更新日[ 2026/11/01 ]

事務職に向いている人の特徴は?種類別の適性や向いていない人も解説

「事務職に興味はあるけれど、自分に向いているのかわからない」と感じている方は多いのではないでしょうか。
事務職は「誰でもできる仕事」と思われることもありますが、実際には正確さや臨機応変さなど、求められる適性がはっきりしている職種です。また、一般事務・営業事務・経理事務などの種類によっても、合う人のタイプは異なります。
本記事では、事務職に向いている人と向いていない人それぞれの特徴や必要なスキルを、転職のプロが解説します。未経験から事務職を目指す際のポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • 事務職に向いている人・いない人
  • 種類ごとに変わる向き不向き
  • 未経験から目指すポイント

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目次

  • 事務職の主な種類と仕事内容
    • 多くの事務職に共通する業務
    • 一般事務
    • 営業事務
    • 経理事務
    • 人事・総務事務
    • 貿易事務・医療事務などの専門的な事務
  • 事務職に向いている人の特徴
    • 人を支えることにやりがいを感じる
    • 地道な作業をコツコツ続けられる
    • 細かい部分まで正確に仕上げられる
    • 突発的な仕事でも優先順位をつけられる
    • 引き受けた仕事を期日までにやり遂げる
    • 感情の波を仕事に持ち込まない
    • 人とのやり取りを苦にしない
    • 決められた手順どおりに進められる
  • 事務職に向いていない人の特徴
    • 同じ作業の繰り返しを苦痛に感じる人
    • 人とのやり取りをできるだけ避けたい人
    • 成果を数字で評価されたい人
    • 見直しを省いてしまう人
    • 作業を中断されたくない人
    • 担当外の仕事に抵抗がある人
    • 長時間のデスクワークが苦手な人
  • 種類によって変わる事務職の向き不向き
    • 営業事務に向いている人
    • 経理事務に向いている人
    • 人事・総務事務に向いている人
    • 貿易事務に向いている人
  • 「事務職に向いていない」と感じたときの考え方
    • セルフチェックで適性を確かめる
    • 職場が変われば合う場合もある
    • 事務以外の職種にも目を向ける
  • 【キャリアアドバイザーに聞く】面談で見ている事務職の向き不向き
  • 事務職に求められるスキル
    • WordやExcelなどのPCスキル
    • 電話・メール応対のビジネスマナー
    • 業務を効率化する工夫
  • 事務職への転職に役立つ資格
    • MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
    • 日商簿記検定
    • 秘書検定
  • 事務職を目指す前に知っておきたい注意点
    • 人気が高く倍率も高い
    • 正社員の募集枠が少ない
  • 未経験から事務職を目指すには
    • 前職の経験から活かせる強みを見つける
    • まず派遣・契約社員で実務を経験する
    • 転職エージェントを活用する
  • 【転職事例】事務職を目指した方が選んだ道
    • 事務職志望から、転職活動の中で営業としての適性に気づいたAさん
    • 未経験から総務事務の契約社員で内定を得たBさん
  • 【FAQ】事務職の適性についてよくある質問
    • Q.事務職は誰でもできる仕事ですか?
    • Q.事務職が人気なのはなぜですか?
    • Q.事務の仕事は楽ですか?
    • Q.「事務職はやめておいた方が良い」と言われるのはなぜですか?
  • 適性を知って自分に合う事務職を選ぼう
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事務職の主な種類と仕事内容

事務職は、書類やデータの処理を通じて、営業や企画など社内のほかの部署の仕事を支える職種です。ひと口に「事務」といっても種類ごとに担当する業務は違うため、まずは代表的な事務職の仕事内容を押さえておきましょう。

事務職の主な種類と仕事内容

多くの事務職に共通する業務

どの種類の事務職でも担当することが多いのが、書類の作成・整理、パソコンでのデータ入力、電話や来客への応対といった業務です。作成した書類は、必要なときに誰でも取り出せるよう、種類や日付ごとに分けて保管します。

また、社内の連絡や調整も事務職の大切な役割です。上司への報告や他部署への確認、取引先からの問い合わせへの対応など、日々の業務には人とのやり取りが多く含まれます。「パソコンの前で一人きりで完結する仕事」というイメージとは、少し異なると考えておきましょう。

一般事務

一般事務は、特定の分野に限らず、社内のさまざまな事務を幅広く受け持つ仕事です。郵便物の仕分けや事務用品の発注・管理といった細かな仕事から、文書やデータの作成、ファイリング、電話・メールの対応まで、担当する業務は多岐にわたります。

