つです。
1つ目は、実績や強みを抽象的な言葉だけで書いてしまうことです。「業務効率化に貢献した」と書くだけでは、何をどれだけ改善したのかが採用担当者に伝わりません。2つ目は、応募先の仕事と関係の薄いスキルを並べることです。求人の内容をよく読んでいないと受け取られ、かえってマイナスに働くおそれがあります。3つ目は、前職への不満を書いてしまうことです。自己PRで伝えるべきなのは、前職で何ができたかです。不満が書かれていると、肝心の強みに目が向きにくくなってしまいます。
<参考記事>
職務経歴書のダメな例10選|作成時の心得、正しい書き方とは
日々の仕事ぶりを自己PRの強みに
事務職の自己PRで大切なのは、日々の業務をどのように進めてきたかを、具体的な行動や数字で示すことです。まずはこれまでの業務を書き出し、応募したい求人と重なる強みを選び出してみましょう。
ただ、どの経験を選び、どう言葉にすれば伝わるかは、一人で判断しにくいものです。応募先に合わせた伝え方に迷ったときは、転職エージェントに相談するのも一つの方法です。
九州・沖縄の転職支援を専門とするリクパーキャリアでは、応募書類の添削や面接対策など、選考の準備を一つひとつお手伝いしています。面談では、これまでの業務内容を一緒に整理しながら、自己PRに使えるエピソードを探していきます。応募するかどうか迷っている段階でも、お気軽にご相談ください。
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- 監修者
- 髙野 智愛 (たかの ちより)
キャリアアドバイザー【国家資格 キャリアコンサルタント】
海外大学卒業後、大手製造小売企業に新卒入社。同人事部において年間400名を超える国内外の採用業務に従事。 その後、結婚・第2子出産を機に転職し、誰かのターニングポイントに関わりつつ、地元九州へ恩返しをしたいという想いからキャリアアドバイザーへ転身。 若手層を中心に、いち社会人として、時には女性として、母としてなど様々な視点から転職支援を行っています。
【国家資格 キャリアコンサルタント】