専門的な知識を前提としない仕事が中心のため、事務職のなかでは未経験から挑戦しやすい種類といえます。

営業事務

営業事務は、営業部門の一員として、顧客からの問い合わせ対応や納期の確認、受注・発注の処理、見積書・請求書の作成などを受け持つ仕事です。こうした事務を引き受けることで、営業担当者が社外での活動に力を注げるよう後方から支えます。

経理事務

経理事務は、会社のお金の出入りを正しく記録し、管理する仕事です。年度末の決算業務の補助や、月末の請求書発行・支払い処理、日々の経費精算や伝票の処理まで、担当する業務は「日次・月次・年次」のサイクルで回っています。

仕訳や決算の流れを理解するうえでは簿記の知識が土台になるため、あらかじめ学んでおくほど実務になじみやすくなります。

<参考記事>
経理に向いている人の特徴は?適性の見極め方をプロが解説

人事・総務事務

人事・総務まわりの事務は、担当する分野によって業務が分かれます。人事事務は、社員の入社・退職・異動にともなう各種手続きと、採用に関わる事務を担当します。労務事務が受け持つのは、毎月の給与計算や社会保険に関する手続きです。総務事務は、備品やオフィスの管理、社内行事の準備・運営など、会社全体の働く環境を整える仕事です。

貿易事務・医療事務などの専門的な事務

事務職のなかには、語学力や業界の専門知識を求められる種類もあります。貿易事務は、輸出入を滞りなく進めるために、通関や輸送手段の手配、必要書類の作成などを担当します。海外の取引先と英語でやり取りする場面もあります。

医療事務は、病院で受付や会計を担当するほか、「レセプト業務」と呼ばれる専門的な業務も担います。専門知識を求められる業務のため、医療事務に関連する資格も複数あります。

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事務職に向いている人の特徴

一般事務・営業事務・経理事務と種類はさまざまですが、どの事務職でも活かせる資質には共通点があります。ここでは、代表的な8つの特徴を紹介します。

事務職に向いている人の特徴

人を支えることにやりがいを感じる

事務職は、会社の売上を自分の手で直接生み出す仕事ではありません。営業や企画など前線に立つ社員が力を出し切れるよう、裏方として環境を整えるのが役割です。

誰かの役に立てた実感を素直にうれしいと思えるかどうか。そうした気持ちを仕事の原動力にできる人は、事務職でやりがいを持ち続けられるでしょう。周囲から「助かったよ」と声をかけられる場面も多く、それが励みになるという人も少なくありません。

地道な作業をコツコツ続けられる

データ入力や伝票の処理、書類の整理といった事務の仕事は、一度で終わるものではなく、毎日同じ手順で積み重ねていくものがほとんどです。

こうした作業を「単調だ」と感じずに、淡々と続けられる人は事務職に向いています。一つひとつは小さな作業でも、毎日の積み重ねが組織の業務を滞りなく回すことにつながります。その点に手応えを感じられるかどうかが、適性を見極める目安になります。

細かい部分まで正確に仕上げられる

事務職が扱う請求書や発注データでは、数字の読み違い一つが誤発注や請求ミスにつながります。その結果、取引先の信頼を損なってしまうこともあります。

だからこそ、作業後に必ず見直す、重要な数字は二度確かめるといった「確認」を習慣にできる人が重宝されます。とはいえ、慎重になりすぎて期限を過ぎてしまっては本末転倒です。正確さを保ちながら、求められるスピードにも応えられることが大切です。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」でも、一般事務について「定型的な仕事が多く、正確さ、注意力、几帳面さが求められる。また、繁忙期等には、仕事の速さも必要である」と説明されています。

出典:「一般事務」(厚生労働省 職業情報提供サイト job tag)

突発的な仕事でも優先順位をつけられる

事務職の一日は、予定どおりに進むとは限りません。作業の途中で電話が鳴る、来客の対応が入る、他部署から急ぎの依頼が届く、といったことは日常的に起こります。

そのたびに大切になるのが、「どれを先に片づけるべきか」を見極める力です。依頼が重なったときに、抱えている仕事を整理して順番を決め直し、手際よくこなしていける人は、急な仕事が続く日でも業務を滞らせません。慌てずに判断を下せる落ち着きも、事務職では強みになります。

引き受けた仕事を期日までにやり遂げる

事務職の業務の多くには、「いつまでに」という期限があります。毎日の処理もあれば、月ごと・年ごとに締め切りが巡ってくる業務もあり、それらを同時に抱えながら進めるのが事務職の日常です。期限から逆算して段取りを組み、抱えている仕事の進み具合を自分で把握できる人が向いています。

また、事務職はほかの社員から仕事を引き受ける立場でもあります。依頼された業務を途中で止めてしまえば、その先にいる相手の仕事まで滞ります。引き受けた以上は最後まで仕上げるという責任感も、事務職には欠かせない資質です。

感情の波を仕事に持ち込まない

事務職には、社内のさまざまな人から仕事の依頼が集まります。依頼する側にとっては、「この人なら気持ちよく引き受けてくれる」と思えるかどうかが、頼みやすさを大きく左右します。

その日の気分によって対応が変わる人に対しては、周囲も声をかけるたびに気を遣うことになります。反対に、急な頼みごとにも普段と変わらない態度で応じられる人は、職場の雰囲気を穏やかに保ち、周りから信頼されるでしょう。気持ちの浮き沈みを仕事に表さないことも、事務職に向いている人の特徴です。

人とのやり取りを苦にしない

事務職のもとには、上司や同僚からの指示だけでなく、他部署や取引先からの問い合わせも集まってきます。相手が何を求めているのかを正しく受け取り、自分の用件は簡潔に伝える。こうしたやり取りを日常的にこなす力が、事務の仕事の土台になります。

とはいえ、営業職のような高いトーク力が求められるわけではありません。相手の話に耳を傾け、わからないことはそのままにせず確認するといった、基本的な姿勢があれば十分です。人と関わることに苦手意識がなく、こうした対応を自然に続けられる人は、事務職で力を発揮しやすいでしょう。

決められた手順どおりに進められる

請求書の発行や経費の精算のように、事務の仕事には社内で処理の方法が決まっているものが多くあります。こうした業務で求められるのは、自己流で進めることよりも、定められた手順に沿って一つずつ処理していく姿勢です。

手順どおりに進めることは、ミスや抜け漏れを防ぐことにもつながります。法令に関わる手続きのように、誤りが許されない業務も少なくありません。ルールを面倒がらずに守れる人は、周囲から安心して仕事を任せてもらえるでしょう。

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事務職に向いていない人の特徴

一方で、性格や仕事の好みによっては、事務職の働き方そのものが負担になることもあります。当てはまる項目があったとしても、すぐに事務職を諦める必要はありません。ご自身に合う働き方を考えるための材料として、一つずつ照らし合わせていきましょう。

事務職に向いていない人の特徴

同じ作業の繰り返しを苦痛に感じる人

事務職の仕事は、データ入力や書類の作成・整理などの定型業務が中心で、日によって仕事の中身が大きく変わることはあまりありません。

新しい刺激や変化を求めるタイプの人にとっては、この繰り返しがしだいに苦痛になり、仕事への意欲を保ちにくくなる傾向があります。決まった流れの繰り返しを「安定」と受け止めるか「退屈」と受け止めるかで、事務職との相性は大きく変わります。

人とのやり取りをできるだけ避けたい人

「一人で黙々とできる仕事がしたい」という理由で事務職を選ぶと、入社後にギャップを感じる可能性があります。電話や来客への応対だけでなく、業務の分担を相談したり、急ぎの対応でチームと連携したりと、事務職には周囲と関わる場面が日常的にあるためです。

成果を数字で評価されたい人

目標の数字を追いかけることや、頑張った結果がはっきり見えることにやりがいを感じる人は、事務職では評価のされ方に戸惑うことがあります。事務職の仕事は、営業職の売上や契約件数のように、成果を数値で表すことが難しいためです。

しかも、ミスなく処理するのは当たり前と受け止められやすく、反対にミスをすればマイナスの評価につながります。トラブルを未然に防ぎ、周囲の仕事を予定どおりに進めるといった、表に出にくい形で貢献する仕事だと理解しておきましょう。

見直しを省いてしまう人

見直しを省くと、あとから修正に追われることになります。入力した数字の誤りや書類の抜けがそのまま社外に出てしまえば、会社の信頼にも影響しかねません。

細かな点にあまり注意が向かない人や、一度仕上げた作業を確かめ直すのが面倒に感じる人は、事務の仕事で苦労しやすいでしょう。

作業を中断されたくない人

一つの作業に集中しているときに声をかけられると調子が崩れてしまう、という人にとって、事務職の働き方は負担が大きいかもしれません。

事務職のもとには、電話や来客、ほかの社員からの相談が絶え間なく舞い込みます。そのたびに手を止めて対応し、また元の作業に戻ることの繰り返しです。周囲の動きに合わせて動く必要があるため、自分の担当業務だけに打ち込みたい人や、個人で成果を上げたいタイプの人は、思うように仕事が進まないもどかしさを覚えやすいでしょう。

担当外の仕事に抵抗がある人

事務職は、社内のさまざまな部署から仕事が持ち込まれる職種です。他部署から突然依頼を受けることもあれば、誰の担当とも決まっていない雑務が回ってくることもあります。そのたびに、スケジュールを相談したり期限を調整したりしながら引き受けていく柔軟さが求められます。

自分の担当範囲をはっきり決めて、それ以外には手を出したくないと考える人は、こうした働き方にストレスを感じるでしょう。

長時間のデスクワークが苦手な人

事務職の仕事の大半は、席に座ってパソコンに向かう作業です。郵便物の発送や来客の案内で席を立つことはあっても、朝から夕方まで自分のデスクで過ごす時間が長くなります。

じっとしているより体を動かしているほうが好きな人や、外に出て活動的に働きたい人にとっては、長時間座り続ける働き方そのものが苦痛になるおそれがあります。オフィスの中で過ごす時間の長さがご自身に合うかどうかは、事前に考えておきたいポイントです。

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種類によって変わる事務職の向き不向き

事務職に共通する特徴のすべてに当てはまらなくても、種類を選べば力を発揮できる場合があります。幅広い業務を受け持つ一般事務には「事務職に向いている人の特徴」がほぼそのまま当てはまるため、ここではそれ以外の代表的な事務職ごとに、活躍しやすい人のタイプを見ていきましょう。

営業事務に向いている人

営業事務は、営業担当者や顧客とのやり取りが多く、一般事務に比べて人と接する機会が多い仕事です。見積書の作成や納期の調整など、複数の相手の都合を聞きながら進める業務が中心になるため、調整力やスケジュール管理の力が活きます。

また、営業事務は、営業チームの目標達成を裏側で支える仕事です。チームの成果を自分のことのように喜べる人や、相手の要望をくみ取りながら動ける人であれば、事務職のなかでも営業事務で力を発揮しやすいでしょう。

job tagでも、営業事務には「迅速かつ適切な判断ができる能力」や「先方の要望を正確に聞き取り理解するためのコミュニケーションスキル」、「スケジュール管理・調整能力」が求められると説明されています。

出典:「営業事務」(厚生労働省 職業情報提供サイト job tag)

経理事務に向いている人

経理事務で扱うのは、伝票や帳簿に並ぶ細かな数字です。毎日のように金額を確認し、入力し、照らし合わせる作業が続くため、数字を見ることが苦にならない人、長い時間集中を切らさずにいられる人に適しています。

今は数字に自信がないという人も、すぐに諦める必要はありません。実務の経験を積んだり、簿記などの資格を勉強したりするうちに、苦手意識が薄れていくこともあります。

人事・総務事務に向いている人

人事・総務まわりの事務では、社内の多くの部署が仕事の相手になります。誰に対しても気持ちのよい対応ができる人や、頼まれたことにすぐ動ける人が向いています。部署ごとに異なる要望をくみ取り、間に立って調整できる力も活きるでしょう。

労務の分野では、給与計算や社会保険の手続きに関わる法律がたびたび改正されます。知識を更新しないまま処理を続けるとミスにつながるため、制度や法律を学び続けることが苦にならない人に向いています。

<参考記事>
総務に向いている人の特徴とは?スキルや未経験からの転職も解説
人事に向いている人とは?必要なスキルや仕事のやりがいを解説

貿易事務に向いている人

貿易事務は、社内の担当者や海外の取引先など、多くの関係者と連絡を取りながら輸出入の手続きを進める仕事です。インボイスや船積書類など扱う書類が多く、内容のチェックも欠かせないため、細かな確認をいとわない正確さが求められます。

取引先とのやり取りでは英語などの外国語を使う場面もあります。語学を活かして働きたい人や、複数の関係者の間に立って段取りを整えるのが得意な人にとっては、力を発揮しやすい種類といえるでしょう。

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「事務職に向いていない」と感じたときの考え方

「自分は事務職に向いていないのでは」と感じて、このまま目指してよいのか迷うこともあるでしょう。その場の気分や決めつけで結論を出さないよう、ご自身の適性を落ち着いて見直す方法を押さえておきましょう。

セルフチェックで適性を確かめる

まずは、事務職に向いている人の特徴にご自身がどの程度当てはまるかを確かめてみましょう。次の8項目のうち、当てはまるものを数えてみてください。

□誰かの仕事を支えることに、やりがいを感じられる
□データ入力や書類整理などの地道な作業を、集中して続けられる
□入力した内容や書類の見直しを、面倒がらずに習慣にできる
□急な依頼が入っても、優先順位を考えて対応できる
□引き受けた仕事は、期日までに最後までやり遂げられる
□気分にかかわらず、同じ調子で仕事に向き合える
□報連相や電話応対など、人とのやり取りに抵抗がない
□決められた手順どおりに、仕事を進められる

当てはまる数が多い人ほど、事務職の働き方になじみやすいと考えられます。一方で、8項目すべてに当てはまる必要はありません。ご自身に近いと感じた項目から「強み」として意識していけば十分です。

職場が変われば合う場合もある

「事務が合わない」と感じていても、その原因が事務職という仕事そのものではなく、担当している業務の範囲や部署、職場の環境にあるケースもあります。

たとえば、毎日同じ作業ばかりでつらいと感じているなら、担当する業務の幅が広い部署に移るだけで、仕事の手応えが変わることがあります。また、コミュニケーションや細かいチェックに苦手意識があっても、これらは業務を続けるなかで少しずつ身につけていけるスキルです。未経験者向けの研修が整った職場を選べば、不安を減らしながら経験を積めるでしょう。今の悩みは職場を変えれば解消するものなのか、それとも事務の仕事そのものが合わないのか。結論を出す前に、一度立ち止まって見極めてみてください。

事務以外の職種にも目を向ける

ご自身の特性を見つめ直した結果、事務職以外の仕事のほうが力を発揮できそうだと気づくこともあります。人と話すことが得意な人には接客・販売の仕事、新しいアイデアを形にしたり自分から動いたりするのが好きな人や、変化の多い環境を好む人には営業や企画の仕事が、選択肢として考えられます。

事務職への適性が低くても、ほかの職種で力を発揮できる可能性は十分にあります。ご自身の得意なことを軸に、仕事選びの幅を広げてみましょう。

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【キャリアアドバイザーに聞く】面談で見ている事務職の向き不向き

事務職を希望する方との面談では、仕事内容の説明に加えて、人との関わり方や働き方の希望についても話を伺っています。ここでは、リクパーキャリアのキャリアアドバイザーが面談のなかで確かめている、事務職の向き不向きのポイントを紹介します。

「プラスアルファの気遣い」ができるか
面談でお話しするなかで「この方は事務職に向いているな」と感じるのは、「困っている人を放っておけないタイプ」の方です。これまでのご経験を伺うなかで、ただ指示された作業をこなすだけでなく、頼まれた仕事に一工夫加えて返すことにやりがいを感じている様子が伝わってくると、実際の事務の現場でもきっと重宝されるだろうと頼もしく感じます。

「人との関わり」への抵抗感がないか
「コミュニケーションが苦手だから、一日中パソコンに向かっていたい」という動機で事務職を希望される方には、面談であえて「事務職でも、営業担当や他部署、顧客とのやり取りは必ず発生しますが大丈夫ですか?」と確認するようにしています。ここで難色を示される方は、入社後にギャップで苦労されるケースが多いためです。人と関わることに適応できるかどうかを、大切な適性の一つとして見ています。

「一人事務」は自己完結できる自律性が大切
支店や営業所に事務担当が自分ひとりだけという「一人事務」の求人をご紹介する際は、一般的な事務職とは少し異なる適性を見ています。「上司の指示がなくても自分で業務を進められるか」「必要なときには本社の担当者へ自分から連携をとれるか」などです。面談のなかでこうした環境をお伝えした際、「そのほうが自分には合っています」と前向きに受け止められる、自律型の方に向いているポジションです。

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事務職に求められるスキル

事務職は未経験からでも挑戦できる仕事ですが、選考では入社後すぐに業務に対応できそうかどうかも見られます。性格面の適性とあわせて、事務職の現場で求められる実務スキルを押さえておきましょう。

WordやExcelなどのPCスキル

事務職の仕事は、書類の作成からデータの入力・集計まで、ほとんどがパソコン上で進みます。そのため、文書を作るWord、表やデータをまとめるExcel、資料づくりに使うPowerPointといった「Officeソフトの基本操作」は、事務職に欠かせないスキルです。

事務職が未経験の方は、応募の前にExcelやWordの基本操作や簡単な関数の使い方を学んでおくと、入社後も落ち着いて業務に取り組めるでしょう。

電話・メール応対のビジネスマナー

事務職は、取引先からの電話を受けたり、来客を案内したり、社外へメールを送ったりと、会社の窓口として社外の人と接する機会が多い仕事です。そのため、敬語の使い方や電話の取り次ぎ方、ビジネスメールの書き方などのマナーを身につけておく必要があります。

電話口やメールでの受け答えは、相手にとってその会社の印象を左右するものです。言葉遣いが丁寧で、要点が簡潔にまとまったやり取りができれば、取引先からの信頼にもつながっていくでしょう。

業務を効率化する工夫

job tagでは、一般事務の今後について「定型的な事務作業に関しては、機械化、自動化が進み」と説明されています。AIやRPAといった技術が広がり、データ入力などの作業はこれまで以上に機械に任せられるようになっていくでしょう。

そうなると、事務職に求められるのは、定型の作業をこなすことだけではありません。「どうすればもっと早く、ミスなく終わらせられるか」を考えて動けるかどうかが問われます。決められた手順は守りつつ、日々の業務のなかで改善点を見つけ、仕事の進め方そのものを良くしていける人は、変化のなかでも頼られる存在であり続けるでしょう。

出典:「一般事務」(厚生労働省 職業情報提供サイト job tag)

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事務職への転職に役立つ資格

事務職の多くは、資格を持っていなくても応募できます。それでも、資格は自分のスキルを客観的に伝える材料になるため、事務職を目指す方に取得をおすすめしたい代表的な資格を紹介します。

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

MOSは、Word・Excelといったマイクロソフト社のOfficeソフトについて、操作スキルを認定する資格です。事務職では毎日のように使うソフトだからこそ、スキルを証明できる資格があると、入社後もスムーズに業務になじめることを伝えやすくなります。

試験はソフトごとに分かれています。ExcelやWordなど、普段の業務でとくに出番の多いソフトの科目から受験を検討するとよいでしょう。

日商簿記検定

経理事務を目指すなら、まず検討したいのが日商簿記検定です。仕訳や帳簿の記入、決算書の作成といった、会社のお金の流れを記録・整理するための知識を身につけられます。

等級は1級から3級まであり、未経験の方は基礎を学べる3級からの挑戦がおすすめです。2級に進むと、より実務に近い内容まで理解を深められます。実務に直結する知識を学んでいることは、選考で「学ぶ姿勢がある」と受け止められることにもつながるでしょう。

秘書検定

秘書検定は、名前に「秘書」とついていますが、秘書を目指す人だけの資格ではありません。ビジネス文書の作成や電話・来客の応対、敬語の使い方など、事務職全般で役立つビジネスマナーの知識を幅広く学べます。

社外とのやり取りが多い事務職では、マナーが身についていることを示せる点が評価につながるでしょう。なお、面接試験が加わる準1級以上を取得していると、選考でより有利になるという見方もあります。

<参考記事>
転職に有利な資格は?20代30代40代向け業界別おすすめを解説

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事務職を目指す前に知っておきたい注意点

事務職は働きやすさから希望する人が多く、適性があっても希望どおりに転職できるとは限りません。転職活動を始める前に、事務職の求人をめぐる実情を知っておきましょう。

人気が高く倍率も高い

人気が高い事務職では、一つの求人に応募が集中しやすく、そもそも採用枠も多くはありません。そのぶん、内定をめぐる競争は厳しくなります。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、一般事務の有効求人倍率は0.29(令和7年度・全国)です。求職者1人あたりの求人数が1を大きく下回っています。ただし、この数値はハローワークの求人をもとにしたもので、「一般事務員」などの職業分類全体の統計です。一般事務だけの数値ではない点に注意しましょう。

リクパーキャリアのキャリアアドバイザーも、事務職の倍率の高さには注意を呼びかけています。「PCが使えます」という程度のアピールでは、書類選考を通過するのも一苦労というのが実情です。

こうした状況から、内定を獲得するまでに時間がかかることも考えられます。退職してから活動を始めると、収入が途絶えるなかで焦りが生まれやすくなります。在職中に準備を進めるほうが安心です。

出典:「一般事務」(厚生労働省 職業情報提供サイト job tag)

<参考記事>
キャリアチェンジとは?未経験転職を成功させるポイントと年代別戦略

正社員の募集枠が少ない

job tagでは、一般事務の働き方について「契約社員、パートタイマー、派遣社員の占める割合が高い」「業務のアウトソーシング化も図られている」と説明されています。正社員の求人に限ると、事務職の募集は決して多くありません。

背景には、働きやすさから長く勤める人が多く、欠員がなかなか出ないことがあります。一方、派遣社員や契約社員の事務職の求人は比較的多く見られます。正社員にこだわるかどうかによって、選べる求人の数は大きく変わるといえるでしょう。

出典:「一般事務」(厚生労働省 職業情報提供サイト job tag)

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未経験から事務職を目指すには

未経験から事務職を目指す場合も、準備の進め方しだいでチャンスを広げることはできます。PCスキルの身につけ方は「WordやExcelなどのPCスキル」で紹介したため、ここではそれ以外に、応募の前から取り組んでおきたいポイントを見ていきましょう。

<参考記事>
未経験での転職は何歳まで可能?35歳の壁の真相と年代別ポイント

前職の経験から活かせる強みを見つける

事務職が未経験でも、これまでの仕事で身につけた力のなかには、事務の仕事で活かせるものが少なくありません。たとえば、接客や販売の仕事で培った「周りの状況を見て動く力」も、その一つです。どの職場でも欠かさず続けてきた報連相の習慣も、ほかの社員を支える事務職では大きな強みになるでしょう。

まずはこれまでの経験を振り返り、事務の仕事につながる強みを書き出してみることから始めましょう。自分では当たり前だと思っていた行動のなかに、事務職で評価される資質が隠れていることもあります。

まず派遣・契約社員で実務を経験する

正社員の事務職にこだわらず、派遣社員や契約社員として実務経験を積むのも一つの方法です。派遣や契約社員の事務職には、未経験から応募できる求人が比較的多くあります。

働きながら事務の実務を経験しておけば、その後に正社員を目指すときにも、その経験を強みとして伝えられます。職場によっては正社員登用の制度が設けられているほか、派遣社員として一定期間働いたあと、本人と企業の双方が合意すれば直接雇用に切り替わる「紹介予定派遣」という仕組みもあります。働き方の選択肢の一つとして、検討してみるとよいでしょう。

転職エージェントを活用する

応募者が多い事務職では、ご自身に合う種類や求人を見極めることも、選考でほかの応募者と差をつけることも、一人では難しい場面があります。転職エージェントに相談すれば、キャリアアドバイザーと一緒に、ご自身に向いている事務職のタイプや働き方を探せます。

また、一般には公開されていない求人を紹介してもらえるほか、応募書類の添削や面接対策といった選考のサポートも受けられます。事務職への転職を一人で進めることに不安がある方は、プロの力を借りるのも有効な方法です。

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【転職事例】事務職を目指した方が選んだ道

事務職を希望して転職活動を始めても、最終的に選ぶ道は一人ひとり異なります。ここでは、リクパーキャリアがご支援した方のなかから、事務職を目指した2名の事例を紹介します。

事務職志望から、転職活動の中で営業としての適性に気づいたAさん

Aさん(20代後半)は、新卒で入社した大手企業で法人営業としてご活躍されていました。ただ、将来のライフイベントを見据えて「長く働ける環境」を求め、事務職へのキャリアチェンジをご希望されたのです。以前から関心のあった業界の営業事務を第一志望とし、ほかの事務職とも並行して選考に進まれました。

ところが、一次面接で面接官から「事務職ではもったいない」と営業としての適性を高く評価されたのです。選考の途中で営業ポジションを打診され、企業と話し合いを重ねるなかで、最終的には法人営業として選考が進むことになりました。

並行していた他社の事務職の選考が見送りとなるなか、Aさんご自身も「選考を通じて、自分には営業の適性が一番高いと気づけました」とお話ししてくださり、営業職での内定を承諾されました。入社後には、企業側からも「持ち前のヒアリング力を活かして顧客の信頼をしっかり掴んでおり、営業でお迎えして本当に大正解でした」とうれしいお声が届いています。

未経験から総務事務の契約社員で内定を得たBさん

Bさん(20代前半)は、収入が成果によって大きく変わる前職から、「地元で安定して働ける環境」に移りたいと、未経験から事務職を希望して転職活動をスタートされました。

地元の企業に応募したところ、実務経験がないことを踏まえ、「まずは総務部のアシスタントで契約社員としてスタートし、適性を見ていきたい」というご提案を受けます。最初、契約社員という提示にBさんは少しがっかりされたご様子でした。 そこで私から、「未経験の場合は契約社員として実務経験を積み、そこから正社員を目指す」というステップが非常に有効な選択肢であることをご説明しました。あわせて企業側へも、正社員登用の過去の実績や具体的な時期について詳しく確認し、Bさんにお伝えしました。

登用の見通しがはっきりとわかったことで、Bさんも納得し安心して選考に進まれました。面接では「地元に根差して長く活躍したい」という熱意をしっかりとお伝えになり、見事内定を獲得されています。

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【FAQ】事務職の適性についてよくある質問

ここでは、事務職への転職を考えている方から寄せられるよくある質問に、キャリアアドバイザーの視点でお答えします。

Q.事務職は誰でもできる仕事ですか?

A.一般事務の場合、入職にあたって特別な学歴や資格は求められません。ただし、「誰にでも務まる仕事」というわけではありません。
本記事で紹介したとおり、事務職には向き不向きがあります。また、事務作業に慣れるまでは、入力ミスが重なったり、長時間のデスクワークで集中が続かなかったりすることも珍しくありません。ご自身の適性は、「セルフチェックで適性を確かめる」の8項目で確かめられます。

Q.事務職が人気なのはなぜですか?

A.事務職が人気を集める大きな理由は、働きやすさにあります。
残業が比較的少なく、休日の予定も立てやすいことから、プライベートや家庭との両立を重視する方に選ばれる傾向があります。

Q.事務の仕事は楽ですか?

A.事務職が楽かどうかは、人によって受け止め方が異なります。
デスクワーク中心で残業も比較的少ない点を楽だと感じる人もいます。一方で、外からは見えにくい苦労もあります。その一つが、周りから「楽な仕事」と見られやすいことです。本人は責任を持って業務に取り組んでいても、何気ない一言に傷ついたり、ストレスを感じたりする方は少なくありません。職場の顔ぶれが毎日ほとんど変わらない点も、人によっては負担になります。成果が評価されにくい点や、座り仕事やルーティン作業が続く点については「事務職に向いていない人の特徴」を参照してください。

Q.「事務職はやめておいた方が良い」と言われるのはなぜですか?

A.「事務職はやめておいた方が良い」と言われる背景には、いくつかの懸念があります。主なものは、ルーティン業務が中心で専門性を高めにくいこと、会社の売上に直接結びつきにくく給与が上がりにくい傾向があること、そして定型的な作業がAIに置き換わる可能性があることです。
一方で、事務職には休みを取りやすいことに加え、景気に左右されにくい環境で腰を据えて働き続けやすいという面もあります。収入の伸びや専門性を重視するのか、休日の取りやすさや長く働ける環境を重視するのかによって、事務職の評価は変わります。周囲の評判だけで判断せず、ご自身が仕事に何を求めるのかを基準に考えてみましょう。

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適性を知って自分に合う事務職を選ぼう

事務職は「誰でもできる仕事」ではなく、正確さや人を支える姿勢など、向き不向きがはっきりした仕事です。ご自身の資質と照らし合わせながら、力を発揮できる種類を選びましょう。

とはいえ、事務職は人気が高く、競争の激しい職種です。どの種類が合うのかを判断し、求人を選ぶところまでを一人で進めるのは簡単ではありません。迷ったときは、転職エージェントの力を借りるのも一つの方法です。

九州・沖縄エリアに特化した転職エージェントのリクパーキャリアでは、キャリアアドバイザーがこれまでの経験やご希望を伺い、どの事務職が合っているかを一緒に考えます。「自分が事務職に向いているかわからない」という段階でも、お気軽にご相談ください。

▼【職種ごとの向き不向き】についてはこちらの記事もご参照ください▼
営業に向いている人の特徴は?向き不向きの見極め方も解説
マーケティングに向いている人の特徴は?仕事内容や適性の見極め方
エンジニアに向いている人とは?適性の見極め方と向かない人の特徴

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監修者
下﨑 和志 (しもざき かずし)

人材エージェント事業部 マネジャー【国家資格 キャリアコンサルタント】

リクルーティング・パートナーズ株式会社 人材エージェント事業部 マネジャー。事業会社人事を経て、結婚・第一子誕生を機に地元福岡へUターン転職。ハイキャリアから次世代リーダーまで幅広い層の転職を支援。【国家資格 キャリアコンサルタント】

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